“デキる”大人はいつの時代も足元に投資する

プレゼン、商談、会食など、勝負をかけたい時こそ会心の1足をご準備あれ。“足元”を見られても平然としていられるその姿に、周りは高い信頼を寄せるのだから。

菊地 亮

2015.07.09

シーンに応じて革靴を変える、その余裕が違いを生むんだ

きっと誰もが勝負○○というものを奥の手として持っていることだろう。身に着けることによって自信と安心を手にし、内に覚悟を宿す何かを。一分の隙も見せられないシリアスなシーンが続くビジネスの場においては、常に地に足をつけた対応が求められる。その足元にとっておきの1足があれば、まさに鬼に金棒と言るだろう。

Case1クライアントとの初対面の場では信頼と威厳を備えた名門の1足で

何事も最初が肝心で、その心象いかんでは今後の仕事にも影響してくる。大切な顧客ともなればなおさらだ。そこで奇をてらうのはリスクがともなうし、“フツウ”の靴では印象薄は否めない。そこで革靴の名門が長年培ってきた信頼と威厳が頼りになる。いわば、「彼は分かっている」と相手に思わせたら勝ちなのだ。

『ジョンロブ』のフィリップⅡ

言わずと知れた英国の名門。中でも長きにわたり親しまれてきた名作がこれだ。1足を作るのに要する工程は190ほどにもおよび、このモデルに見られる丸みを帯びたソールや、細かなパンチングが施されたキャップトゥなどからは、1849年から続く同ブランドの歴史と、紡がれてきたビスポーク精神がヒシヒシと伝わってくる。

『チャーチ』のコンサル

英国を代表する既成靴ブランドと言えば、こちらの名家を誰もが真っ先に思い浮かべる。そして、中でも王道とされる名品。丸過ぎずスクエア過ぎないトゥの形はバランスが良く、ビジネスシーンはもちろん冠婚葬祭の席でも活躍。素朴でありエレガントなその趣は、まさに『チャーチ』を象徴していると言えるだろう。

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『クロケット&ジョーンズ』のオードリー

オードリーは、同ブランドをもっとも体現した1足と言えるかもしれない。質実であり気品も十分で、革の特性を存分にいかすべくあえてハンドカッティングを採用している。そのソールは、樫木のチップと共に長時間浸し、鞣す伝統的な手法で仕上げられたオークバークソール。ゆえに高い耐久性と柔軟性を備えているのも心強い。

Case2楽して勝負に勝つ方法を教えてくれる革靴の模範解答

営業に商談にと、社外で繰り広げられる大事な勝負時には当然相応の“こなし”が求められる。ゆえに、ここぞの場面で本来の力を発揮するとなれば、それ以外の時間で体力を擦り減らしてなどいられない。だからこそ、“しっかり”も見せられ、「ホッ」ともできる“何か”を備えた1足なら勝負靴としては申し分ないはずだ。

ガシガシ履いてもくたびれない堅牢で歩きやすいラバーソール

創業以来消防士や郵便局員、さらには探検家にも支持されてきた『パラブーツ』。数ある特徴の中でも、オリジナルのPARA-TEXラバーソールはあまりにも有名だ。底材の内容物であるコルクとアウトソールの隙間がハニカム構造になっており、そこに空気を溜め込むことで抜群の吸収力を発揮。だから長時間の歩行も怖くない。

我々に自由をもたらす、まるでスニーカーのようなソール

アメリカで古くから親しまれてきた『コールハーン』。日本でもローファーなどはよく知られているが、昨今は革新的アプローチによりさらに名をあげた。このゼログランドは、一見フルブローグのウイングチップシューズだが、ソールはというと豊かなクッショニングと反り返りの良さ、最上の軽さを実現させたハイテクソール。

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日本人にもっともフィットするラストだからストレスを感じない

これまでに数多くの名作を輩出してきた『オールデン』。その確固たる地位を築くにいたった一番の要因はなんといっても履き心地。さらに紐解けば、整形外科研究を通して開発された数々の名ラストに行き着く。中でも、日本人の足にもっとも適したラストで知られるモデファイドラストは最上の履き心地で、ストレスとは無縁。

Case3クライアントとの会食には距離を縮めるちょっとした遊びが必要だ

仕事相手との距離を縮め、プロジェクトを円滑に進める絶好の機会がアフター6にはある。そこでは、誠意よりもむしろユニークさやセンスの良さが優先順位としては先に来るだろう。となれば、堅苦しい定番よりはむしろ、適度にほぐれたアイテムのほうが好印象を得られやすい。その選びのポイントはこの3点に集約される。

スエード

表革特有の艶っぽさを求めるならば、少々物足りないかもしれない。しかし、スエードにはそれを補って余りある見た目の優しさとカジュアルな雰囲気が備わっている。エレガントでありながら肩ひじ張らないそのルックスは、むしろ先方からの警戒感を払しょくし、あらゆるボトムスとマッチする懐の深さを披露するのだ。

ウイングチップ

素材本来の魅力を維持しながら、個性を暗に取り入れるならトゥデザインを意識したい。さらにブローギングとの合わせ技なら印象も劇的に変わる。その最たる例がウイングチップ。狩猟や田園の散策用として誕生した靴だけに、見た目はワーク靴然としていてカジュアルな印象だ。そのラフさ加減が、場の空気を自然と和らげる。

ネイビー

革靴は本来、黒か茶がスタンダード。だからこそ、それ以外の色となれば瞬時に注目の的となる。かといって、派手な色を選んでは品格に難ありと見られかねないが、ことネイビーならスーツの正当カラーとしても馴染み深いため広く受け入れられるだろう。周りとの差別化も図れトレンド感も手にできる、まさに一石三鳥の色だ。

Columニューヨーカーたちの足元はローファーがスタンダード

ファッションはもちろん、ビジネスシーンにおいてもN.Y.は常に世界から注目されるエリア。そこで働くビジネスマンたちの着こなしには、根底にアメリカントラッドがある。ゆえにジャケットのインナーは、チェックシャツがベースにあり、ボトムスはチノパン然としたハリのあるもの。その足元はというとローファーが定番だ。

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