原料や生地の名産地を巡る! 世界一周マテリアル紀行

洋服を選ぶ時の基準のひとつに生産国を挙げる人は多いですが、原料や生産の産地についてはどれだけご存知でしょうか。世界各国に点在する、名産地の旅にご招待します。

編集イトウ

2015.05.30

日本の岡山県は、世界に誇るデニム生地の名産地なんです

明治時代に藍染絣の製造が盛んだった岡山県。和装需要の激減により、デニムの生地製造・縫製を始めたのが興り。他国の追随を許さない質の高い生地、そしてユーズド加工技術は、世界のハイブランドもこぞって依頼するほどで、岡山県の倉敷はジーンズのシリコンバレーとも呼ばれています。

紀元前3000年ころから始まっている、中国のシルクの生産

シルクは蚕の繭から採った天然繊維を紡いだ高級生地。中国とシルクの歴史は長く、紀元前3000年頃から始まっていたとも言われています。吸湿放散性、紫外線吸収放射性、生体順応性、保温性、保湿性、吸音性、吸気性、難燃性に優れていますが、デリケートなため家庭での洗濯が困難でもあります。

繊維のダイヤモンドとも呼ばれるカシミヤは、モンゴルが注目株

インドのカシミール地方産の、カシミヤヤギの表面の毛の下に生えている柔らかい毛。これがカシミヤです。厳しい寒さとカラッと乾燥した気候で育つカシミヤヤギの毛は、極細で毛足も長く、世界的にも高級品として愛されています。中国やネパールも有名ですが、生産地としてはモンゴルが注目株と言われています。

冬に活躍するハリスツイードの生産地といえば、スコットランド

北西部のハリス&ルイス島で誕生したハリスツイード。その製法は、島でとれた羊毛を手紡ぎした糸を用い、手織り織機で織り上げられています。ブランドタグにあるオーブ&クロスマークは、ハリスツイード協会設立者の家紋をアレンジした商標マークです。

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夏素材リネンの中でも、アイルランド産のアイリッシュリネンは最高峰と称される

麻の一種である亜麻で織ったリネン生地の中でも、アイリッシュリネンは世界最高峰と称される代物。通気性に優れ、シャリ感のある肌触りが暑い夏を涼しげに見せてくれます。主に夏物の衣類のほか、シャツやハンカチ、テーブルクロスなど、広い用途を持ちます。

シャツ生地にもっとも適した綿といわれているギザコットンはエジプトで

エジプトのギザ地方で採れるギザコットンは、繊維が長く、光沢感があり、保湿性も高いためシャツ地にもっとも適した綿といわれています。ギザコットンはナイル川流域の採れる地域によってギザ70、ギザ 45といった名前がついており、名前の数字は、種の開発の順番です。

心地よい柔らかさと強い耐久性を持つ、アメリカ発のスーピマコットン

ギザコットンと並ぶ高級コットンの一種であるスーピマコットン。エジプト綿とアメリカ綿の異種交配によって誕生したスーピマコットンは、強度と肌触りの柔らかさに優れています。なお、米国産で最高級の品質を誇るのがピマ・コットンで、スーピマはSuperior pima(高級ピマ)の略称です。

ほか、カシミヤの生産地として有名なフロリダおよび西インド諸島、オーストラリアのタスマニアンウールなどまだまだありますが、今回はここまで。原料や生地の産地を頭に入れて洋服を選ぶのもなかなか乙ものなので、ぜひお試しください。

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