大人のネルシャツ攻略術。野暮ったく見せない選び方とおすすめ15選

アメカジの定番服、ネルシャツ。しかし、選び方を間違えてしまうと野暮ったく映る恐れも。そんな不安を解消する、大人のネルシャツ攻略術をご紹介します。

山崎 サトシ

2018.02.02

当たり前のように言葉にしているけど、そもそもネルシャツって?

ネルシャツとは、「フランネル」と「シャツ」をあわせた造語。

フランネルは、縦糸・横糸とも紡毛糸を用いて平織りまたは綾織りしたソフトで軽い織物のことで、製織後に軽く縮絨されているのでやや毛羽立ちがあり、素朴な雰囲気が特徴です。イギリスのウェールズ地方でつくられたのがはじまりとされており、名称はウェールズ語でウールを意味する「グラネン」から。もともとはウール生地のそれを指しますが、日本ではコットンや化学繊維のことも含めて「フランネル」と呼ばれています。

ちなみに厚手のフランネルはフラノと俗称され、手触りがソフトで霜降りのモノが多いのが特徴です。

野暮ったさを回避するには柄・色・形の3つを意識しましょう

ネルシャツは、何の考えもなしに選ぶと「あの人ちょっとイケてない……」と思われてしまう危険性を有しています。おしゃれのために着用しているにも関わらず、それが伝わっていないというのは考えものですよね。

アメカジ好きの大人が注意すべきは柄の大きさ・色合い・シルエットの3要素。そのどれかひとつでも後述するポイントに当てはまれば、野暮ったさは簡単に回避できます。それぞれの詳細を見ていきましょう。

【要素1】柄編:大ぶりすぎない柄、もしくは少しボケ感のある柄が大人には似合います

格子柄が大きく主張あるネルシャツはポピュラーですが、大柄すぎない小ぶりから中ぶり程度のチェック柄のほうがこなれて見えます。また、写真のように少しぼかした色味のチェック(=オンブレチェック)も、柄のアピール度が控えめなのでスマートに着こなせるはずです。

チェック柄のなかでも特にポップなブロックチェックながら、これくらい控えめなサイズの格子柄なら大人カジュアルにもマッチ。アウターと足元の黒でトーンを落ち着かせている点も見事です。

カラフルな配色で彩られた『カトー』のネルシャツですが、チェックが大柄ではないためシャープな見栄えです。抜け感のあるベイカーパンツとのコンビで肩の力を抜いた装いに。

ほかのコーディネートに比べてややはっきりしたパターンのネルシャツですが、ボトムスに暖色系のカラーリングを意識することで統一感が生まれた技ありの着こなしです。ベージュのダウンベストで少し表情を変えた点も◎。

柔らかな表情のオンブレチェックシャツは、あか抜けたアメカジテイストを演出してくれる存在。中からチラッとのぞかせれば、シンプルコーデの好スパイスとなります。

ミディアムサイズの上品な格子柄が採用された『アーバンリサーチ』の1枚を、落ち着いたトーンのMA-1にイン。全体的に重めの色味にも関わらず、裾リブジーンズと白スニーカーと合わせたことでスッキリとした印象に。

【要素2】カラー編:ダークトーン基調のネルシャツならシックに着られます

続いてのチェックポイントはネルシャツの色みです。ネルシャツと言うと刺激的な原色系が頭に浮かぶと思いますが、それはこなれた男の選択肢として100点ではありません。おすすめしたいのは、シック&クールな印象をまとったダークトーン。驚くぐらい簡単に大人らしいアメカジが実現できるでしょう!

主役は『シップス』の濃紺ネルシャツ。通常は存在感の強いウインドウペンチェックですが、こちらはうっすらとした色合いで都会的な表情です。ベージュチノ&ローファーでモダンなアメカジに。

深いグリーンのチェックで落ち着いた印象のネルシャツを、シンプルにさらりと着こなしました。シューズのブラウンと合わせてナチュラルなアースカラーにまとまっています。ハードなダメージジーンズを少しのアクセントに。

『ボヘミアンズ』のネルシャツにロゴTシャツをインして、ジーンズを合わせたカジュアルコーデ。しかしながら、色みを抑えているためシックにまとまっています。

これくらい落ち着いたカラーリングのネルシャツなら、スラックスと合わせて大人の雰囲気を演出可能。重くなりすぎないよう、インナーとスニーカーに白を合わせる工夫も見事にハマっています。

ネルシャツに同系色の落ち着きあるベストを重ね着して一体感を出せば、ハードなクラッシュジーンズも子供っぽく見えないという好例。大人のアメカジには引き算が大事なんです。

【要素3】シルエット編:おしゃれに装うならジャスト~タイトめのシルエットを厳守

3つ目のキーポイントはシルエットです。ネルシャツはカジュアル&リラックスなイメージが強いこともあり、ルーズフォルムの子供っぽいモデルではあか抜けた雰囲気は出せません。ジャストサイズorナローに作られた、今日的な1枚をチョイスすると着こなしがうまくまとまります。また、着丈も短めのほうがより洗練された雰囲気です。

ビビッドな赤が映えるネルシャツは、ジャストサイズを選んで野暮ったさを払拭。ネイビーの格子をボトムスと合わせりことで、全体が馴染んでいます。テーパードが効いたパンツもモダンな印象です。

ボトムスのスウェットパンツがスポーティな分、チェックシャツは細身&モノトーンの洗練されたモデルをセレクト。手に持ったジャケットと革靴のかっちり感をうまく弱めています。

タイトフォルム&ショート丈の現代的なネルシャツは『サイコバニー』。シャツと同じく起毛感のあるウールパンツを持ってきて、ベーシックながら表情豊かなコーデを実現しました。

モダナイズされたネルシャツならば、上品なテーラードジャケットともこの通りベストマッチ。ハイテク感あるポンプフューリーで足元を外すあたりもニクいテクニックです。

ネルシャツ、チノパンともにナローなサイズ感で統一。このように発色明るめのスタイリングでも、全体的にスッキリしたシルエットが都会的な印象を作り出してくれます。

大人におすすめ。1枚で“即・おしゃれ”になれるネルシャツ15選

着こなしの方法だけではなく、即活用できる1枚が欲しいというあなたのために、それだけで“即・おしゃれ”になれるネルシャツをご紹介。

アイテム1『ジムフレックス』

英国の名門ブランド『ジムフレックス』のシャツは、体のラインを美しく見せてくれるシルエットが魅力。シックなネイビー×グリーンに、赤で刺しゅうされたトレードマークのグリフォンがアクセントとして効いています。

アイテム2『エディフィス』

『エディフィス』のネルシャツは襟型にこだわりアリ。タイドアップにもハマるドレッシーな襟型のカッタウェイを採用し、ダークネイビーのネル生地で程よくカジュアルダウン。きれいめコーデのハズしとして活用したい1枚です。

アイテム3『ビーミング by ビームス 』

やんちゃな印象が強いブロックチェックも、ヴィンテージライクな風合いならば一気に大人顔に。ワークシャツにならって比翼仕立てを取り入れたフロントデザインも見事です。襟はレギュラーとスタンドカラーの2WAY仕様。

アイテム4『クオドロ』

暗めの寒色でまとめたチェックパターンは、ネルシャツ特有のほっこりとした雰囲気を保ちつつ、野暮ったく見せない絶妙なバランスが秀逸。ボタンダウン仕様かつ小ぶりな襟は、さらりと着るだけで首回りをスマートに見せてくれます。

アイテム5『アメリカン ラグ シー』

チャコールグレーがメインのウインドウペンパターンは、大柄ながらどこか繊細な表情を感じさせます。両胸に配された大きなフラップポケットがさり気なくデザイン性をプラス。落ち着いたトーンの1枚は、大人らしさも十分。

アイテム6『ファイブブラザー』

ネルシャツを得意とするアメリカのワークウェアブランド『ファイブブラザー』。復刻に伴い日本人の体型に合ったサイズ感にモディファイされ、すっきりとした着こなしがかないます。主張しすぎないオンブレチェック柄も好ポイント。

アイテム7『カトー』

『カトー』は高品質な物づくりで海外からも評価される日本のブランド。定番人気のネルシャツは、落ち着いたブラウンにライトブルーのチェックを施した爽やかなデザイン。ボタンダウン仕様の襟できちんと感もアピールできます。

アイテム8『シップス』

日本のテキスタイルブランド『シャトルノーツ』に生地を別注。ブルーで濃淡をつけたチェックパターンは、インディゴ染めならではの深みのある色合いが特徴です。深く起毛をかけた生地はごわつきが少なく、着心地も快適。

アイテム9『ビックマイク』

『ビックマイク』は古着好きにはお馴染みの1890年創業のワークウェアブランド。復刻ラインでも、猫目ボタンやフラップ付きポケットなどのヴィンテージディテールはしっかりと再現されています。ヘビーネルのしっかりした風合いにも注目。

アイテム10『フリークスストア』

通常は織り込まれているチェックパターンをネル生地に直接プリント。着用を繰り返すうちにオンブレチェックのプリントが薄くなり、独特のこなれ感のある表情が楽しめます。オープンカラーでトレンド感もオン。

アイテム11『エストネーション』

保温力と軽さに優れた『エストネーション』のネルシャツ。ベーシックなデザインのようでいて、襟とカフスには裏地を表にして使用するなど遊び心を感じるディテールも。落ち着いたカラーリングで幅広い着こなしにマッチします。

アイテム12『バーナー』

『バーナー』のネルシャツは、10色以上の豊富なカラバリ展開が魅力。お気に入りの1枚がきっと見つかるはず。スタンダードで使いやすい仕様なうえに、手に入れやすい価格帯なので2枚、3枚と集めたくなりそうです。

アイテム13『ドゥニーム』

インナー使いを想定したネルシャツもいいですが、主役級の1枚を選ぶのであれば肉厚な生地感のモノを選びたいところ。その点こちらはしっかりとした生地を国内で仕立てている点がポイント。素材や配色、ディテールなどこだわりが存分につまったアイテムです。

アイテム14『ディッキーズ』

ネルシャツの中でも大人がトライしやすいのがモノトーンのデザイン。ボタンダウン仕様と相まって落ち着いた印象を醸す1枚は、大人の着こなしに難なく馴染みます。サイドにはさりげなくブランドロゴパッチも。

アイテム15『wjk ブラック』

ノーマルなネルシャツにはもう飽きたという上級者には、『wjk ブラック』のシワ入りシャツがおすすめ。中肉のネルを絞ってシワを入れた独特の風合いは存在感抜群です。オリジナリティーのあるショートカラーもGOOD。

野暮ったさを払拭するネルシャツの選び方とおすすめアイテム、いかがでしたか? よりおしゃれに着こなすための下記記事も参考にしてみてください!

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