海コーデ派必見!色褪せネルシャツでこなれ感を出そう

潮の香りをほんのり匂わす海スタイルは春夏もシーンの中心。代表的アイテムといえば色あせたネルシャツだろう。その陽光を浴びてきたような一枚がこなれ感を運んでくれる。

菊地 亮

2016.06.21

そもそもネルシャツとは

イギリスのウェールズ地方に端を発する、“フランネル”という素材からきているネルシャツ。表面の起毛感が特徴で、保温性がありタッチもいいことからパジャマや肌着に多く使われてきた。また、色合いをマイルドに見せてくれるのも利点。今は昔から親しまれているコットン製のほか化学繊維でも作られ、デザインは主にチェック柄が主流。フォルムとしては、ウエスタンシャツ、ワークシャツ、アウトドアシャツに分類することができる。

色褪せネルシャツがこなれ感を出せるワケ

洋服は長年着続けることで体に馴染み、アイテムの変化とともに自身の雰囲気にもマッチしてくる。その着慣れた雰囲気を自然と打ち出せるのが色褪せネルシャツ。潮風にさらされてきたような柔らかいカラーや、経年変化の特徴である毛羽立ち感など、長年着古したような味わい深い風貌は、肩肘張らない大人のおしゃれさを労せずとも伝えてくれるのだ。

色褪せネルシャツを取り入れた着こなしは、海コーデ派を参考にしよう

以前からサーフシーンでは鉄板とされてきたアイテムだけに、海派のファッショニスタたちは扱い方や生かし方をよく心得ている。自身のコーデに取り入れるなら、彼らのスタイリングを参考にするのが手っ取り早い。

チェック柄のネルシャツはジャストサイズを選択し、ショーツはやわらかな表情のチノコットン製。スニーカーはというと、クールなオールブラックを合わせるなど、カジュアルなアイテムで固めているものの、さほどラフさが誇張されないのは気の利いた配慮の賜物。

チェックシャツのインナーは白シャツ、そしてボトムスはジーンズと、アイテムはサーフアメカジのアイコン的存在ばかり。そのため、普段からネルシャツに馴染みのない人でも気軽にアプローチできる。足元のスエード靴で大人っぽさを意識した点もさすが。

ネルシャツとジーンズの鉄板コーデの目先を変える、ブラックジーンズの採用がキモ。アメカジ的アイテム使いでも、大人然としたハットとも相まってモダンな空気を全体へ加えることができる。小物にインディブルーのデニム生地を使ったアイテムを配したのもナイス。

夏や海を意識するなら、ネルシャツもカラフルなアイテムがオススメだ。太陽をイメージさせるイエローはまさに格好。チェック柄を構成するカラーを拾ったインディゴブルーのジーンズの起用も相互のアイテムをシンクロさせるうえでは有効な手段といえる。

ワークウェアとしての出自や、サーフウェアのアイコニック的存在でもあるネルシャツだけに、漂う土っぽさをどういなすかが攻略のカギ。となれば、白パンの採用は効果的な一手となる。インナーや小物に淡いトーンのアイテムを加えれば、爽やかさも3割増に。

昔馴染みのアイテムとはいえ、派手な色に抵抗のある大人であれば落ち着いた色みのそれを合わせたい。ブラウン系のアイテムなら、柄がワル目立ちすることなくすんなりなじんでくれる。しかも、フロントボタンをすべて留めることでちょっとしたしっかり感も演出可。

ビーチサイドでは、ネルシャツとカットオフのデニムショーツがよく似合う。さらに、寒色系カラーで全体を統一させ、足元にスエード地のモカシンシューズを合わせれば、海だけでなく街での使用も視野に入れられる。発色のよいニットキャップの差し色も絶妙。

ネルシャツを品よくスタイリングするための好サンプル。そのコツは、シルエットと素材感。起毛感のあるシャツをケアする微光沢のチノパンは威力絶大で、それぞれをジャストフィットなアイテムを選んだことで、全体がすっきりとした印象に仕上がる。

ネルシャツをライトアウター代わりに軽く羽織り、ボトムスはゆったりとした履き心地が楽しめる甘拠りの糸をソフトに織り上げたエターミン素材で。とことんリラックスを装いつつも、テーパード入りのボトムスシルエットやクリーンな白Tで大人としての面目も躍如。

サンサンと降り注ぐ太陽と海を連想させる夏カラーで構成したすがすがしいコーデ。ポイントは、色をリンクさせた小物使いで、シャツに織り込んだ色と同調させることで全体に程良くマッチしている。また、小物はすべて同色を選び、統一感と爽快感を両取りした点も優秀。

大人が選びたい色褪せネルシャツ10選

古着でその存在を知った大人も多いだろうが、当時の雰囲気や面影を卓越した加工技術によって生み出したブランドがある。しかも、シルエットをモダンにアップデイトさせ、海にも街にもフィットする一品に。

アイテム1『カムコ』

アメリカにて古くからワークウェアを中心に展開してきた老舗。こちらは、1960~1980年代に多く見られたクラシカルなアイテムをソースに、配色を変えながら100%コットンで製作。目の詰まった厚手のフランネル生地で、ダブルフェイス仕立てのため肌触りも上等だ。

アイテム2『ファイブブラザー』

1890年に創業を開始した、長らくヘビーワーカーたちを支え続けた実力派。一度は休止に追い込まれたものの、2000年代に入って復活。こちらは、当時のベーシックなモデルを踏襲し、ヴィンテージアイテムをとことん研究し生み出した頑丈で着やすい生地でメイキング。

アイテム3『フィルソン』

全米がゴールドラッシュで沸いた1897年、一攫千金を夢見る男たちを支えたアウトドア、ワークウェアブランドとしてワシントン州シアトルで設立。優れた耐久性は、アメリカ森林警備隊やハンターたちからも重宝されるほど。その血統はこちらにも脈々と受け継がれている。

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アイテム4『ラルフローレン』

言わずと知れたアメリカが誇るワールドクラスのカジュアルウェアブランド。数ある名品の中でも同社の代表作で知られるのがネルシャツ。さまざまなテキスタイルパターンは秀逸で、ボタンに猫目ボタンを採用するなど、デザイナーのセンスと嗜好が随所に見て取れる。

アイテム5『ビッグマック』

カタログ通販やストアブランドの展開でアメリカの日常を支えたJ.C.ペニー。こちらは同社が誕生させたワークウェアを主とするストアブランドのひとつで、ネルシャツはその定番。強固ながらふっくらとした着心地は多くのファンを集め、今なお古着市場でも絶大な人気。

アイテム6『ベミジ』

同社が材木業者たちのために、上質なアウトドアウールアパレルを製作し出したのは1920年。以降100年近くたった今でも頑なにアメリカメイドを貫き、品質へのこだわりに重きを置いている。こちらは、ライトアウターとしてもうってつけな頼りがいのある逸品だ。

アイテム7『ジムフレックス』

イギリスワークウェアの代表格がこの『ジムフレックス』。元は国軍向けの体育ショーツを製造し、その質実剛健なモノ作りはこちらのネルシャツにも息づいている。一度洗いをかけて極端な縮みを防止。それによりほかにはない風合いと独特な起毛感を生み出しいてる。

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ネルシャツ
夏の着こなし・コーデ
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