薄型でも存在感を発揮する超薄型腕時計に注目したい!

薄型でも存在感を発揮する超薄型腕時計に注目したい!

デカ厚もブームが一息つき、ついに薄型腕時計へと回帰しようとする動きが目立っていま す。特に名門ブランド腕時計の薄型エレガント路線は、注目度が高く見逃せません!

黒野 一刻

2015.12.15

腕時計

デカ厚というブーム

『パネライ』をトレンドセッターとする1990年代末期から、「デカ厚」というブームがありました。時計の直径は40mmを超し、厚さ15mm以上も当たり前。クォーツ時計は極端に薄型でコンパクトなモデルが多かったので、この流れは、機械式時計とクォーツを差別化するものとして歓迎され、追随するブランドが多数あらわれました。

薄型志向は技術を競わせる

実は1920年代の時計を見ると、小型化・薄型化こそが腕時計の流行でした。機械を小さく作ると部品も繊細になり、設計も緻密になりました。省スペースを目指すことは、常に技術的に難しく、黎明期の腕時計の競争のポイントとなりました。そして今、名門ブランドには薄型時計がズラリ……薄型時計の時代がやってきたのです。

今こそ、薄型が買い

流行もみんなが追いかけてしまっては陳腐化します。ギアっぽいクォーツ時計の台頭もあり、デカ厚に飽きた人は、薄型にこそ注目です。最薄レコード・コレクターの『ピアジェ』をはじめ、名門ブランドは薄型時計の名手でもあります。ケースの「厚さ」ではなく「薄さ」と表記したくなる世界を、あなたも体験しましょう。

わずか6.6mmの極上の手巻き『ピアジェ』アルティプラノ

『ピアジェ』は、25種類の自社ムーブメントのうち14種類がさまざまなカテゴリーで世界最薄を誇り、それらを搭載する時計の多くも世界最薄。タイトなシャツの袖口にも収まる、このアルティプラノの厚さはわずか6.6mmで、登場当時は「世界最薄の手巻き腕時計」でした(現在の最薄はアルティプラノの2014年モデルの3.65mm)。

信頼性も抜群の手巻き6.3mm『ジャガー・ルクルト』マスター・ウルトラスリム 38mm

上記のアルティプラノを凌ぐ、わずか6.3mmの薄さの時計を定番モデルとして展開できるのは、ムーブメントの開発力に定評のあるマニュファクチュールブランドならでは。そんな薄型時計でも、マスター100時間テストという厳しい社内での品質検査をパスした、ケースの薄さに反比例して信頼性は分厚い時計です。

多機能+100時間パワーリザーブで8.5mm『ブランパン』ヴィルレ ウルトラスリム パワーリザーブ

手巻きで8.55mmの厚さというと、かなり薄いですが、インパクトに欠けると思われます。しかし、この時計が3つの香箱を装備し、100時間も動き続けるとなると話は別です。それも、厚さをてきめんに増やす、日付表示を搭載し、パワーリザーブ表示までつくというオマケ付き。世界最古級ブランドの実力を示す、薄型時計です。

自動巻きで8.3mm『ゼニス』エリート キャプテン ウルトラシン

世界最速のクロノグラフムーブメント、エル・プリメロを擁するゼニスのもうひとつの看板となる自社製ムーブメント、エリートを搭載。どうやっても厚くなる自動巻き機構を搭載していても、時計の厚さは大幅に10mmを切る8.5mm。スポーティなフェイスデザインでありながら、スリムなケースは抜群のエレガントさを発揮します。

合わせて読みたい:
機械式時計を語るなら。ゼニスの存在は欠かせない

自動巻きでも、ここまで削れる6.7mm『オーデマ ピゲ』ジュール オーデマ エクストラシン

ロイヤルオークで有名な『オーデマ ピゲ』は、複雑機構の名手でもあり、それゆえに基本がしっかりできています。2針のみのシンプルな機構に、持てる技術のすべてを投入すると、自動巻きだというのにケースの薄さは手巻き並みの6.7m! 現代的なケース径41mmだからこそ、その薄さは一段と際立って見えます。

合わせて読みたい:
オーデマ ピゲの格。 一目置かれる腕時計の超絶技巧

    KEYWORD関連キーワード
    RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事
    “バウハウス”をお手頃に。ドゥッファの時計が今、欲しいワケ

    “バウハウス”をお手頃に。ドゥッファの時計が今、欲しいワケ

    建築や美術の世界で今なお語り継がれるドイツの造形大学、バウハウス。その流れを汲んだ『ドゥッファ』の時計が、洗練のデザインとリーズナブルな価格で注目されています。

    須賀 哲

    Gショックの気になる新作は? 2019年のおすすめは、この18本

    Gショックの気になる新作は? 2019年のおすすめは、この18本

    多種多様なモデルが次々とデビューし、今もなお我々に刺激を与え続けてくれる『Gショック』。2019年の新作から厳選した18本と、それぞれの特徴を解説します。

    夏目 文寛

    トレンドのダイバーズ。どうせなら、妥協しない“本物”のスペックを

    トレンドのダイバーズ。どうせなら、妥協しない“本物”のスペックを

    一部気の早い好事家の間で、長らく続いていた薄軽ウォッチブームの反動が来ている。昨今腕時計ブランドからリリースされる新作を眺めていても、あえてケースに厚みを出し…

    編集ムタガミ

    本場にも負けない。日本発の腕時計ブランド12選

    本場にも負けない。日本発の腕時計ブランド12選

    腕時計の本場がスイスというのは、否定できない事実。しかし、実用性においては日本が世界一といっても過言ではありません。その理由と、日本のブランドを語り尽くします。

    Freeamericanidol編集部

    グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

    グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

    国産時計の雄『セイコー』が1960年に生み出したハイエンドコレクションが『グランドセイコー』です。スイス時計を超越する高精度のジャパンブランドに迫ります。

    黒野 一刻

    高級腕時計ブランド30選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

    高級腕時計ブランド30選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

    生涯をともにできるアイテムは意外と少ないもの。そのなかでも腕時計は、最も身近な存在ではないでしょうか。一生モノにふさわしい逸品の選び方と傑作をご紹介しましょう。

    夏目 文寛

    BACK