モダン建築の礎を築いた、イームズの名作を入手する

モダンなインテリアが1つあるだけで空間のイメージはガラリと変わる。その一助として、ミッドセンチュリーデザインの旗手である『イームズ』は欠かせない。

菊地 亮

2015.06.17

『イームズ』とは

デザイナーはチャールズ・イームズとレイ・イームズの夫妻。2人はハーマンミラー社で現代にも通じる画期的で斬新な多くの家具をデザインした、20世紀のデザイン業界を牽引。活動は家具デザインにとどまらず、映画制作や写真、展示デザイン、グラフィックデザインなど多岐にわたり活躍した。

“ひとりでも多くの人に役立つものを提供したい”との思想から生まれたインテリア

安価で大量生産できるプロダクト。これは、イームズ夫妻がプロダクトデザインを手掛けた当時の世相だ。そして、彼らの想いとともに生み出されたアイテムは多くの国々で愛用され今もなお称賛を受ける。DCWなどに見られる、成形合板を連動させたチェアはその典型と言える。

『イームズ』を代表するインテリアを厳選紹介

Item1DCW

成形合板の3パーツを組み合わせたフレームに、同じく成形合板の座面と背もたれをボルト留めしたシンプルな作り。チャールズ・イームズの代表作であり、背と座を一体成型にしないことで荷重や衝撃を効率よく吸収できるよう設計。背と座の理に適った形状から“the potato chip chair”というニックネームで親しまれている。

Item2DAW アームシェルチェア

誕生の契機は、MoMA(ニューヨーク近代美術館)がほかとの差別化を図るべく近代デザイン美術を積極的に取り入れようとの動きからだった。その活動の一環として1948年に催されたローコスト家具デザインコンペに出品されたのがこちら。新素材のFRPを使い大量製品化され、今でもさまざまなアイテムに影響を与え続けている。

Item3ラウンジチェア&オットマン

こちらは、ラウンジチェアの礎を築いたアイテムとも言える代物で、いくつものプロトタイプを製作した末1956年に製品化。プライウッドを用いたフレームは美しさと力強さにあふれ、なだらかな傾斜はバランスよく荷重を分散。夫妻の友人であった映画監督、ビリー・ワイルダーに贈られたエピソードは有名だ。

Item4LTRT ミニテーブル

こちらは元々、夫妻が自宅で使用するインテリアとして作られたもの。生前、日本を代表するデザイナー、イサム・ノグチや山口淑子を自宅に招き、すき焼きを振る舞った際にも使われたテーブルと言われる。日本のお膳をソースにデザインされており、“おもてなし”の心意気を盛り込んだアイテムとして広く知られている。

Item5ハング イット オール

1940年代以降は数多くの子供用プロダクトも夫妻は製作している。こちらはその最たるアイテムで、当時電子顕微鏡の登場で明らかにされた“分子構造”がデザインソース。ワイヤチェア(こちらも名品)を量産するために開発した溶接技術を応用し、カラフルなペイントで遊び心も表現している。

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イームズ(Charles & Ray Eames)
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