バーゼルワールドレポ⑥車コラボ時計が男心をくすぐる

緻密なメカの集合体であり、モータースポーツに計時は不可欠という側面から、車と時計は親和性が高く、バーゼル発表の車コラボにも、まだまだ衰えが見えません。

黒野 一刻

2015.05.06

衰えない車とのコラボレーション

車と時計とのつながりというと、まず思い浮かぶのが『タグ・ホイヤー』。モナコやカレラといったレースにまつわる名称のモデルがあり、古くからF1の公式計時も担当。そして『マクラーレン』とのパートナーシップは30年に突入。こうした関係が、モータースポーツと時計との切っても切れないつながりの強さを感じさせます。

車と時計の親和性

それにしても、双方ともメカニズムが緻密であり、時計には車らしさを表現するデザインの余地があるなど、ユーザーサイドから見ても車と時計は同時に親しめてしまう要素が多々あるようです。このため、『タグ・ホイヤー』の成功例を追随するメーカーも後を絶たないのです。

車の世界観を表現

『ウブロ』『ブライトリング・フォー・ベントレー』『ボール ウォッチ』は時計によって、それぞれが提携する車の世界観を表現しようとしています。特に、ベゼルや文字盤をエンジングリルに見立て、ムーブメントをエンジンに見立てたデザインというのは、非常にわかりやすい例で、デザイナーの腕の見せどころです。

レースと時計もつながる

『ショパール』は“世界一美しいレース”との評価もあるクラシックカーレース“ミッレ ミリア”のスポンサーであり、『タグ・ホイヤー』は各種レースの計時を担い、マクラーレンとの協力関係が今また注目を浴びています。こうした車コラボの成功は、そこに具体的な車やレースをイメージできることにあるようです。

フェラーリのスポーツカーを時計に表現『ウブロ』ビッグ・バン フェラーリ ブラックセラミック

2011年以来、『ウブロ』は、続々とビッグ・バンのフェラーリモデルを送り出しています。この時計はブラックセラミックに効果的にレッドを合わせ、文字盤はエンジングリルを模したオープンワークを配し、ムーブメントのローターはホイールをイメージすることで、フェラーリのスポーツカーの世界を表現しています。

合わせて読みたい:
ビッグ・バンから読み解くウブロ。時代の寵児に愛されるブランドを知る

ベントレーらしい存在感でも着け心地は軽快『ブライトリング』ベントレーGMT ライトボディB04 ミッドナイトカーボン

ベゼルのチェックパターンはベントレー車の内外装によく見られ、文字盤のオープンワークスが、エンジングリルをイメージしています。ケースは炭素コーティングチタニウム製で、オールブラック仕様となっており、大きな存在感を発揮します。重量は軽快で、快適な着け心地が約束されています。

BMWのダッシュボードをイメージしたデザイン『ボール ウォッチ』タイムトレッカー

BMWとのパートナーシップに基づくコレクションで、この時計は200m防水のダイバーズ風スポーツモデル14個の自己発光型マイクロガスライトを利用し、抜群の視認性を誇ります。5,000GSの耐衝撃性と衝撃吸収構造の“アモータイザー”システムを備え、BMW車のダッシュボードメーターを意識してデザインされています。

世界で一番美しいレースを体現『ショパール』ミッレ ミリア GTS クロノ

『ショパール』は1988年以来、ミッレ ミリアの公式タイムキーパーを務め、社長みずから出場するほどの熱心さ。毎年この名を冠したコレクションを展開していましたが、ついには常設コレクションに。シンプルで、クラシカルなフェイスに仕上げたクロノグラフで、ラバーベルトにはタイヤパターンを刻みこみ、雰囲気満点です。

30年もの協力の歴史をトリビュート『タグ・ホイヤー』フォーミュラ1 クロノグラフ マクラーレン30周年限定モデル

2015年も『タグ・ホイヤー』は日産ニスモとの協力関係を締結するなどモータースポーツに熱心ですが、こちらのモデルは『マクラーレン』との長年の協力関係を記念する時計です。1985年当時の『マクラーレン』の“ロケット・レッド”を大胆にあしらい、往年のマクラーレンのマシンをオマージュした貴重なモデルです。

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