アメカジ=カジュアルではありません!
カジュアルなイメージが強い“アメカジ”ですが、「カジュアルでなければNG」ということはありません。たしかに、デニムやネルシャツのような“アメカジの代表選手”を思い浮かべると、カジュアルな印象が強いのは事実。しかし、“アメカジ”のなかには上品なアイテムも存在します。その1つが、ブレザーです。ブレザーを着こなしに取り入れれば、前述したデニムやネルシャツなどの王道アメカジと差をつけることができるのです。
今さら聞けない、大人アメカジとブレザーの関係
ブレザーのルーツといえばイギリスです。しかし、『ブルックスブラザーズ』や『ラルフローレン』を代表に、ブレザーはアメリカでも幅広く展開されています。“アメトラ”の名称でも知られているとおり、ブレザーはアメリカのテイストを色濃く発信するアイテムの1つ。素材感をはじめ、カジュアルな要素を持つため、大人が楽しめるアメカジには欠かせないアイテムなのです。
ブレザーが主役の大人アメカジ実践集
カジュアルに着られる上品な一着として、その汎用性の高さがウリのブレザー。ここでは、そんなブレザーを主役にしたコーディネートをご紹介。大人らしい上品さと、アメカジのテイストをバランスよくミックスさせた5つのパターンをピックアップしました。
パターン1:ブレザー×デニム
カジュアルなデニムはブレザーとの相性が抜群です。しかし、気をつけるべきはそのサイズ感。いくら上品なブレザーとはいえ、ルーズなデニムを合わせるのは避けたほうがよいでしょう。
金ボタンを備えたブレザーにストレートデニムを合わせた着こなし。ブレザー以外のアイテムはカジュアルですが、ブレザーを羽織るだけで“きちんと感”が生まれます。
短め丈のホワイトデニムにローファーを合わせて、ジャケパンを今っぽくアップデート。
すっきりとしたシルエットのパンツをチョイスするだけで子供っぽさが払拭されます。
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グレーのジャケットが大人ならではの落ち着いた印象。デニムの裾は軽くロールアップし、足元は白靴下とローファーで抜け感を。ローゲージのタートルを合わせるテクも今っぽい。
パターン2:ブレザー×レザーシューズ
ブレザーとレザーシューズの組み合わせもまた、上品なコーディネートの鉄板。どこかにハズしを加えてラフに着こなすと、おしゃれ度も高まります。
パンツ以外のアイテムはフォーマルでまとめ、デニムで思い切り変化をつけた上級者の着こなし。マットなレザーシューズを合わせると、装いに大人の渋さが加わります。
トップスはフォーマルでまとめつつ、デニムと『ドクターマーチン』でカジュアルに。太めのデニムとレザーシューズのころんとしたデザインで遊びを効かせています。
ツイードのジャケットにチェックパンツを合わせてトラッド要素をオン。足元からチラ見せした赤い靴下とドレッシーなローファーで、大人の余裕とシャレを効かせた小粋な装い。
パターン3:ブレザー×シャツ+ネクタイ
王道のコーディネートですが、あまりかっちりとしないファッションを心がけましょう。大人のアメカジには、ブレザーをラフに楽しむ余裕も大切なのです。
ネイビーベースのチェック柄ジャケットは同系色で渋くまとめるのがカギ。シャツの白と靴下の白がダークトーンの着こなしに映えて、清潔感も感じられる好印象。リブ仕様のパンツが、力の抜けた着こなしをアシストしています。
ネイビーとホワイトを基調とした上品なジャケパンスタイル。シャツとネクタイの合わせも同等に統一しているため、清潔感と品格が際立った着こなしにまとまっています。
ブレザーの色に合わせてセレクトしたネクタイが、トップスの統一感をサポート。上半身の着こなしだけを見ればトラッドな印象が強いですが、足元にスポーティな要素を加えることでコーディネートを重く見せていない点が見事。これからの季節の参考にしたい着こなしです。
パターン4:ブレザー×チノパン
ネイビーカラーと合わせれば間違いのないベージュのチノパンは、素材やシルエットで差をつけましょう。
ベルベットのジャケットは、いつものジャケパンコーデに変化を持たせてくれる優秀アイテム。細身のチノパンやクラッチバッグと合わせて、カジュアルさを忘れないのもポイント。
キャメルとベージュのワントーンコーデにジャケットとローファーを合わせて、全体を引き締めた着こなし。パンツの裾はロールアップして、重くなりがちな足元に抜け感を。
一見ベーシックなネイビーとベージュの色合わせでも、小物のチョイスで遊び心のある装いに。ポケットチーフやバイカラーのタッセルローファーでスパイスをオン。
パターン5:ブレザー×ボーダーカットソー
カジュアルな印象を際立たせたいなら、カットソーをインナーに採用するだけでOK。近年では、ボーダーカットソーを取り入れて、マリンテイストを加味する洒落者が続出しています。
ジャケットの下にグレーとネイビーのボーダーニットをイン。下に襟付きシャツを着込むことで、簡単にこなれ感が生まれます。ジャケットの色を意識したシャツのチョイスも◎
ボーダーのトップスと軍パンのカジュアルな鉄板コンビにも紺ブレは大活躍。仕立てのよいジャケットを羽織ることで、子供っぽさが抜けておしゃれ度もぐんとアップ。
グレーのジャケットと白のパンツに、ネイビーのボーダーニットを合わせて冬のマリンスタイルが完成。上半身をダークトーンでまとめたことで、大人の落ち着いた印象に。
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