お堅くならない革靴筆頭のローファーが夏には必要だ

革靴の一種であり、どんなボトムスにも遜色なくハマるローファー。ただ、ひとえにローファーと言ってもその種類は多彩。そこで、特に知っておきたい3モデルを取り上げる。

菊地 亮

2015.05.20

飾り帯などの装飾によって見栄えも一変するのがローファー

ローファーとは“怠け者”を意味し、もとは宮廷の室内履き用として作られたシューズ。それから、素材へのこだわり、製法の多様化、装飾具のプラスαといった要素により、徐々にバリエーションが増加。ここではその種類とともに代表的な1足を紹介していく。

ローファーその1:ペニーローファー

アメトラの代表靴として知られるこちらは、甲のU字飾りや、インステップストラップと呼ばれる“飾り帯”が特徴。アメリカ東海岸の学生たちの間で、その飾り帯に幸運のお守りとして1セントを挟む風習が生まれたことから、別名コインローファーとも呼ばれている。

ペニーローファーを代表する1足『G.H.バス ウィージャンズ』のペニーローファー

140年以上の歴史を誇るアメリカの老舗。ノルウェーの木こりたちの愛用靴だった原始的なモカシンを、ドレスシューズへと導いたブランド。アッパーとソールとを袋縫いで仕上げた、今どきなローファーの先駆者。

リラックス感たっぷりなショーツスタイルでも、アカ抜けて見えるのは足元に履いたローファーのおかげ。黒シャツと連動させ、さらにギラッとさせたことでセクシーさもプラスされ、大人びた雰囲気を全体にプラスできる。

ローファーその2:タッセルローファー

甲部についた房飾り(タッセル)が特徴的な1足。アメリカでは“弁護士のシンボル”とされるほどに格調高い紳士靴として知られ、別名モカシンローファーズとも。ちなみにその呼称は、ローファータイプのシューズの、最もていねいな表現ともされている。

タッセルローファーを代表する1足『オールデン』のタッセルローファー

タッセルローファーを世に広めたのが『ブルックス ブラザーズ』なら、『オールデン』はそのきっかけを作ったブランド。貴重なコードバンを惜しみなく使い、グッドイヤーウェルト製法で仕上げたソールは、堅牢なうえに歩きやすい。

タッセルローファーの着こなし例フリンジと色落ちジーンズのコンビは相思相愛

取り入れたアイテムは、トレンドを問わず愛用できる『ローク』のタッセルローファー。革靴ながらフリンジがどこか遊び心を感じさせるタッセルローファーは、色落ちジーンズと合わせて上品さとカジュアルさをキープしたスタイリングがベスト。

ローファーその3:ビットローファー

甲の飾りベルト部分に、ホースビットと呼ばれる馬具を象った金具が付けられたローファー。元は馬具商として知られるグッチ社が考案したもので、通常のものと比較するとやや底が薄くソフトな作りをしていたことから、ソフトモカシンという別名もある。

ビットローファーを代表する1足『グッチ』のビットローファー

その時々の時代性を意識しアップデイトを続ける、『グッチ』のアイコン的シューズ。メタリックな馬具をモチーフとした飾りに加え、こちらは上質なカーフレザーを使用。肉厚のラバーソールを使ったことで歩行も安定化。

華美な装飾が目を引くビットローファーを足元に加えるだけでも見た目はリッチに。その確かな品の良さを活かし、端正なルックスのリジッドジーンズと組み合わせて大人の余裕あるスタイリングに昇華したい。

KEYWORD関連キーワード
ローファー
RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事