キワモノか? 個性か? 突き抜けデザインのメガネ

キワモノか? 個性か? 突き抜けデザインのメガネ

これまで紹介したなかにも「これ本当に着けられるかな?」というメガネはありました。しかし、もっとデザインを突き詰め、落とし込まれたフレームも存在しているのです。

黒野 一刻

2015.11.20

アイウェア
メガネ

似合うとか、似合わないとかを超越したデザイン

アイウェアを選択する際に、重要なのは似合うことだと思うのですが、今回ここで取り扱うのは、そんな人間らしい観点を超越しています。ポンと渡されて、どういう服装に合わせようとか、ちょっと考えつきません。正直かけこなす難易度はかなり高めです。

さすがにビジネスシーンでは厳しいですが……

さすがにビジネスシーンでは厳しいですが……

複数のメガネを所持していて、TPOに合わせてメガネを変えるといような洒落者なら、変化球をひとつ用意しておくといいでしょう。デザインや機能面も考え抜かれ、突き抜けたデザインのアイウェアです。今回は、日常でまだ着用可能と思われるものを選びました。居合わせた人が面食らうような前衛さを楽しんでください。

奇抜でもまだ着用可能なアイウェアの10傑です

マスクっぽいデザインは実用的理由から『パラサイト』ステラ R4

フレンチブランド『パラサイト』の名称は、フレームの形態のコンセプトを表しています。大ぶりな二又型のテンプルのおかげで、まるで寄生虫のようにメガネが顔に貼りついているようなデザインです。この弾力的なシートメタル製のテンプルと、テンプルの先のシリコン製ストッパーで、どんな状況でも決してズレることがありません。

ウルトラアイをメガネにしたようなデザイン『J.F.レイ』F2398

オーナー兼デザイナーのJ.F.レイ氏はフランスのメガネ見本市シルモで金賞(シルモ・ドール)の受賞歴もある名デザイナー。このフレームはウルトラアイのような角張ったイメージで、レンズとフロントの間に大胆にスペースを設けています。カラーリングもブラウンとエメラルドグリーンの組み合わせが、鮮烈です。

細みのメタルによるウェーブでテンプルを造形『i.m.a コレクション』3-70

「シンプル素材で表情&奥行きを表現する」をテーマとする国産ブランドで、特にメタルの使い方が見事です。このモデルも、強くしなやかなチタンの良さを存分に生かして、テンプルを重なる波のように成型しています。見る角度によっては楕円を連ねたようにも見え、ファンタジックな雰囲気さえ感じられます。

遠めにはカタブツイメージに見えますが……『EYE3』EYE166

ゴーグルのように造形したチタンフレームに、レンズをハメ込んだようなこちら。フロント上にはアームを取り付け、ヨロイからテンプルのラインを作った前衛的な形状になっており、カラーもテンプルの先をイエローとして、ブルーとのコントラストを側面で強調します。イタリアンデザインらしいおもしろ味を巧みに表現しています。

建築的で、アバンギャルド『カザール』LEGENDS MOD.905/1

『カザール』はドイツのブランドで、デザイン哲学にバウハウスの流れを汲むといいますが、むしろ建築的で立体感に溢れ、前衛的な意匠が強烈なインパクトを生み出します。このサングラスも天地の高い八角形のリムに目を奪われ、さらにブリッジの「ヒョウ柄?」と思わせるデミ柄のプラスチックパーツも印象的です。

メガネが燃え立つような意匠『アナコレ』Maryline Ver

フランスのメガネには時折、非常に装飾性の高いデザインが採用されますが、これもそんな一本。フロントの外縁からヨロイにかけて、ツタ模様を立体化した意匠を配しています。ダークカラーを基調としたなかで、その部分はブラウンやイエローの多いデミ柄なため、まるで炎が燃え立つように見え、インパクトも強烈です。

ゴーグルのような存在感に独特のカラーリング『ファクトリー900』FA-244

どのフレームも突き抜けた感がたまらない『ファクトリー900』のアイウェアですが、このメガネも、バイク用ゴーグルを意識した形状で、デザイナーの嗜好がうかがえます。独特の油圧プレスによる立体的造形が部リッチからヨロイにいたるダイナミックさを生み、裏地はヴィヴィッドなイエローで彩ることで強烈さを増しています。

機能主義も極めれば、あっと驚くデザインに『スタファン プロイツ デザイン』GRSG-B

デンマーク産の北欧デザインでミニマリズムの権化なのですが、ライン取りがスクエアで、近未来感を醸し出しています。素材に使われているのは、防弾シールドにも使われるネクストという素材で、透明感と超軽量なのも魅力的です。スペック面でも突き詰めた機能主義は、時代を先取りしていいると言えます。

ヨロイの構造的な部分に目が釘付け『レスザンヒューマン』Orange

前衛的であろうとする哲学が先鋭的なブランドですから、むしろ、このデザインは抑制が効いているほうかもしれません。しかし、3本の細メタルで蝶番からテンプルが構成され、ヨロイに大胆なカットを入れ、建築的な構造に。スクエア過ぎるフロントデザインとマッチして、ソリッドな印象がたまりません。

否応なしに、ブローラインに目が行きます『アラン ミクリ』al1290 C-mocf

メガネに高いデザイン性を付加した大御所ブランドですが、「これ、どこでつける?」と思うようなデザインも生み出します。このメガネも、天地のあるオーバルが特徴的な上に、ブローラインがヨロイにかかるように、ライン状のパーツを配しています。メガネで強調される部分ですから、否応なしに目線が釘付けになります。

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