シュガーケーンなら良質な日本ジーンズ・デニムが揃う

シュガーケーンなら良質な日本ジーンズ・デニムが揃う

ジーンズは米国抜きには語れない。ただ、オリジンに勝るとも劣らない質を、国内の匠たちはこれまで示してきた。そんな世界から称賛される日本のジーンズブランドを紹介。

菊地 亮

2015.08.19

シュガーケーン(SUGAR CANE)
ボトムス
ジーンズ
MADE IN JAPAN・国産

アメリカの精神を宿した異彩を放つジャパンブランド

日本デニムの達人たちも含め、アメリカンカルチャーをバックボーンにもつ経験豊富な大人たちは少なくない。ゆえに、国内のジーンズ作りにおいて原点となるのはアメリカのジーンズだ。そんな中、『シュガーケーン』は異質に映るかもしれない。なぜなら、同ブランドは日本に誕生した初めてのアメリカ向け衣料メーカーだったからだ。

『シュガーケーン』とは

1975年に誕生した『シュガーケーン』。その母体となる東洋エンタープライズ社は、日本のアメリカ軍基地関係者に向けた衣料製造を主たる目的とした企業だった。だからか、同ブランドのアイテムは、日本ブランドながら実にアメリカナイズされた印象を受ける。ものづくりのノウハウも精神もアメリカ仕込み。その根本的原理は今も変わらない。

『シュガーケーン』の魅力を紐解く3ワードを斬る

『シュガーケーン』がレプリカを作り出したのは1980年前後とされている。しかし、本格的に着手したのは80年代後半といっていい。アメリカ軍基地への納入実績を含め、これまで培った経験と研究はアメリカに起因するが、1本に傾ける熱意とこだわりは日本ならでは。その根底を紐解くため、製作工程における彼ら独自のアプローチを紐解く。

Keyword1紡績&染色

単に米綿を使うのではなく、当時の特徴や形状にどれだけ近づけられるかがヴィンテージデニムの表情を生むカギ。そこで、数多の原綿の組み合わせを模索。例えば、スタンダードシリーズの1947モデルは米綿とジンバブエ綿を混成させた糸で仕上げている。そこへ、当時と同じ合成インディゴを使い、ロープ染色にて染色しているのだ。

Keyword2織り

一般的な今のジーンズと比べ、過去のそれは厚く目の詰まった凹凸感のある生地が特徴。ムラのあるシブい色落ちが生まれるのはそのためだ。そこで、同ブランドでは生地を織り上げる際に当時使用していた旧式のシャトル織機を使用。できあがる生地は現織機のおよそ1/6と、非効率だがそれにより凹凸感のある度詰めの生地ができる。

Keyword3縫製

過去のジーンズには当時の社会的背景が影響している。戦後間もない時期となれば、物資に制限があり規格もあいまいだったことから糸の番手や色、ミシンピッチなどはどれもランダムだった。『シュガーケーン』はそこに着目し、ヴィンテージらしいイレギュラー感を表現すべく十数種類の糸を使い、異なるピッチ幅で仕上げられている。

オーセンティックであり革新的な『シュガーケーン』の主要シリーズたち

アメリカ軍によるベトナム戦争への本格介入を機にスタートした母体の東洋エンタープライズ社も、1975年のベトナム戦争終結を経て国内向けの製造・販売へ舵をきる。そこから、『シュガーケーン』のレプリカジーンズの歴史は始まった。そして、紆余曲折を経て様々な人気シリーズが誕生する。ここではその主軸と名作を取り上げたい。

Model1スタンダードシリーズ

形はシンプルで、質を伴いながらも手の届きやすい価格のジーンズは長く愛用され、それがやがては後世にまで語り継がれていく。そんな『シュガーケーン』の考えるジーンズの“スタンダード”を凝縮。モデルは1947年のヴィンテージジーンズで、長年の研究によりインディゴの深い藍色と履き続けても美しく残るブルーを表現している。

1947モデル/SC41947

モデルとなったのは1947XXモデル。当時のカラーや色落ちの特徴を再現すべく原綿の成分やインディゴの調合を科学的に分析し、履きこんだ際のムラ感を出すべく糸の太さをあえて不均一に。また、40年代後半は製作規格が定まっていなかったため複数種類の糸やピッチ幅の異なる縫製が目立つが、それすらも表現している。

さとうきびデニムシリーズ

ブランド名でもあるシュガーケーン(サトウキビ)を使い製作されたオリジナルシリーズ。沖縄などで産出されたサトウキビを砂糖へ精製する際に残る繊維質(バガス)と、コットンを混紡したユニークかつエコな生地を採用している。また、サトウキビに含まれるアミノ酸効果により、抗菌、防臭、静電気防止などの効果も。

ハワイ藍混 SC40401

サトウキビの搾りカスとコットンをミックスさせたリサイクルジーンズ。こちらで使われたサトウキビは、ハワイで生産されたもので、染色に使用したインディゴにもハワイ産のインディゴが加えられている。そのため、ムラのある色落ちはもちろんのこと、より青みの強い独特なブルーに。ほか、沖縄モデルも展開されている。

Model3スタージーンズシリーズ

経年変化の魅力を徹底的に追求したのがこちら。さとうきびデニムを使い、インディゴの濃淡がきれいに浮き出た“5year aged”と完成形に近い“10 year aged”の2種類をラインアップする。もっともスタンダードなモデルがこのSC40065で、バックポケットの星形ステッチが特徴的な東洋エンタープライズ社の原点といえる1本。

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