機械式なのにデジタル表示のジャンピングアワー腕時計

機械式のプチコンプリケーションの中でも、愉快なのがジャンピングアワーです。アナログが当然と思われている機械式にデジタル表示を導入し、飛びきりにユニークです。

黒野 一刻

2015.09.11

機械式=アナログ…とは限りません

普通、機械式時計と言えば、どうしても針を動かす普通のアナログな腕時計を思い浮かべます。しかし、機械式時計でも、デジタル表示ができるのです。それを実現したのがジャンピングアワーであり、毎時0分にインデックスを書いた回転デスクが、カシャッと動いて次の時刻を表示します。その動作はユニークそのものです。

意外に多様性があります

時間のみをデジタル風に送る機構が主流ですが、価格帯には幅があり、中には『ブルガリ』のようにほかと異なるコンプリケーションと組み合わせるなど、コンビネーションにも幅があります。『フランク・ミュラー』のように、ジャンピングアワーをベースに独自の計時方式を編み出すなど、大変おもしろ味に満ちた機構です。

楽しい時計が揃いました

『オリス』『フォルティス』『エポス』は、文字盤レイアウトにそれぞれこだわりがあり、『ブルガリ』はレトログラードとの組み合わせ。そして、応用機構として飛びきりに独創的な『フランク・ミュラー』クレイジー アワーズをここでは紹介したいと思います。これを機に、ジャンピングアワーにぜひ触れてみてください。

ジャンピングアワーの世界へようこそ

納得価格で仕上げも良好『オリス』アートリエ ジャンピングアワー

一見して、どういう時計と驚かれること請け合いです。時刻は12時位置の窓からジャンピングアワーで示し、分と秒は、「8」をひっくり返したようなダイヤル配置で別個に表示するレギュレーター風のデザインがたまりません。文字盤には細やかなサンレイ装飾も施され、これだけのコンプリケーションなら納得の価格設定です。

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5か所の窓で時刻を表示『フォルティス』B-47 ミステリアスプラネット リミテッドエディション

文字通りにミステリアスな時計で、文字盤に5か所の窓が開いていて、インデックスが出現する窓が、毎時異なっています。この窓を惑星に見立てた文字盤デザインも愉快で、腕にするのが楽しくなる時計です。『フォルティス』は限定でジャンピングアワーをたびたび発売していますが、この時計も世界500本の希少モデルです。

ユニークなダイヤル配置『エポス』パッション 3405SL

センターに時分針を配し、普通は12時位置に配されることの多い、ジャンピングアワーの窓を3時位置に配しています。文字盤装飾は、ムーブメントでよく見られるコート・ド・ジュネーブと呼ばれる縦ストライプの波紋様が刻まれ、高級感を醸し出しています。ここに紹介する中でも、良心的な価格設定となっています。

2つのレトログラードとの共演『ブルガリ』オクト バイレトロ ジェラルド・ジェンタ

ここまでで紹介したジャンピングアワーモデルの中でも飛び抜けた高級感のある時計です。バイレトロは「2つのレトログラード」を意味し、分針とカレンダーを、扇状に往復運針するレトログラードで表示します。オクトらしいデザインと、2つのコンプリケーションを搭載するため、価格的にも高価となっています。

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実はジャンピングアワーの応用機構『フランク・ミュラー』ロングアイランド クレイジーアワーズ

毎時0分に、一見ランダムに時針が飛び回る特殊機構ですが、実はジャンピングアワーの機構を応用。ディスクを針に替え、ジャンプさせる角度を30度(1時間分)から150度に広げているのです。動きはランダムに見えても、キチンと計算されて設計されており、それだけに時計ファンの熱烈な支持を受けているのです。

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