そのルック、自由すぎ。老舗ブランドが提案するリアルクローズの形

2018.09.14 21:00

長く愛され続けるブランド、定番という名を冠するアイテム、それらは得てしてシンプルであることが多い。なぜならシンプルであると言うことは、時代や流行によって左右されない普遍性を持つことと同義であり、ファッション感度やスタイルを選ばずに万人が取り入れることができるからだ。ただ、例えば無地なだけであったり、ベーシックなフォルムであるだけならば、どこのブランドにでもできてしまう。トレンドの感性を研ぎ澄ませながら、こだわりを詰め込んだアウトプットとしてのシンプルを追求するからこそ、我々は魅了されてしまうのだ。

88年の歴史を持つ『ユナイテッド アスレ』はヘビーデューティなモノづくりを魅力とする、190以上の多彩なバリエーションを抱えるベーシックブランド。そのアイテムのほぼすべてが無地というシンプルさに加え、着用者のことを考えた着心地・縫製・シルエットが長年愛され続ける理由である。例えば、ブランドを代表するTシャツ(s/#5001)には一般的に使用されるカード糸よりもワンランク上質なセミコーマ糸を使用。毛羽が少なく、カラバリも豊富な『ユナイテッド アスレ』を象徴する発色の良さを引き立ててくれる。また、それらの製品をベースとした別注やイベントなどに使われるボディメーカーとしての人気の高さからも、その質の高さがうかがえることだろう。

そんな同ブランドのルックブックに2018年の秋冬、大きな変化が起こった。生み出すラインアップはやはりシンプルなモノが中心であるものの、“今”という時代性をしっかりと切り取ったトレンド感あふれるアウトプットが各アイテムにふんだんに盛り込まれている。また、本来ブランドのアイテムを紹介すべきルックにも他のブランドやヴィンテージアイテムを使ったコーディネートを掲載するなど、その構成要素もいたって奔放だ。80~90年代のスポーツテイストからミリタリースタイル、ストリートからモードまで幅広く網羅し、そのMIX性も実に今っぽい。「自由な発想で好きな洋服たちと合わせて着てみたら?」と言われているような、ある人にとっては取り入れやすい敷居の低さを与え、またある人にとっては自分らしい表現への挑戦状となるようなメッセージ性の強いルックブックは一見の価値ありだ。

Text_Daisuke Kobayashi

DATA

キャブ株式会社

KEYWORD関連キーワード
アウター
ユナイテッドアスレ(United Athle)
RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事