定番だから着こなしで差を。レッド・ウィングのコーデ術

老舗ブーツメーカーとして世界的に名を馳せる『レッド・ウィング』。誰もが通るブランドだからこそ、その着こなし方で差を付けるべきだ。人気の5モデルにフォーカス。

編集ムタガミ

2019.01.10

多くの人に支持されているからこそ、自分らしく履きたい『レッド・ウィング』

1990年代のアメカジブーム全盛期、『ダナー』や『チペワ』などと並び同時代を象徴するシューズブランドの1つとして『レッド・ウィング』の存在が挙げられる。米国のリアルワーカー御用達というだけあり、ソールさえ張り替えれば10年も20年も愛用できるタフさは当時の若者たちを強く魅了。Freeamericanidol読者諸兄にも、靴箱に10年物の「アイリッシュセッター」が眠っているという方は少なくないはずだ。

世代を超え、幅広い年代層に愛されている『レッド・ウィング』。だがオーナーが多いということは、それだけ他人とのかぶりも多いということだ。シリーズごとに異なる魅力を持つ『レッド・ウィング』のシューズたち。そのモデル別に、自分らしく粋に着こなすための方法を見つけたい。

合わせて読みたい:
男なら知っておきたい。レッド・ウィングの人気ブーツ5モデル

5つのモデル別にリサーチ。『レッド・ウィング』のコーディネート15選

数ある『レッド・ウィング』のモデルのなかでも、トレンドに左右されない5つの定番をピックアップ。それぞれの特徴を押さえつつ、洒落者たちの着こなしをチェックしていこう。

合わせて読みたい:
男なら知っておきたい。レッド・ウィングの人気ブーツ5モデル

▼アイテム1:全米のポストマン・ポリスマンに愛用された「ポストマン オックスフォード」

1954年に開発されたポストマン・ポリスマンのためのオックスフォードシューズ(短靴)、#101。美しい光沢感が特徴のブラックシャパレルレザーを使用し、軽量でクッション性に優れたウェッジタイプのラバーソールを備えたオールブラックの出で立ちは『レッド・ウィング』のなかでは少し特殊だ。オーセンティックなルックスを生かし、ドレスシューズのようにクリーンに履きこなしたい。

合わせて読みたい:
そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

コーデ1スエード「ポストマン」が、カジュアルコーデを足元から大人顔に

パーカーにリブパンツ、ニットキャップとリラックス感のあるコーディネートは、ドレス的な要素も持ち合わせる「ポストマン」で大人っぽさをアピール。他ブランドの短靴と比べて、味気なく見えない程良い武骨さも同モデルの長所だ。足首を露出して、コーデに抜け感を作ると重たく見えないのでおすすめ。

コーデ2きれいめストリートスタイルも「ポストマン」の投入で大人っぽく

濃紺ジーンズに「ポストマン オックスフォード」の鉄板コンビ。よりきれいめに仕上げるべく、全体をダークトーンに統一している。カジュアルジャケットでシックにキメた分、サングラスと後ろ被りしたキャップで程良いストリート感と遊び心を添えた。

コーデ3軽やかに見せた足元の締めに「ポストマン」を

ダークトーンで固めたトップスに対し、ウォッシュド加工の施されたジーンズを8分丈にロールアップすることで重厚さを払拭。足首にアンクレットを効かせながらも、端正なシルエットの「ポストマン」でアウターと色をリンクさせつつ全体の印象をグッと引き締めた。

▼アイテム2:「モックトゥブーツ」と人気を 二分。創業者の名前を冠した「ベックマンブーツ」

レッド・ウィング社の創業時より存在するラウンドトゥブーツを、フェザーストーンレザーで再現したのが今日我々が手にすることができる「ベックマンブーツ」だ。とくに昨今の着こなしに合わせるなら、よりオリジンに近いフラットボックスタイプ(トゥ部分に芯のないっていないモノ)が良いだろう。似た形状の「クラシックワーク 6インチ ラウンドトゥ」というモデルもあるが、シングルソール仕様のグロコード・メダリオン・ソールを使用したこちらのほうがよりモダンに履きこなすことができる。

コーデ1きれいめコーデにワークテイストを取り入れたグッドサンプル

トレンチコートをメインにスヌードを巻いた小粋な大人の冬スタイルをベースに、「ベックマンブーツ」で男らしさをプラス。明るいチェスナットカラーを選ぶことで、ベージュのコートとの親和性を高めている点にも注目したい。

コーデ2インナーとの色合わせで高難度コーデを攻略

ハードルの高いデニム・オン・デニムを単調に見えないよう色合わせの妙で魅せた、上級者向けのコーデ。このコーデのポイントはインナーの色みと「ベックマンブーツ」の色みのリンクにある。小物でラギッドなテイストに誘導しつつも、このテクにより全体に統一感が生まれている。足元がシャープなシルエットなため、野暮ったく見えることもない。

コーデ3モノトーンコーデに、足元のブラックチェリーでアクセントを

構築しやすい反面、ともすれば無個性にも陥りやすいのがモノトーンコーデの難しいところ。こちらは、足元に艶のあるブックチェリーカラーの「ベックマンブーツ」を投入することで着こなしに強い個性を与えている。少し間違えるとちぐはぐになってしまうところ、「ベックマンブーツ」のプロダクトとしての完成度と存在感が着こなしを成立させている。

▼アイテム3:80年前から存在。鉄道機関士のために開発された「エンジニアブーツ」

1936年のレッド・ウィング社のカタログには、すでに同様の形状のブーツが掲載されている。それから80年の時を経た今でも、ほぼ形状を変えられることなく生産され続けているというのだから、この「エンジニアブーツ」がいかに完成されたデザインであるかお分かりいただけることだろう。

1点投入するだけで即男らしい着こなしが完成するが、気にかけるべきはひざ下まであるシャフトと『レッド・ウィング』随一の重厚さだ。ブーツインとブーツアウト、その両方から攻略法を紹介していく。

コーデ1ブーツインしなくても、抜群の存在感を放つ「エンジニアブーツ」

「エンジニアブーツ」だからと言って、必ずしもブーツインしなくてはいけないわけではない。アメカジブームも落ち着いた現代においては、ブーツインの難易度も格段に跳ね上がっている。となれば、ジーンズを合わせるにしてもブーツアウトさせてすっきりと見せるのが攻略の近道だ。ジーンズは、ブーツのシャフト部分でたわまないスリムストレートがベター。裾丈もやや短めが着こなしのコツだ。

コーデ2ブーツインを楽しみたいなら、コートスタイルが好バランス

「エンジニアブーツ」にジーンズをインして重厚に見せた分、ひざ丈のコートで上半身にボリュームをプラス。短丈アウターではブーツインとのバランスをとることが難しいが、このテクを使用すれば無理なく武骨なスタイルを構築することができる。ブーツとコートのカラーは近づけることで、よりモダンな印象に。

コーデ3太めのパンツには、裾の折り幅も太めに設定

言うまでもなく、「エンジニアブーツ」とアメカジスタイルは相思相愛の関係。フーデッドパーカーにフェードがかった色みの短丈ブルゾン、そこにややワイドめのジーンズをマッチさせたアメカジのお手本のようなスタイリングにハマらないわけがない。ただ、太めのパンツと合わせるときにブーツインはご法度。外に出した裾の折り返しの幅を大きく取れば、ブーツの存在感をいなしつつバランス良く仕上げることができる。

▼アイテム4:日本でもっとも馴染みが深い「モックトゥブーツ」と「モックトゥオックスフォード」

8インチ丈の#877が開発された数年後に、バリエーションモデルとして登場したのがこの6インチ丈のモックトゥブーツ、♯875。30代以上にとっては『レッド・ウィング』といえばこのモデル、というほど馴染み深い。“ならでは”の存在感を放つモカ部分は歩きやすさだけでなく、コーディネートにおいても抜群の存在感を放つ。厚みのあるトラクショントレッドソールと合わせて、この2つをどういなすかが着こなしのカギだ。今回は同じく高い人気を誇るオックスフォードタイプ(短靴)のスタイリングも合わせてご紹介。

コーデ1タフなデニムスタイルとは問答無用に相性抜群

デニムジャケットにジーンズのワークな出で立ちに『レッド・ウィング』の「モックトゥブーツ」は、無条件でマッチする。こちらは、トップスの白ステッチと折り返したジーンズの裾、インナーの黒Tにブーツの黒と巧みに色を拾ったおしゃれ上級者のデニム・オン・デニムスタイルだ。男らしいストレートシルエットのジーンズにより、ブーツのボリュームも悪目立ちしない。

コーデ2ソックスとの合わせで武骨なブーツを巧妙なアクセントに

ブラックのコートにまだインディゴの色みが強いジーンズを合わせたシンプルな冬コーデだが、足元のオロラセットカラーにより強烈なアクセントを投入している。ブーツ単体だと着こなしから浮いてしまうが、端正なロールアップの白と柄ソックスとのマッチアップにより自然に溶け込ませてることに成功。

コーデ3意外と英国トラッドなテイストにもマッチ

アメカジコーデの代名詞とも言える「モックトゥブーツ」だが、ジャケットやパンツとトーンを揃えることでクラシックムード漂うジャケットスタイルにも落とし込める。キャスケットを被ることでトップにもポイントを作り、ブーツのボリュームとバランスをとっている点も注目したいポイントだ。

▼アイテム5:牧場や農場で愛用されたブーツが原型である「ペコスブーツ」

「ペコスブーツ」の原型は鐙に足を乗せやすいようトゥが鋭く尖ったカウボーイブーツだと言われているが、ワークシーンでの使いやすさを考慮されて丸みを帯びた形状に発展。初出となる1959年の2年後にトラクショントレッドソールを装着したモデルが登場し、以降それがスタンダードとなる。写真のオロラセットやブラッククロームレザーを使用したモデルの人気が依然根強いが、日本ではベージュのラフアウトレザーもその合わせやすさから高い人気を獲得。前出の「エンジニアブーツ」よりシャフトが低いため、より幅拾いスタイルに合わせられるはずだ。

コーデ1ブーツアウトするならラフアウトレザーがおすすめ

シャフトの高さが短い分、いつものコーデでブーツアウトさせても「エンジニアブーツ」に比べてハードさは弱め。ベージュカラーのラフアウトレザーをセレクトすれば、表革のモデルと比べ合わせやすさもより向上する。この「ペコスブーツ」とデニムアイテムとの相性は格別だ。

コーデ2スエードモデル以外のブーツアウトは、パンツとトーンを近づけて

履き込むうちに目に見えて艶が増してくる『レッド・ウィング』のブーツたち。何も考えずに表革のモデルをブーツアウトしてしまうと、足元だけ目立ってしまいコーデに統一感がなくなることもしばしば。「ペコスブーツ」はそのなかでも履きこなしやすいほうだが、より自然に落とし込むなら少し暗めの色のパンツを合わせたい。ダメ押しでトップスにライトな色みを持ってくることで、ブーツにばかり目がいかない好バランスな着こなしが完成する。

コーデ3サイドゴアブーツ感覚で使えるのも「ペコスブーツ」の強み

「ペコスブーツ」をブーツアウトするときは、サイドゴアブーツを履くときのようにサラッと合わせればOK。ブーツ自体の主張が控えめな分、パンツがナローでもワイドでも自然にコーデに落とし込める。こちらのコーデでは、ネイティブパターンのコートと色みをリンク。シンプルに構成しつつも、「ペコスブーツ」のアメカジ感をより強く打ち出した。

KEYWORD関連キーワード
ブーツ
レッド・ウィング(RED WING)
RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事

チャッカブーツといえばこの10足。注目ブランドも着こなし方も解説します

スエードやスムースレザーを採用した上品なルックスながらも、カジュアルな雰囲気を持つチャッカブーツ。幅広い着こなしに取り入れられるので、1足あると確実に重宝する。

大中 志摩

ワークブーツの5大人気ブランドを厳選。注目ラインアップを総ざらい

あきれるほど頑強で履き込むほどに表情が変わるワークブーツは、男の物欲をくすぐる一生モノ。5大人気ブランドと有力モデルを把握して、自身の相棒を見つけよう。

NAKAYAMA

男なら知っておきたい。レッド・ウィングの人気ブーツ5モデル

タフな見た目と履き込むほど経年変化が楽しめる魅力の『レッド・ウィング』。多くのファッショニスタを魅了するブランドの歴史や人気モデルについてご紹介します。

八木 悠太

女性が隣を歩きたい男性の服ってこういうこと

“きれいめ”前提のデート服。女性が男性の隣を歩いていて気分が上がるのは、お互いの洋服のテイストが合ったとき! そこで彼女のテイスト別に、理想のデート服を考案。

広田 香奈

レザーリュックなら、オフの着こなしもシックにキマる

手も空いて機能的な反面少し子供っぽさもあるリュックですが、レザー製を選べば大人の日常着ともマッチ。Freeamericanidol世代に似合う上質な革リュックをレコメンドします。

山崎 サトシ

メンズブーツ大集合! 人気ブランドを種類別にレコメンド

デザインや用途が多種多様なブーツを、エンジニアブーツやチャッカブーツ、サイドゴアブーツなど種類別に整理。それぞれ人気ブランドをピックアップした。

大中 志摩