適応気温別に分類。ミリタリーフライトジャケット11選

適応気温別に分類。ミリタリーフライトジャケット11選

戦場で活躍する兵士を支えるために開発されたフライトジャケット。耐久性や防寒能力、また軍用品ならではの機能美が備わるアイテムに適応温度があること、知っていました?

編集イトウ

2016.11.24

アウター
ジャケット
ミリタリージャケット
冬の着こなし・コーデ

適合温度の基準とは

適合温度の基準とは

高度での活動でもっとも巨大な敵は、ずばり外気圧。そのためアメリカ軍では、活動する区域の標高や緯度、気温で5段階の基準を設けて、着用すべきフライトジャケットを開発しています。この適応温度を参考に着る機会はなかなかないと思いますが、話のネタと目安程度にご覧下さい。

適応温度30℃〜50℃:ベリーライトゾーン

モデル1M421

1940年頃にアメリカ海軍によって開発されたM421。当時は主に輸送機・偵察機などの搭乗員に支給されました。夏季や熱帯地域での使用を目的としたフライトジャケットですが、高度1000mを超える飛行時の場合、機内の温度は低くなるため愛用されていました。夏季用ということもあり、素材にはコットンを採用。薄く、軽量、発汗性もよく、フライトジャケットの条件としても申し分ありません。

名品U.S NAVYのM-421ジャケットがベースとなっているサマーフライトジャケット。風合いがとても柔らかく、軽い着心地のシャンブレー生地を採用しているため、軽快な印象に仕上がります。ミリタリーモチーフらしくバックにはアクションプリーツが入っており、菱形のエルボーパッチも特徴的なディティールです。

モデル2J7758

J7758は、主に夏季、低中高度や熱帯地域用に開発された海軍のフライトジャケット。M421と同様にシンプルなデザインですが、背中にはアクションプリーツやウエストの切り替えなど、運動性に優れたG-1のような複雑なディテールが採用されています。生地には薄くて軽いコットン生地を採用。一般的にあまり知られていないアイテムな上に、流通量も少ないので、アイテム画像はかなり稀。もし見つけたらぜひ入手してほしいジャケットです。

こちらはJ7758などをベースにしたサマーフライトジャケット。正面はシンプルなデザインですが、バッグにはアクションプリーツが施されています。独特なシャリ感のある生地、シックなネイビーカラーが大人仕様で、赤のギンガムチェックシャツを覗かせて、アクセントをプラス。

適応温度10℃〜30℃:ライトゾーン

モデル3L-2

MA-1を踏襲したデザインのL-2は、中綿のないライトジャケット。薄い裏地と肩のエポレット、裾の三角タグが特徴で、ファッション性が高いため今の着こなしにもなじみやすいアイテムです。

ライトな素材感なので初秋にぴったり。鮮やかなブルーのL-2ジャケットは、間違いなく主役を張れる高度なアイテムです。ほかのアイテムをグレーと黒に統一し、ブルー×オレンジの反対色を効かせたスニーカーでサンドイッチすることで、奇抜な色のアイテムをきれいにまとめています。

モデル4A-2

ライトゾーン用のレザー製フライトジャケットとして1927年に採用されたA-1の後継モデルで、1931年から1949年まで支給されたジャケット。完成されたデザインゆえに愛され、陸軍航空隊のシンボルともいえる存在です。

デニム・オン・デニムのコーディネートにA-2ジャケットをさらっと羽織ったシンプルなスタイリング。ロング丈のTシャツとソックスに白色を差して抜け感を演出した、シンプルながらも高度なテクニックは必見です。また絶妙なTシャツの丈感などは、ぜひ見習いたいところ。

適応温度-10℃〜10℃:インターミディエイトゾーン

モデル5MA-1

今シーズンのトレンドアイテムであり、究極のフライトジャケットともいわれる MA-1 。最小限のディテールで構築された最高の機能性で知られており、今日のフライトジャケット人気を率先したアイテム。

パーカー×テーパードパンツのシンプルコーデ。ロゴプリントがあしらわれたパンツは一見スラックスのように見えますが、上質なチノ素材でカジュアルダウンしすぎていないのが◎。今季大注目のフライトキャップをオンすることで、一気に今年らしい着こなしに昇華させています。

モデル6B-6

B-3ほどの防寒性を必要とせず、また狭い機内での運動性をより求められたB-6は、1939年に登場したモデル。見た目にはB-3とそっくりですが、細部のディテールは大きく異なります。

ボリューミーなB-6ジャケットと、インナーに差した太ボーダーのニットがバランス良くマッチしたコーディネート。重量感のあるアウターのインナーに最適な太ボーダーは、これからの季節に押さえておきたいアイテムです。履きこんだワークブーツ×ノンウォッシュデニムのアシンメトリーな合わせが小粋◎。

モデル7B-10

皮製フライトジャケットの代替として1943年に米陸軍航空隊が正式採用した布製フライトジャケットが、B-10。第二次大戦で急激な皮革不足に悩まされた結果生まれたこのB-10は、表面にコットンツイル、裏地にはアルパカモヘアウールパイルを採用し、軽量で高い保温性を実現しました。

ミリタリー×デニムの王道スタイル……なのに、洗練された印象に仕上がっている理由は、中をブルー一色で統一しているから。ウェアはがっつりカジュアル、だけど足元を『リーガル』のレースアップで引き締めているところが、上級者のなせるワザですね。

モデル8B-15

コットン製のボマージャケットB-10の改良型がB-15。1944年に採用されてから、1952年のMA-1登場までの短期間採用されたモデルです。時期により原型やA〜Dのタイプがあります。例えばA型はコットン製だけどB型以降はナイロン製になっているなど、実用された期間が短いため非常に貴重なタイプです。

ミリタリー色の強いB-15ですが、ブラックならスタイリッシュな印象。ホワイトのシャツ×ベージュのパンツでトーンに軽さを出しつつ、ダークカラーのカーディガンで引き締めたカラーコーディネートは秀逸の一言です。アウターのボリュームに対し、細すぎないテーパードパンツを合わせた絶妙のバランスで、ナチュラルな雰囲気に仕上げています。

適応温度-30℃〜-10℃:ヘビーゾーン

モデル9B-3

B-3は大戦中極寒の上空で作業を行う爆撃機クルーのために開発されモデル。1934年から1943年まで支給され、米陸軍パイロットの誇りでもあったヘビーゾーン用のフライトジャケットです。ムートンならではの肌触りが高級感を与えます。

きれいな色のシャツとスラックスで野暮ったく見えやすいフライトジャケットを街着スタイルに華麗に昇華。ニットキャップを乗せることで視線が上にリフトアップされ、トータルバランスの良い着こなしになっていますね。

モデル10N-2B

1945年、N-3Bと同時期に登場したのがN-2。その進化版にあたるのが、N-2Bフライトジャケットです。パイロット用に開発された本品は、狭い室内でかさばらないようにショート丈を採用。フードはデッキにひっかからないようにジッパーで2つに分かれるデザインも特徴的です。

フードにファーがあしらわれたボリューム満点のN-2Bなので、ボトムスはジョガーパンツを合わせてすっきりとバランスをとったのポイント。カーキ×ベージュ×グレーのアースカラーに、エンジのカラーが冴え渡るきれいな色合わせにも注目です。

適応温度-50℃〜-30℃:ベリーヘビーゾーン

モデル11B-7

通称アラスカジャケットもいわれるB-7は、1941年にアメリカ陸軍航空隊がアラスカ駐在軍人に極寒地用フライトJKTとして支給されたもの。 B-7はわずか1年のみの生産で終了したこともあって、最も少ないフライトジャケットの1つとされています。

今にもフライトに飛び立ちそうな雰囲気の“ザ・フライトコーディネート”。足元にカモフラのヌプシブーティを入れて今年っぽさをしっかりとプラスしつつ、黒のクラッシュパンツでさりげなく抜け感を出しています。見るからに暖かそうな着こなしで、これからの季節にぴったりですね!

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