業界人も食指を伸ばすセレクトショップの推しアウター

これだけ多彩なお店が軒を連ねる国は珍しい。そんなセレクトショップ大国日本の中で、さまざまなアイテムに触れるファッションライターを唸らせた秋・冬アウターを厳選。

菊地 亮

2015.09.20

フラットな目線で選んだ逸品が、実は我々が一番求めているモノかもしれない

数多くのショップを取材し、アイテムとの出会いにも事欠かないファッションライター。時代性、モノの価値、そして作り手の意志...。あらゆる側面から検証する彼らのクレバーな目線は、我々のアイテム選びにおいても有益な指針となってくれるだろう。では、この秋セレクトショップで心底惚れ込んだアウターとは。

Item1インターナショナルギャラリービームスで惚れた、『タトラス』のチェルボ

Pコートをベースに製作されたこちら。変形のトライアングルカラーを胸元に採用したことで、武骨さをひそめ、エレガントなルックスに仕上げた実にイタリアらしい逸品だ。ウールにナイロンジャージーをミックスした素材はまるでメルトンのような風合いで、お得意のダウンをインナーに装備し保温性もしっかり確保している。

ここがPoint大胆なカラーデザインを活かすシンプルな合わせ

フルクローズすればシックさが増し、胸元をオープンにしたことでがぜんエレガントな表情を演出する『タトラス』のアウター。その強みを活かすのであれば、インナーはシンプルなアイテムを合わせるのが定石。プレーンなスウェットやカットソーであればその役割もしっかりこなせる。ホワイトを選ぶことで軽さとともに奥行きも演出。

Item2ジャーナルスタンダードで惚れた、『グローバーオール』×『ジャーナルスタンダード』のダッフルコート

ダッフルコートで知られる英国の老舗、『グローバーオール』の定番モデル、モンティへの別注。英国軍が実際使用していたものをソースにし、フードの開閉を調節するアジャスターボタンやレッグストラップなどを取り入れた本格的な作りはそのままに、機能性を維持しながらトグルや紐の色組みを落ち着きのある印象へ仕上げた。

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ここがPoint優しげかつ今どきな配色を意識し、インナーにスパイスを効かせる

ミリタリーベースのアイテムながら、今どきなアースカラーを選択することで上品な雰囲気を作り出せる。それと呼応するように、ボトムスは白パンを、足元にはペニーローファーを合わせ大人っぽさに磨きをかけたい。やや甘さが気になるようならインナーにはデニムシャツを。御覧のように濃紺なら上品さを損なうこともない。

Item3シップスで惚れた、『カラッロ』のロングPコート

『カラッロ』といえば、世界的メゾンブランドのOEMも手掛けるイタリアの実力派ファクトリー。その力をいかんなく発揮した1着は、短丈が一般的なPコートをシックなロング丈で。ナイロン混のウール生地は見た目にも上品この上なく、長丈だがスタイリッシュなシルエットのため野暮ったさは皆無。ゆえにビジネスシーンでも活躍必至。

ここがPoint大人びたコートはスーツスタイルにしっくり馴染む

ベースがPコートであることを忘れさせるほどに、上級感を醸し出し、都会的な雰囲気を演出するアウター。その容姿端麗な趣は、スーツスタイルにも抜群の相性を誇る。深みのあるネイビーにより、さらに落ち着きのある雰囲気を創出。柄シャツや色シャツで遊ぶのもいいが、オンでは白シャツで品行方正な表情を作り出したい。

Item4417 バイ エディフィスで惚れた、『アルファ』×『417 バイ エディフィス』のステンカラーコート

米国軍が実際に使用していたレインコートをベースにデザイン。その生地は弱撥水性も考慮したポリエステル100%で、うっすらと光沢感とシャリ感をプラスしスポーティに仕上げられている。裏地には、ミリタリー出自を匂わせるトーンオントーンのカモ柄をプラス。また、Aラインシルエットによりトレンド感も漂わせた。

Item5アメリカンラグ シーで惚れた、『シュタンバウム』×『アメリカンラグシー』のスカジアムジャンパー

洋服の背景にある歴史や文化といったルーツを重んじ、モノ作りを行う実力派ブランド、『シュタンバウム』。その定番アイテムであるスタジャンとスカジャンをミックスしたリバーシブルアウターを、アメリカンラグ シーの別注仕様で。職人たちの技術に裏打ちされた加工によるフェード感や、レーヨン素材による微光沢が大人っぽい。

Item6ビューティー&ユース ユナイテッドアローズで惚れた、『デサント アルテライン』のダウンジャケット

真の機能美を追求したアイテムラインアップが話題を呼んでいる『デサント』の別ライン。こちらで使用しているダウンは、昨今注目を浴びている高い保温性を誇る水沢ダウンで、アッパーには、優れた耐久性、透湿性を可能にしたフュージョンテック素材を採用。何より、ハイレベルの機能性を加えたことで実現したスマートなシルエットが出色。

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