7分袖シャツは涼しげなのに、大人っぽい
長袖でも半袖でもなく、7分袖を選ぶべき理由。それは、急な寒暖差に見舞われる昨今の初夏の気候にある。半袖では肌寒く、長袖では袖まくりにも限界があり暑苦しい。だがその間に位置する7分袖シャツなら、1枚で自然に涼しげな印象を作ることが可能なのだ。それでいて半袖以上にカッチリした雰囲気も醸し出せるのだから、まさに両者の良いとこ取り的な存在といえる。もちろん、7分袖のシャツなら何でもいいということはない。上品さを醸す無地の1着をチョイスするなど、あくまで大人っぽく着こなすためのセレクト基準もしっかり把握しておきたい。
7分袖シャツを大人っぽく取り入れるための着こなし実例
7分袖シャツの魅力を引き出すための、スタイリング方法を実例とともにお届け。ただでさえ軽やかな印象のアイテムだけにポップな柄モノは極力避け、ルーズに見えないようジャストサイズをセレクトすることが攻略の近道だ。
着こなし1迷ったら、白。単調に見えないのが7分袖の魅力
清潔感もあり女性人気も高いホワイトをセレクト。無地シャツの中でも色によって相手に与える印象が違ってくるので、迷ったらまずは基本の色を押さえるべきだろう。写真のような同色でさりげない切り替えが入ったシンプルな白シャツでも、軽やかな7分袖がアクセントとなり着こなしが単調に見えることはない。もちろん、だらしなく見えないジャストサイズが肝要だ。ペーパーハットやひもブレスなど、夏らしい小物との相性も良いので積極的に使っていきたい。
着こなし2デザインを抑えた1枚こそ、きれいめなサイジングに
7分袖といえど、シャツはシャツ。きっちり着こなすことで大人に似合う品の良さが引き出せるため、体に合ったサイズ選びが重要となる。とくにワンポイントのないベーシックな1着は、サイジングが際立つもの。とはいえハンパ袖ならではの清涼感を損なわないために、タイトさは抑えつつ腰回りで大きく広がらないような絞りの入ったシルエットを選びたい。
着こなし3ジャケット感覚で羽織るなら、素材感に注目
オープンカラーシャツの流行りもあり、袖口も爽やかな7分袖シャツをTシャツの上にサラッと羽織るリラックス感ある着こなしにも注目。ただ、無地の7分袖シャツをアウターとして用いる場合は、素材感のあるモノを選ぶのがベターだろう。鹿の子やリネン、シャンブレー、サテンなど動きのある素材をチョイスすることで、着こなしにリズムと奥行きを生み出せる。
使いやすいブランドからピックアップ! 今着たい7分袖シャツ8選
数ある7分袖シャツのなかから、取り入れやすいブランドのアイテムを厳選してご紹介。主戦力となる今の時期だけでなく、インナーとしてもオールシーズン楽しめる汎用性の高いモノばかりを集めてみた。
アイテム1『ニコアンド』
『ニコアンド』が展開するノーカラー&プルオーバータイプの7分袖シャツ。極細の綿糸を高密度で織り上げたタイプライター素材を採用しており、より涼しげなシャリ感を楽しめるようにガーメントウォッシュ(製品洗い)が施されている。カラーレスのリゾーティな空気により、いつもの着こなしに程良い脱力感を落とし込んでくれるはずだ。
アイテム2『ビームス』
ストレッチが効いた、着心地の良いオックスフォード素材のスキッパーシャツ。比翼風に切り替えの入った前立てや、オープンカラーのように力の抜けた襟元を演出するカッタウェイカラーを採用するなど、随所に『ビームス』らしい感度の高さをにおわせる。
アイテム3『タケオキクチ』
『タケオキクチ』からは大人の男性にハマる高級感漂うシャツを。独特の光沢感を放つ素材は、肌触りが良く通気性に優れたオックスフォード生地。縦横の糸にコントラストを効かせた配色を施しているので、光の加減によりその表情を変えるのが面白い。カフスと内台襟の裏に垣間見える小花柄が、さりげなくもうれしいポイント。
アイテム4『コムサ イズム』
暖かな季節に溶け込む清涼感をまとった、綿麻素材のシャンブレーシャツ。『コムサ イズム』が提案するこちらの1着には、ジャカードで表現したさりげない小紋柄が潜んでいる。きっちり着てもボタン全開けでクタッと着ても、難なくコーディネートすることが可能な振り幅の広いアイテムだ。
アイテム5『ジャーナルスタンダード』
『ジャーナルスタンダード』の7分袖シャツは、ハリのある麻を100%使用したカジュアルな印象。薄手のリネンのため洗濯後のシワは伸ばさず、あえて洗いざらしの表情を生かして着こなすのがおすすめだ。前ボタンをすべて開けてカットソーの上に羽織り、ショーツと合わせて夏スタイルに仕上げるのもいい。
アイテム6『チャオパニック』
リゾート気分で着こなせる『チャオパニック』のオープンカラー7分袖シャツ。生地はサラッとした質感のテンセルリネンを採用し、リラックス感が漂う佇まいに。清潔感とエレガントさが融合した、大人にピッタリな1枚だ。脇から裾まですとんと落ちるボックスシルエットが、ラフなオフのスタイルに似合う。
アイテム7『グリーンレーベル リラクシング』
『グリーンレーベル リラクシング』が定番として発信している人気のボタンダウン7分袖シャツ。小ぶりな襟や細めのカフスからドレス感が漂いながらも、デニムの生地感で程良くカジュアルダウン。ジャケットとの相性も良いので、日常使いはもちろんちょっとしたパーティスタイルにもぜひ取り入れてみたい。
アイテム8『アーバンリサーチ サニーレーベル』
『アーバンリサーチ サニーレーベル』から、春先〜真夏までストレスフリーで楽しめるリネン素材の7分袖シャツをレコメンド。清潔感とリラックス感を兼ね備えながら、さりげない上品さも加味している。気取らずサラッと羽織れる軽快さに加え、豊富なカラーバリエーションもうれしいかぎり。
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