ニットの新定番。シンプルだけど表情豊かなニット4選

メンズのアイテムの中で年々シェアを拡大し人気を博しているニット。定番の無地もいいですが、今回はシンプルながら表情の豊かな美しい編地のモデルに注目してみました。

Hiroshi Watanabe

2016.12.19

気づいたら無味なニットばかり……。そろそろ表情ある一枚はいかが?

上品で大人の雰囲気のあるニットは、カットソーに代わりメンズのカジュアルアイテムの中でも人気となっています。カラーバリエーションが豊富で、ネックもクルーやV、タートルなどさまざまありますが、合わせやすいからと気づけば無味なニットばりに……なんてことになっていませんか? そんな方におすすめなのが表情のあるニット。シンプルながらさまざまな編地がコーデに変化を与えてくれます。さっそく4種の美味ニットのコーデと最新モデルをチェックしましょう。

さっそくチェック。表情あるニット4種とその着こなし方

柄や編地に多くのバリエーションが存在するニットですが、単色でコーディネートしやすく今シーズンのスタイルに相性がいいのは、畦(あぜ)編み、ケーブル柄、アラン柄、ワッフルの4種類。どれもニットでは定番的な編み柄ですが、昨今のベーシックなコーデに合わせることで、コーデそのものを上品な大人の雰囲気に格上げしてくれます。ここでは、4種のニットのコーデサンプルを紹介していきます。

タイプ1畦(あぜ)編みニット

畦(あぜ)編みとは、表目と裏目を交互に編む、ゴム編みの変形組織で、編地が縦に通って畦のように見えるところから名付けられています。立体感のある縦の編地が特徴となる畦編みは適度なボリュームがあり、シンプルながら存在感のあるニットとなります。トップスとしてもインナーとしても非常にコーディネートしやすいので、無地ニットの次の一着としてもおすすめです。

畦編みのニットの着こなしは、無地のスウェットシャツやニットと同じように合わせていくのが簡単です。同じ合わせでも畦の編地がコーデのアクセントとなり、全体が洗練された大人の雰囲気になります。また、編地の立体感がコーデに暖かみをプラスしてくれますので、モノトーンや寒色系のワントーンコーデのような着こなしの差し柄としてインナーに合わせるのもおすすめです。

シンプルで適度なボリューム感をもつ畦編みのプルオーバーニットは、アウターなしのトップスとして着ただけでも、無地のニットやスウェットシャツのような物足りなさを感じさせない存在感があります。そのままトップスとして使える時期なら、インナーにシャツをレイヤードして襟をチラ見せするのもいいでしょう。

フラノ地のダウンをメインにグレートーンでまとめたカジュアルコーデでは、インナーに合わせるアイテム次第で全体の雰囲気が大きく変わってきます。この着こなしでは、合わせた畦編みニットの柄がアクセントとなり、ソリッドなコーデに暖かみを加えています。明るいカラーをインナーする冬のコーデでは覚えておきたいテクニックです。

トレンドのチェスターコートを使ったコーデは、全体がのっぺりと無表情にならないように注意したいところです。マフラーなどでアクセントを付けるのが常套手段ですが、よりミニマルでシャープなイメージなら畦編みのニットをインナーに合わせてみるのがおすすめ。ボリュームのある畦編みのニットなら防寒の点でもウールのコートには好相性です。

フロントジップの前開きニットは、アウターとしてもインナーとしても使える便利なアイテムです。このコーデのようにファスナーをすべて閉じてハイネックのニットとして使えるのはもちろんですが、ストールを襟元からのぞかせてみたり、シャツとのレイヤードも楽しめるなど、高い汎用性がポイントです。

片畦のニット地で仕立てたジャケットは、テーラードジャケットのもつ上品さとニットの柔らかな着心地を兼ね備えたアウターです。スリムな黒のボトムスとデニムのバンドカラーシャツで、品のある大人のコーデになっています。冬場ではこの上にコートを羽織りますが、重ね着をしても肩のこらないという点も、ニットジャケットの大きなメリットです。

タイプ2ケーブル編みニット

ケーブル編みは、日本名では縄編みと呼ばれ、その名のとおり縄のような模様に編まれたニットの編み方ことをいいます。上品でトラディショナルな雰囲気と暖かみのあるケーブル編みのニットは、トレンドに左右されることなく、カジュアルからキレイめまで、さまざまなスタイルに合わせることのできる、メンズにおける秋冬シーズンのニットの中でも代表的な存在です。

ケーブル編みのニットは、編地そのものがアクセントとなりコーデを個性的に演出してくれるアイテムです。トップスとして使ってもインナーとして使っても合わせ方で見え方が大きく変わりますが、総じて上品で大人の雰囲気を持ったコーディネートになるのが特徴です。縄の模様のもつ暖かな雰囲気を生かしたカラーコーデがケーブル編みニットを着こなすコツとなります。

アースカラーの緩いシルエットのボトムスに、ボルドーカラーのケーブルニットを合わせたシンプルなコーデ。ニットのケーブル柄が全体を上品でアダルトなイメージにしています。顔周りがシャープに見えるVネックを選ぶことで、ちょっと大人の色気をも演出できているという点もポイントです。

キャメルカラーのスエードブルゾンにオフホワイトのケーブルニットという非常に相性のいい上品なコーデ。緩く抜け感のあるボトムスは、マジメになりがちなケーブルニットのコーデにリラックス感をプラスして、こなれた大人のムードが漂うカジュアルコーデになっています。モノトーン×キャメルというカラーリングも定番ですが今風です。

インポートのヘリンボーンのコートにスリムなブラックデニムというモノトーンコーデにワインカラーのケーブルニットを合わせて大人の雰囲気と季節感を演出しています。差し色を使ってシャツやカットソーではなかなかできない「深み」を出すことができるのは、ケーブルニットならではのメリットといえるでしょう。

上品なカシミヤメルトンのステンカラーコートにヌケ感のあるジョガーパンツという、今年らしいコーデ。インナーのケーブルニットがいいつなぎ役となり、ラフになり過ぎない絶妙なバランスとなっています。モノトーン×ベージュというのも品良く大人に見せるカラーコーデですので取り入れてみてください。

今シーズン注目のアイテムといえばビッグシルエットのコートですが、メンズではコーデをまちがえると子供っぽくなりがちな難しいアイテムでもあります。スキニーデニムにサイドゴアブーツというシャープなボトムスに上品なケーブル柄のニットを合わせ、さらにスヌードもプラスし、好印象なカジュアルコーデになっています。

タイプ3アラン柄ニット

アラン柄は、アイルランドのアラン諸島が発祥のニットの柄で、ケーブル編みをはじめさまざまな編地を組み合わせた複雑な模様が特徴です。アラン柄ニットの模様の組み合わせは数え切れないほどのパターンがあり個性的で、家系によって違うといわれています。フィッシャーマンセーターとして、ケーブル柄のセーターと同様にメンズのカジュアルでは秋冬の代表的なアイテムです。

アラン柄のニットを使ったコーデは、基本的にケーブル柄のニットと同様となりますが、アウターを羽織っているときの見え方と、ニットがトップスとなったときの見え方にギャップが出るのがアラン柄ニットの特徴です。コートを脱いだときの個性的なムードをより色っぽく演出するために、アラン柄のニットはベーシックなカラーにするのがおすすめです。

スラックスにタイドアップという、かなりキレイめに寄せたビジカジ風のコーデにネイビーのアラン柄ニットを合わせて、上品なカジュアルコーデにまとまっています。このニットが無地だとただのビジネスコーデになってしまいますので、ニットの柄がもたらす効果がよくわかる装いです。

起毛系のカバーオールやショート丈のコートのインナーとして、非常に相性の良いのがアラン柄のニットです。Vゾーンからのぞく柄の見え方は非常に上品ですが、アウターを脱いだときの全身の編地の見え方も特徴的で、そのギャップもまたアラン柄ニットのもつ魅力的な部分です。

中綿のないレザージャケットは、軽くシャープに見える代わりに防寒性は低く、冬場に使う頻度が減ってしまいがちなアイテムです。同系色のアラン柄ニットをインナーに使うことで、防寒性を補って立体的な柄で暖かで大人っぽい見え方になるという、多くのメリットが得られます。

チェスターコートにイージーパンツ+スニーカーのコーデは、子供っぽくならないように注意しなければいけません。インナーにアラン柄のニットで柄を差すことで、ラフになり過ぎない大人の雰囲気を演出しています。暖かみのある表情のアラン柄ニットは防寒の点からもチェスターコートにおすすめのアイテムです。

ネイビーとホワイトのキレイめカジュアルの王道コーデ。インナーのアラン柄ニットもネイビーにしてコーデの色数を絞ることで、もともと相性の良いベージュのマフラーやブラウンのスリッポンがより際立っています。ダウンジャケットを脱いで見えるアラン柄もポイントとなる、スキのない大人のコーデとなっています。

タイプ4ワッフルニット

ワッフルニットとは、文字どおり菓子のワッフルのような、生地表面に格子状の凹凸の編地があるニットのことをいいます。格子状の編地が見せる奥行きのある上品な表情と、ストレッチ性に優れ保温性も高いワッフルニットは、秋冬のニットの中でも毎シーズン人気のあるアイテムです。もちろん、さまざまなスタイルとの相性も良く、トップスとしてもインナーとしても非常に使いやすいニットです。

縦横柄のワッフルニットは、コーデに程よくカジュアル感をプラスして、温かみのある柔らかなイメージにしてくれるという特徴があります。キレイなアイテムでまとめたカッチリめのコーデにカジュアル感が欲しいときや、アメカジやスポーツ系のカジュアルコーデに上品な大人っぽさをプラスしたいときなど、スタイルを問わず非常に使いどころの多いニットとして、ワッフルニットは非常におすすめです。

ジョグデニムやリブパンツなどを使ったスポーティなカジュアルコーデでは、ラフになり過ぎて子供っぽく見えないようにしたいところです。そんなときは、ワッフルニットを合わせることで、大人っぽく上品なイメージになります。このままウールコートなどのキレイめのコートを羽織るときにも、ワッフルニットならいいつなぎ役になってくれます。

グレーのN-3Bジャケットをメインに、全身をモノトーンでモードっぽくまとめたキレイめのミリタリーコーデ。ミリタリー感を打ち出し過ぎないシックなコーデは今シーズントレンドとなっています。インナーに合わせたワッフルニットがコーデに温かみと上品さを与えて、リラックス感漂う大人のカジュアルコーデになっています。

中綿のないレザージャケットのインナーとしてニットが有効なのは、アラン柄ニットのとこで書きましたが、同様のケースでもワッフルニットを合わせると、少し表情が柔らかくなり、よりカジュアル感がアップします。さらにインナーにシャツを重ねるなど、アレンジがしやすいのもワッフルニットの魅力です。

フラノやツイードなどを使用したダウンジャケットなどのボリュームのあるアウターを使った冬のコーデでは、防寒性を確保しながら、ボテッとした見え方にならないようにしたいところです。全体の色数を絞って、インナーに合わせたワッフルニットもネイビーとすることで、暖かみがありながらシャープな雰囲気を作っています。

トラディショナルなツイードのコートにデニムを合わせるカジュアルコーデは、インナーの見え方で非常に堅苦しい雰囲気になりがちです。写真のコーデでは、ブラウンのワッフルニットが寒色系のカッチリした雰囲気をやわらげ、上品でリラックス感のあるカジュアルスタイルになっています。

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