ツウな大人に猛プッシュ。レトロだけど今どきのスニーカー5選

数多くのスニーカーを履いてきた“通”な大人のために、懐古的なルックスのスニーカーをご紹介。トレンドを押さえつつも他人と差がつく、ナイスな1足とは?

伊藤 千尋

2017.09.02

90年代リバイバルが、スニーカーブームのさらなる追い風に

今回は、衣類から視点を変えて、リバイバルファッションの一役を担う足元に注目。というより、90年代ファッションを語るうえでスニーカーは欠かせない存在ということもあり、2017年秋はスニーカーブームにさらに拍車がかかっています。

手にすべき1足を探すべく、まずは私たちがよく知る“あの頃”を振り返ろうではありませんか!

まずは、スニーカーブームをおさらい。“ハイテクスニーカーの台頭”編

日本において、スニーカーブームが本格的に爆発したのは1990年代。当時はバスケットボールとスニーカーに密な関係があり、バッシュ系のスニーカーがブームの発端でした。バスケットボールを愛するスポーツマンのみならず、皆さまご存じのスラムダンクが始まったのもちょうどその頃で、主要キャラクターの桜木花道や流川楓なども劇中で『ナイキ』のエアジョーダンを履いていましたね。

そんな『ナイキ』でいうとエアマックスも外せません。エアを可視化させたビジブルエア搭載のエアマックス。

■参考記事: 全部知りたい、把握したい。名作ナイキエアマックスの魅力

特に、エアマックス95は“プレ値”がつくほど大人気で、“エアマックス狩り”という社会問題が起こるほど。とある人気番組では“本当にエアマックス狩りは起こるのか”などと検証していたのが懐かしい……。

■参考記事: 2017年も健在。エアマックス95を着こなすコツと実例集

また、『リーボック』のインスタポンプフューリーも当時のスニーカーブームに大きな革命をもたらしましたね。

■参考記事: なぜ人気?リーボックのインスタポンプフューリーならではの魅力とは

革新的ともいえるフィッティングテクノロジーのポンプシステムを搭載したインスタポンプフューリーは、歌手のビョークが履いたことでも話題に。ファーストモデルと呼ばれるのは94年組と95年組の2タイプで、95年に登場したレッド×イエローは大人気でした。よくエアマックス95と比較された1足で、こちらも10万円を超える値段がついたほど希少価値が高く、それを無理してでも買うというのが当時のステータスになっていたんですよね。

スニーカーブームの転換期。“ローテクスニーカーへの原点回帰”編

他にもブームになったハイテク系スニーカーといえば、『ナイキ』のフットスケープや『プーマ』のディスクブレイズなどが有名。そんなハイテクスニーカーの次は、ローテクスニーカーがブームに。というのも、90年代に大流行したハイテクスニーカーのほとんどは、ランニングやバスケットボールなど、競技で使うことを前提にしたスニーカーだったため、スタイリングに不向きという意見がありました。その反動からコーデに合わせやすいローテクスニーカーが人気に……、というよりもスニーカーといえばもともとローテク系が定番ですよね。ハイテク系が話題を集めたのちに人気が戻ってきた、という感じでしょう。

当時の代表的なローテクスニーカーといえば、『アディダス』のスーパースターやスタンスミス、『コンバース』のジャックパーセルやワンスターなど。

■参考記事: 世界一。アディダスオリジナルスのスタンスミスが売れ続ける理由とは?

こうして挙げると、昨今再注目されているのもばかり。だからといって、超ド級の定番をピックアップすることが当記事の目的ではありません。むしろ、少々マイナーなローテクスニーカーこそツウな皆さまに履いていただきたい。というワケでご紹介するのは、90年代当時も、名作モデルの陰で活躍していたコアなモデルたち。実際にどんなモノがそれにあたるのかを見ていきましょう。

今買うべきは“懐かしモデル”。なかでも、少しコアなローテクがおすすめ

この方の足元を見て、恐らくほとんどの方が「『ノースウェーブ』じゃん! 懐かしッ!!」と思われたのではないでしょうか。念のため、『ノースウェーブ』をご存知でない方に簡単に説明しますと、1980年代初期にイタリア北東部ベネト州モンテベルーナで創業され、1991年にスノーボードブーツブランド『ノースウェーブ』としてスタート。"アフタースノー"をコンセプトに誕生したエスプレッソというモデルは、丸みを帯びたフォルムが特徴で、藤原ヒロシ氏やアーティストのパフィーなどが着用したことで話題に。しかし、生産数が少なかったこともあり、定番スニーカーに比べると、一部の人が『ノースウェーブ』を履いていたという印象でした。

さて、「少しコアなローテクがおすすめ」という本題に戻ります。リバイバルを打ち出すのには、わかりやすいアイコニックな1足の方が良いという意見もあるでしょうが、スニーカースタイルで溢れる今日こそ、ローテクスニーカーがおしゃれなんです。その魅力を、コーディネートを元にひも解いてみましょう。

足元に合わせているのは、『バンズ』のランピン。1993年にリリースされたモデルで、エラやオールドスクールに比べると知名度は劣りますが、隠れた名作としてファンの間では大人気。

このようなスニーカーを履く魅力は、

1.ローテクスニーカー → どんなコーデにも合う汎用性の高さ
2.コアなモデル → 周囲の人とかぶりにくい
3.レトロ(当時を思わせる) → リバイバルのトレンド感もしっかり押さえられる/コーデに深みが出る

などが挙げられ、“トレンドを押さえたいけど、人とかぶるのは嫌!”という方にぜひおすすめです。

猛プッシュ! 大人の着こなしにハマる懐かしの1足

当時からあるモデルのなかでもコアなモノ、またブランドそもそもに懐かしさを覚えるモノ、さらには昔ながらの製法で作られたレトロなあしらい…といった観点でピックアップしたおすすめ5足をご紹介します。

『バンズ』

こちらは、先程ご紹介したランピン。スケートボードモデルの機能性を踏襲し、優れた耐久性と高いブリップ力を備えています。オールド感の漂う2トーンカラーのアッパーとガムソールが◎。

『ニューバランス』

70年代のコートスタイルとREVLITEソールを融合したCRT300VD。ダブルストラップタイプがどことなく懐かしく、レトロなフォルムと風合い豊かなオールスエードが魅力的です。また、ブランドロゴの“N”をワントーンカラーのパンチングでシンプルに表現したのも大人好み。少しデカ履きで、ベルクロを“ギュッ”と締めるとかなり渋いです。

『マカロニアン』

クラフト感が魅力の『マカロニアン』のシューズ。名前の由来は、サイドラインがマカロニに似ていることや、米国ではイタリア人に親しみを込めてマカロニアンと呼ぶことから命名されたとのこと。軍用シューズを手がける本格的なファクトリーで生産しているため、その手法を受け継ぐ職人達の丁寧なハンドメイド、優れた耐久性が大きな魅力。体育館シューズのようなミニマムなルックスは、コーデのツボにハマると抜群の存在感を放ってくれますよ。

『ヒュンメル』

スポーツ好きの方であれば『ヒュンメル』はご存知でしょう。最近は、『ヒュンメル』、『ディアドラ』、『アンブロ』など、少し懐かしめのスポーツブランドが注目されています。たとえば、1979年に発売された『ヒュンメル』のビクトリー。アッパーに採用したスエード素材とガムソールのヘリテージ感が魅力的な1足で、一見派手に見えますが、カラーの切り替えもなくフォルムもスマートなので、どんなコーデにも相性抜群です。

『アディダス』

こちらは、オリジナルを忠実に再現したサンバOG。サッカーの世界観をベースに、ストリート向けのクラシカルなデザインに仕上げることで、どんな方でも履きやすいマルチな1足になりました。レザーのアッパーにスエードのオーバーレイを配し、さらにラバーソールを合わせることで、当時のヴィンテージ感を見事に再現。

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Freeamericanidol編集部