ラングラーのジーンズは名品揃い。定番から注目作まで大集合

デニム業界に燦然と輝く『ラングラー』ですが、その詳しいラインアップは意外と知らない方も多いかと思います。定番から注目作まで一挙ご紹介していきましょう。

山崎 サトシ

2018.02.06

『リーバイス』や『リー』に並ぶデニム界の老舗『ラングラー』

『ラングラー』は、米国のワークウェアメーカーであるブルーベル社が立ち上げたブランドで、誕生したのは1947年のこと。タフで機能的なジーンズがウェスタンカウボーイから人気を集め、1975年には定番モデルの1つ13MWZが全米プロ・ロデオ・カウボーイ協会から公式ジーンズとして認定。

日本には1972年に上陸を果たし、ジーンズ人気の火付け役として一翼を担いました。ご存じのとおり、現在も揺るぎない王道ジーンズブランドとして老若男女問わず支持され続けています。

世界中で人気を誇る『ラングラー』の3つの魅力

誕生から70年がたつ今でもワールドワイドに愛される『ラングラー』。人々を魅了する理由はどこにあるのでしょうか?

魅力1カウボーイたちのニーズを満たす機能的な作り

タフなロデオ競技においてカウボーイたちに着用されてきた『ラングラー』。頑強な巻き縫いのアウトシーム、激しい動きの最中でもベルト位置をキープする7本式ベルトループといった機能的ディテールは、私たちの日常生活においても強さを発揮します。これがパートナーとして選ばれる所以です。

魅力2ディテールだけでなく素材へのこだわりもひとしお

デニム製品では主にGMOフリー(遺伝子組み換えではない)のコットンを使用。ナチュラルな風合いを演出するために、素材使いにも徹底してこだわっています。厳選されたコットンを使っているため、エイジングの表情も抜群! どれも育てがいがあります。

魅力3ファッション性を意識した美しいシルエット

ブランド創設時にハリウッドの衣装デザイナーであったロデオ・ベンを登用するなど、早くからジーンズとファッションの関係性を模索していた『ラングラー』。そんな同ブランドだからこそ、いずれのジーンズも単なるワークウェアとは一線を画す洗練されたシルエットなのです。

『ラングラー』を語るなら、ハズせないのはこの3大定番モデル

ここからはブランドの歴史を彩ってきた3つの定番モデルにフォーカスしていきましょう。どのジーンズも“名品”と呼ばれているだけあって、完成度の高い仕上がりです。

定番モデル111MWZ

世界で初めて“ジーンズ”という名称で売り出されたとされる「11MW」。そのジップフライバージョンである「11MWZ」は、「11MW」が誕生した翌年の1948年にリリースされました。洗練されたテーパードシルエットのジーンズにつき、現代的なカジュアルスタイルにも違和感なくフィットしてくれます。

サドルを傷つけないよう考慮されたリベット

使われているリベットは、突起が見当たらないフラットな形状。これは、カウボーイが誤ってサドルを傷つけてしまわないようにとの配慮から誕生したディテールなんです。

定番モデル213MWZ

『ラングラー』の象徴たる「11MWZ」の後継作として、1964年に発表されたのがこの「13MWZ」。カウボーイたちに愛され続ける傑作モデルです。馬具を傷つけないフラットなリベット、ウエストバンドと平行してデザインされた「ロデオ・ベン・ウォッチポケット」など、独自性のあるディテールが光っています。

ゆとりのあるフィット感が特徴的

テーパード型となっている「11MWZ」に対して、この「13MWZ」は適度にゆとりを持たせたストレートフィットとなっています。さまざまなスタイルにマッチするモデルです。

定番モデル312MWZ

『ラングラー』が初めてスリムストレートモデルとして発表したのがこの「12MWZ」。すらりとシャープな形状で、レッグラインを美しく見せてくれます。また、表面に綾目が出ないブロークンデニム生地を駆使して仕立てているのもポイント。この生地は綾織物にありがちな“ねじれ”が生じにくいという、大きな利点も兼ね備えています。

リベットを排し、バータックで補強

通常、デニムの補強に使われるのはリベット。しかし、こちらの「12MWZ」では排され、代わりにバータック(棒状の補強縫製)があしらわれています。

ほかにも種類が揃う。『ラングラー』のジーンズをお披露目

ブランドのマスターピースたる3大定番モデルを解説しましたが、まだまだ『ラングラー』には見逃せないジーンズが盛りだくさん。男心をくすぐる別注モノも含め、押さえておくべきモデルを一挙レコメンドしていきます。

アイテム177MWZ

美脚効果を期待できるブーツカットタイプ。シルエットをきれいに見せるため股上は深めに設定し、膝から裾に掛けてナチュラルに広がるシルエットが特徴。また、フラットリベットや7本ベルトループといった『ラングラー』らしいディテールワークは今作でも健在です。さまざまなカラーバリエーションがありますが、爽快なライトブルーのこちらは春コーデに好適。

アイテム2ラフカウボーイ クラシックスリム(インディゴブルー)

『ラングラー』のスタンダードラインであるラフカウボーイシリーズからリリース。腰回りには程良くゆとりを持たせてはき心地を確保しつつも、余計なもたつきを抑えた美シルエットに仕上がっているので合わせやすさは抜群! 都会的なインディゴブルーの1本ならジャケットと組み合わせても良さそうです。

アイテム3ラフカウボーイ クラシックスリム(ケミカルウォッシュ)

上と同じシリーズのクラシックスリムですが、こちらはケミカルウォッシュ加工でフィニッシュされていて表情豊か。今季も引き続きトレンドである90’sストリートテイストを演出するのにうってつけのアイテムです。すらっと均整のとれたシルエットのため、野暮ったさとは無縁。

アイテム4ラフカウボーイ テーパードジーンズ(中色ブルー・クラッシュ)

滑らかなタッチのブロークンデニムを素材に抜てき。テーパードシルエット×くるぶし丈のトレンド感あるフォルムでも魅了する1本で、春のスタイリングを軽やかに彩ってくれます。リアルヴィンテージを思わせる、こなれた色落ち&クラッシュ加工もポイントに。センタープレスを配してほんのりと上品さを落とし込んでいるのもニクいですね。

アイテム5ラフカウボーイ テーパードジーンズ(インディゴブルー)

センタープレス入りのジーンズだから、大人っぽい休日スタイルにもってこい! ニットやロングコートなどのかっちり系トップスと高い親和性を発揮してくれます。濃紺色なので長くはき込んで、色落ちをじっくりと楽しみたいところ。くるぶし丈を生かし、ソックスとのコンビネーションを楽しむのもいいですね。

アイテム6ピエロパンツ

かつてロデオ大会でピエロが着用していたことからその名前が付いたピエロパンツ。ヴィンテージ市場でも人気の高いファン垂涎のレアアイテムが、正統復刻を果たしました。刺しゅう、ワッペン、ビッグリベットなど、個性的なディテールで着こなしの主役となってくれます。なお、超ワイドなシルエットながらテーパードが効いているので、驚くほどすんなりとはきこなすことが可能。

アイテム7『フリークスストア』別注クラッシュテーパードジーンズ

通常の『ラングラー』のラインアップでは見られないハードなダメージ加工を施して、グランジテイストを打ち出した『フリークスストア』とのコラボジーンズ。9分丈となった裾は激しくクラッシュしており、スタイルのアクセントとなってくれます。シルエットは緩くテーパードが掛かったモダン仕様に。

アイテム8『ナノ・ユニバース』別注アンクルフレアジーンズ

裾が広がった微フレアシルエットのジーンズは、ややゆったりとしていて今季らしいリラクシングなスタイルのお供としてドンピシャ! アンクルカットで軽やかに仕上げているのも高ポイントです。コットン100%のボディにはナチュラルな色落ち&ダメージ加工が施されていて、最初からはき込んだ風合いを味わえます。

アイテム9『ユナイテッドアローズ』別注ランチャードレス

カウボーイのドレスアップ用パンツとして生み出された名品、ランチャードレスを『ユナイテッドアローズ』が絶妙にアレンジ。深みのあるネイビーのデニム生地&すっきりとしたテーパードフォルムにより上品なイメージを描き出しています。すらっとタイトな1本ですが、ウエストには余裕を持たせていて着用感はノーストレスです。

アイテム10『AKM』別注 5Pスキニー

『ラングラー』のコレクションで使われる12.5オンスのストレッチデニムを使った、『AKM』オリジナルシルエットの逸品。美麗なスリムフィットからは洗練を感じます。『ラングラー』ジーンズの象徴的なディテールであるヒップのWステッチを特別にレッドカラーに変更するなど、細部にもこだわりを反映しました。

春に向けて狙いたい。ジーンズ以外のデニムアイテムにも注目

ジーンズ以外にも、『ラングラー』は秀逸なデニムアイテムを数多く発表しています。その中から、大人カジュアルにハマる逸品をピックアップしました。

アイテム1127MWウエスタンシャツ

『ラングラー』らしい王道スタイルのウェスタンシャツで、ハードユーズド加工によって裾や袖をクラッシュさせているのが印象的。写真のモデルはブリーチ加工で軽快な薄青カラーに仕上げられていますが、ほかにもいくつかのカラーバリエーションがあります。

アイテム211MJZデニムジャケット

1940年代にカウボーイ向けにリリースされた歴史的傑作を現代的にアレンジ。随所にプリーツを組み込むことによって、快適性を大幅に高めています。また、ほかのデニムブランドではあまり見かけない、ジップフロント式のGジャンというのもポイント。

アイテム3124MJデニムジャケット

ブランドの伝統的ジャケットである「124MJ」。現行品は幅広いコーディネートにマッチするよう、装飾性を極力抑えてシンプルにデザインされています。なお、ストレッチ混紡のデニム生地を使っているので、美シルエットながら着心地はストレスフリー!

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ジーンズ
ラングラー(Wrangler)
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