真のサングラスの王者はどっち?レイバンvsペルソール

真のサングラスの王者はどっち?レイバンvsペルソール

1930年代にルーツを持つ、2つの偉大なサングラスブランド、レイバンとペルソール。アメリカとヨーロッパのサングラス人気の秘密を探ります。

黒野 一刻

2015.10.17

レイバン(Ray-Ban)
ペルソール(Persol)
アイウェア
サングラス

世界のサングラスの源流がこの2大ブランドです

世界のサングラスの源流がこの2大ブランドです

サングラスに少しでも興味があれば、誰もが知っている2大ブランドがあります。それが『レイバン』と『ペルソール』。ほとんど同年代に設立され、光学技術もフレーム技術も極めつくし、それぞれアメリカと欧州で王者と呼ぶにふさわしいブランドとなりました。

航空機のパイロット用として出発した『レイバン』

航空機のパイロット用として出発した『レイバン』

『レイバン』は1930年代にアメリカの眼鏡レンズメーカー、ボシュロム社のブランドとして出発しました。航空機のパイロット向けのアビエーターで時代を築き、1945年の厚木飛行場にやって来たマッカーサー元帥も愛用していたことで、日本にも浸透していきました。

イタリアでゴーグルからスタートした『ペルソール』

『ペルソール』は1930年代にイタリアで自動車運転のためのゴーグルとして考案され、ブランド化。欧州のセレブに愛用されるようになり、さらにアメリカにも浸透。スティーブ・マックイーンをはじめ映画俳優の使用例が多く、『レイバン』と並ぶ知名度で世界中に知られています。

改めて2大ブランドの凄さを認識! 三大定番vs三大アイコン

技術と人気の両面で、いずれも優るとも劣らないトップメーカーです。『レイバン』はアビエーター、ウェイファーラー、クラブマスターの三大定番が、『ペルソール』はフレッチャ、メフレクト、折りたたみ式の三大アイコンが、世界に浸透する大きな要因となりました。

現在、両メーカーともイタリアのオッティカグループのブランドとなっていますが、世界のサングラスのルーツとも言える存在です。そんな『レイバン』の三大定番と『ペルソール』の三大アイコンという切り口で、両社のサングラスを見ていきたいと思います。

『レイバン』の定番モデル1:アビエーター

『レイバン』の原点となるパイロットスタイル、アビエーター

1930年代の『レイバン』の発売当初からあるスタイルです。ナスの形にもたとえられるレンズの形の原点で、“アビエーター”や“ティアドロップ”という用語として定着しています。マッカーサー元帥が愛用しただけあり、ミリタリーモデルで、スパルタンなイメージもあります。

この玉型は“アビエーター”や“ティアドロップ”という用語として広く定着しています。鼻のラインに添う形は、酸素マスクを着けていてもじゃまにならないようにという配慮によるものです。映画『トップガン』でも使われ、以後人気が再燃し、今も多くのファンを集めます。

レイバンの定番モデル2:ウェイファーラー

ロックミュージシャンに愛された、ウェイファーラー

1950年代に誕生し、ボブ・ディランが愛用し、この年代にミュージシャンや映画俳優に浸透し、一大流行を作り上げたスタイルです。フロントはやや吊り目がちのウェリントンで、存在感が強烈です。反体制の象徴として若者に浸透し、定番スタイルとなりました。

アイウェアの見どころは、側面にもあります。フロントとの接合部は狭く、耳の方に向けて広がり、耳に当たる寸前から急速に絞れるテンプルのデザインは、変化があり独創的な造形で、ウェイファーラーを特徴づけるポイントのひとつになっています。

『レイバン』の定番モデル3:クラブマスター

知性と意志力を醸し出す、クラブマスター

クラブマスターの名称は1980年代からですが、このスタイルは1950年代にすでに確立されています。いわゆるサーモントスタイルと呼ばれるフレームで、メタルのリムの上辺(ブローライン)にプラスチックのパーツを置いたもの。政治家や知識人に愛されたスタイルです。

このスタイルは、プラスチックのブローラインをメタルのブリッジでつなぐというスタイルも独特です。映画『マルコムX』の主人公が、このスタイルを着用していますが、まさに1950年代の知的な人々を象徴するスタイルとして定着。今日、人気が再燃しています。

『ペルソール』のアイコンモデル1:フレッチャ

テンプルを輝かしく飾る、フレッチャ

ティアドロップ型のフロントは、厚みのあるプラスチック製で存在感を高め、レンズの間の下方に鍵穴の穴が設けられたようなブリッジ形状(キーホールブリッジ)も1940年代までのアイウェアらしいスタイル。ヨロイからテンプルにかけての意匠がフレッチャです。

フレッチャはイタリア語で「矢」の意味で、ヨロイからテンプルにかけて両端を矢型にした金属プレートを植え込んでいます。テンプルの終端部もメタルで覆い、耐久性の向上にも繋がります。一度覚えたら『ペルソール』の名を忘れられなくなる、まさにアイコンです。

ペルソールのアイコンモデル:メフレクト

テンプルが曲がる柔軟構造のメフレクト

ヴィンテージタイプライターにインスパイアされたモデルで、かつての人気フォント“アメリカンタイプライター”でテンプル内側の印字を行っています。プラスチック製のボストンは1950年代風を志向。テンプルにはフレッチャに加え、3のメフレクトが配されています。

メフレクトはテンプルを弾力化するための構造で、テンプルの右側に見えるメタルのドットに注目。この部分はメタルのシリンダーと柔軟性のある樹脂が埋め込まれ、力を加えると、そこでグニャリと曲がるほどです。テンプルに弾性を持たせ、耐久力もアップします。

『ペルソール』のアイコンモデル3:折りたたみ構造

テンプルをたたむだけではない、折りたたみ式フレーム

キーホールが下方に開いたブリッジやプラスチック製のアビエータースタイルのフロントで、ヴィンテージ感たっぷりのフレーム。フレッチャ、メフレクトも装備され、『ペルソール』らしいサングラスは、旅行の際の収納にも便利な折りたたみ式なんです。

ブリッジの上側とテンプルの耳側に、メタルのパーツがセットされていますが、それらの部分はネジ留めされたジョイントパーツ。そこでフレームを折りたため、シャツの胸ポケットに全体が収まるサイズになります。類似の仕組みは『レイバン』で見かけるくらいです。

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