子供っぽく映らないダッフルコートの選び方

ウールアウターの代表格のダッフルコートだが、少々子供っぽく見られがちなのがたまにキズ。ただ、選び方と着こなしに配慮すれば臆することなく袖を通せる。

菊地 亮

2015.10.27

実は男気のあるアウター、それがダッフルコート

アイビーリーガーたちのおあつらえ向きなアウターだったダッフルコート。だからか、どことなく若僧感が漂うが、元をたどれば北欧の漁師の仕事着であり、イギリス軍の防寒着としても活躍した実に男らしいアイテムなのだ。選びや着こなしのポイントさえ押さえれば、大人の面目だって十分に保つことができる。

大人の面目を保つダッフルコートとは

前述のように子供っぽくなりやすいダッフルコートは、アイテム選びが重要なカギとなる。そのカギとなるのが次の3つ。どれが欠けても“大人っぽい雰囲気”が大きく落ちてしまうので、注意してほしい。

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ポイント1基本は王道といえる、ロング丈

昔ながらのモノでも時代によってさまざまにモディファイされ、やがてはそれが定番になっていく。ダッフルコートもご多分に漏れず。昨今では短丈化が顕著で、すっきりとした着こなしが可能な半面、やはり子供っぽさが出てしまう。だからこそぜひ王道を。かといって、長すぎては着せられてる感が出かねないので、膝上、腿下が理想だ。

ポイント2シックなカラーやクラシックな織り柄で大人っぽく

現在のダッフルコートの基礎となったイギリス海軍用の防寒着は、キャメル色がベーシック。それも決して悪くはないが、より大人っぽさを打ち出すならグレーやネイビーといったシックな色を選びたい。また、ヘリンボーンなどのクラシカルな織り柄が入ったモノであれば、グッとアダルトなムードを漂わせることができる。

ポイント3ディテールにこだわってこそ大人

直線的なフードや肩部のガンパッチなど、アイテムならではのディテールも選ぶポイント。最たる例がフロントラインのトグルボタン。木製トグルと麻紐のコンビも魅力的だが、動物の角に革製ループの方が高級感は増す。木製トグルのキャメルカラーを愛用していたイギリス海軍のモンゴメリー将軍も、どちらを選ぶか迷うに違いない。

これらのポイントを満たしたダッフルコートは、伝統と革新を備えるブランドの1枚に

上記条件を挙げたものの、正直そうそう見つからないし、値段も張るモノが多いのも事実。そこで、これらの条件をクリアしながらも、手を伸ばせば購入可能という一着を厳選して紹介しよう。

『グローバーオール』のダッフルコート

第二次世界大戦後、イギリス国防省の委託を受け、ダッフルコートや手袋の販売を始めたのがブランド誕生のきっかけ。以降、「ダッフルコートといえばグローバーオール」と呼ばれるほどに有名となった。こちらは、定番モデルのモンティを、『ジャーナルスタンダード』が別注をかけたもので、トグルと紐の配色をより落ち着いた雰囲気に見せてくれる。

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『カルヴェン』のダッフルコート

今季の『カルヴェン』は、80年代のレトロなシルエットやディテールを巧妙に取り入れたラインアップが目を引く。特徴的なのは、そのボリューム感で、それはこのアイテムからも伝わるはず。生地はウールをベースにナイロン混で仕上げ、広めの肩幅で袖もゆったりめ。パイピングに取り入れたフワフワの素材がとてもユニークだ。

『ロンドントラディション』のダッフルコート

世界中のハイブランドのOEMを手掛けてきた、最高峰のファクトリーが展開するブランド。その実力は、柔らかく軽快な着心地や適度な甘さを残すフード一体型のデザインからも見て取れる。こちらは、『ジャーナルスタンダード レリューム』が別注をかけた逸品で、定番のモデルをベースに日本人体型にマッチするようパターンから起こし直し、細部にもこだわりを見せた力作。

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『マッキントッシュ』のダッフルコート

イギリスを代表する老舗ウェアブランド『マッキントッシュ』の1枚は、肉厚で端正な表情が魅力のカットパイル地を採用。シルエットは今日的な細身シルエットで、落ち着きのあるネイビーカラーがオーセンティックな印象を与える。カジュアルテイストの着こなしからスーツスタイルまで、幅広い着こなしにマッチするのも魅力。

『ショット』のダッフルコート

ワイルドなダッフルコートを探すなら、アメリカを代表する『ショット』の1枚が最適。24オンスの肉厚なメルトン地を惜しみなく採用したダッフルコートは、タイトめに作られたスタイリッシュなシルエットが大人っぽい。レザーライダース、ピーコートと並んで人気の高い、注目のアイテム。

着こなす際は、男らしさを出すか、上品さを出すか

アイテム選びはもちろん重要だが、コーディネートの方向性やちょっとした配慮によって見栄えは大きく変わる。男らしくまとめるか、上品さを重視するか。それによって着こなしもガラッと変わるので、コーディネートサンプルとともに解説しよう。

男らしさを出すなら男臭さを取り入れて渋いベテランを演じる

落ち着きのあるダッフルコートであれば、合わせるアイテムのラフさも難なく拾える。インナーのデニムシャツやカーキのワイドパンツを加えても、出どころがワークやミリタリーとも縁の深いアウターなだけにすんなりなじんでくれるはず。その重厚さは、ボトムスの丈感やカジュアルなスニーカーなどでバランスをとって。

上品さを出すなら品のよさを追求すればベージュでも大人風に

ベージュのようなマイルドな色味のアウターなら、武骨から一変清楚な趣へ。その空気感を生かすなら、シャツ×白パンで爽やかかつ上品なスタイリングを目指したい。そこで取り入れたインナーは濃厚のデニムシャツ。粗野感がのぞきそうなアイテムも、これならクリーンに着こなせる。さらに足元の黒ローファーで引き締めれば完璧。

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