10年選手のアウターとは
『リーバイス』のジーンズや『エルメス』のケリーバッグなど、時代を経てもなお色あせないファッションアイテムが存在しますが、そのアウター版のこと。『バーバリー』のトレンチコートもこれに当てはまる存在です。
10年選手アウターの特徴
今買って10年後も着ることを考えると、普遍的なデザインであることが重要。トレンドを意識したデザインのものだと、10年後着られる可能性は低いのです。また、10年着ても大丈夫な耐久性も必要。ダメージが味になっていくものもおすすめです。今回はそんなアウターを着こなし例とともにご紹介。
10年選手アウター1:『パタゴニア』のフリースジャケット
「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える」という考えから、リサイクルポリエステルやオーガニックコットンを使用するなど、環境問題に配慮したアウトドアアイテムを提供して続ける『パタゴニア』。薄くて軽いのに温かい、という三拍子そろった『パタゴニア』のフリースジャケットは、本来ゴアテックスのナイロンシェルなどの下に着るものですが、街着においてはルールにこだわる必要もなし。アウターとして高い人気を誇っています。
アウトドアを感じさせながらも、しっかりと街着に落とし込まれている好例。『パタゴニア』のフリースジャケットは黒を選んだことで、コーデを引き締めてくれています。
10年選手アウター2:『バブアー』のオイルドジャケット
創業は1849年、スコットランド生まれのジョン・バブアーが自らの名を冠にしたブランドで、漁師や港湾労働者などを相手に悪天候から身を守る油引きの布、オイルドクロスを使用したジャケットが有名。こちらは、もともとは乗馬用ジャケットとして生まれた『バブアー』を代表する名作ジャケット、ビデイル。そのクラシカルな佇まいや、野趣あふれる素材感などが新鮮に映り、近年では日本でも非常に高い注目を集めています。
『バブアー』のオイルドジャケットにケーブル編みニットとスラックスを合わせてきれいめなコーデに。ジャケット裏のカモフラージュ柄がアクセントになっています。
10年選手アウター3:『ラベンハム』のキルティングジャケット
1969年ロンドン北東部にあるサフォーク州の小さな村ラヴェンハムで設立されたブランド。1972年にナイロンキルティングジャケットを発表して以来、このジャケットは冬の定番アウターとして不動の地位を保っています。大きめのフードが存在感を発揮するこちらのデンストンは、程良くボリュームを抑えたシルエットでスマートで都会的な着こなしを叶えてくれます。
縦方向に施されたキルティングがカジュアル感を軽減し、より大人な雰囲気のキルティングジャケット。デニムシャツにボーダーニットで爽やかなコーデに仕上がっています。
普段のスーツスタイルの上着としてもお使い頂けます。
10年選手アウター4:『リー』のストームライダー
1889年に創設し、1911年よりデニムなどを取り扱い始めた『リー』。デニムのイメージが強いですが、アウターも有名なものが多く、中でも代表的なのがボア付きのジャケット(通称ストームライダー)です。こちらのキャメルカラーは、『シップスジェットブルー』がカラー別注した逸品。土臭さを残しながらもシャープなサイジングが現代的な表情を演出してくれます。
黒のストームライダーをメインに、チェックシャツ×チノパンでカジュアルにまとめた着こなし。細身のサイジングでまとめているので、野暮ったくなっていません。
10年選手アウター5『インバーアラン』のニット
スコットランドのニットメーカーで、ハンドメイドニットの最高峰と呼ばれるほどの高いクオリティに定評がある『インバーアラン』。中でも特に人気なのが、こちらの風合いの良い上質なウール素材を使用したニットカーディガン。トラディショナルなケーブル編みや、ウッドボタンなどディテールにまでこだわった仕上がりが魅力的で、カジュアルだけでなくさまざまなスタイリングに使えるアイテムです。
『インバーアラン』のニットカーディガンほか、インナー、キャップ、スニーカーを温もり感ある白でまとめた着こなし。膨張しがちな白アイテムをパンツの色で引き締めています。
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