上質を知る大人の服。ラルディーニを着て襟を正す

上質を知る大人の服。ラルディーニを着て襟を正す

アンコン仕立てのジャケットブランドとして、日本はもちろん本国イタリアでも評価の高い『ラルディーニ』。あらためてブランドの魅力についてご紹介しましょう。

池田 やすゆき

2019.03.24

ラルディーニ(LARDINI)
アウター

トップメゾンの商品生産も! 『ラルディーニ』はイタリア有数のクロージングブランド

今やどこのセレクトショップ、百貨店でもジャケットコーナーで幅を利かせているブランドと言えば『ラルディーニ』です。1978年、アドリア海に面したアンコナという街でルイジ・ラルディーニ氏によって創業された仕立て工房。高級メゾンのOEM(=受託製造)と自社オリジナル商品を並行して展開していましたが、自社ネームが注目されるようになったのは10年ほど前。イタリアの有名メゾンを渡り歩きコンサルティングをおこなってきたウンベルト・カンタレッリ氏が、2010年に「ラルディーニ」社へ移ってからのことです。

前述したルイジ氏をクリエイティブディレクターとする新体制の下で生まれた新たなクリエーションによって、日本でも一躍トップブランドの座に就くと、東京・丸の内にオンリーショップを開き、その地位は不動のものに。2018年には創立40周年を祝うイベントが本国で大々的に開かれました。そして41年目に入った今年も人気絶頂なのは、このブランドの魅力が高く支持されているからなのです。

『ラルディーニ』のモノ作りの真髄は、ジャケットにすべて詰まっています

いまやスーツ、ジャケット、シャツ、シューズまでコレクションを展開している『ラルディーニ』ですが、その魅力はジャケットの仕立てに集約されているといっても過言ではありません。「アンコン(アンコンストラクテッドの略。非構築的の意)」と呼ばれる仕立ては、イタリア語で「スフォデラート」とか「マッピーナ」と呼ばれ、パッドを使わず薄い芯地だけで作られる柔らかなフォルムを言います。『ラルディーニ』はこの薄くて軽い仕立てに優れた技術を持ち、スタイリッシュなフォルムと快適な着心地を実現しているのです。

▼『ラルディーニ』のジャケットには、こんなこだわりが詰まっています

では具体的にラルディーニのジャケットに見られる「こだわり」を見ていきましょう。仕立てのみならず魅力的な理由がちゃんとあるんです。

ポイント1肩パッドのない柔らかな仕立て

上でも触れた「アンコン仕立て」は、着心地の良いソフトな仕立て技術のなせる技。以前はどうしてもカジュアルな仕上がりになりがちでしたが、これをビジネスやフォーマルでも着られるほどの構築性を持たせたジャケットに昇華したことで、着用できるシーンと人を拡大したと言われています。

ポイント2トレンドのツボを押さえた色柄生地のセレクト

少し前に流行ったニューヴィンテージ(新品なのに古着っぽい素材)のブームを作り出した先駆者も『ラルディーニ』でした。スラブ糸と呼ばれる節くれ立った糸を使った布や、洗い加工や後染めで色落ちしたような発色など、古着風の生地を使ったり、オーセンティックなネイビージャケットもホップサックと呼ばれる織り感ある素材を使ったりして、カジュアルにも着やすいテーラードジャケットを作り出したのです。

ポイント3ひと目で『ラルディーニ』とわかるブートニエール

ラペルに取り付けられた花形の飾り“ブートニエール”は、『ラルディーニ』の名を広めるのに大きく貢献したディテールです。遠目からでもすぐわかるうえ、目立たないのに洒落たこの花飾りは、イタリアらしい遊び心あふれるデザインのポイントになり、お堅いテーラードジャケットとは別物の存在感を放ちます。モデルや素材によってもさまざまで、最近ではパッカブルの機能性ジャケットにはゴム製のブートニエールが取り付けられて話題になりました。

大人ならぜひ袖を通したい『ラルディーニ』のおすすめジャケット5選

それでは実際に『ラルディーニ』のジャケットを見ていきましょう。毎シーズン、テーマを掲げて展開されていますが、モード系のデザイナーズ服と違い、前季の色柄でも決して古臭く見えないのはクラシック服ならでは。長く着るならシンプルな色柄に、織りで特徴を出したアイテムがいいでしょう。

ジャケット1ホップサックネイビージャケット

オン・オフを問わず着回せるシンプルなネイビージャケット。ビールに使うホップを入れる布袋のような織り感のある“ホップサック織り”の素材使いと、腰ポケットをパッチ式にすることでカジュアルなスタイリングが似合うデザインにしているのがポイントです。

ジャケット2ジャージーネイビージャケット

こちらも一見ホップサック調ですが、高級生地メーカーで知られる「ロロピアーナ」社のジャージー素材を採用したネイビージャケットです。ジャージーゆえに伸縮性があり、多少タイトなシルエットでも、肩や背、ひじなどの可動域がストレスを感じることなく快適です。

ジャケット3リネン混メランジグレージャケット

霜降り調のメランジグレーはリネンとコットン、ポリエステルなどを混紡した素材ならではの表情。こういった柄生地の選び方も、『ラルディーニ』がメンズファッションの分野で率先して提案してきました。リーズナブルな価格にも納得です。

ジャケット4カシミヤ混ライトグレージャケット

ややベージュのようなニュアンスのあるライトグレージャケットは、大人の余裕を感じさせる色柄。カシミヤを混紡しているからこその発色と言えるでしょう。高級素材を使いながらも、白のコットンパンツなどでカジュアルに着こなすのが似合いそうなところが『ラルディーニ』ならでは。

ジャケット5リネンネイビージャケット

一見ベーシックなネイビージャケットですが、ラペルの剣先が丸かったり、胸ポケットがなかったりと、さりげなくカジュアルな味付けがなされています。素材はリネン100%。Tシャツやポロシャツを合わせて、カーディガン感覚で羽織る着方が似合いそうです。

ジャケット以外も良いんです。『ラルディーニ』のおすすめアイテム7選

『ラルディーニ』は仕立て工房として始まりましたが、最近ではトータルブランドへと成長しました。そこでジャケット以外の優れモノを、ご紹介しましょう。

アイテム1チェスターフィールドコート

キャメルヘアーを混紡した天然素材のチェスターコートですが、実は撥水性を備えた機能素材。しかも「ロロピアーナ」社の“レインシステム”で、『ラルディーニ』のエクスクルーシブ素材なんです。高級感ある見た目で雨に強いとあれば、ビジネスシーンのみならず結婚式やパーティなどフォーマルなスタイルのときにも強い味方になります。

アイテム2シングルアルスターコート

こちらは一見するとシングルのチェスターフィールド型ですが、後ろ腰には飾りベルトが取り付けられていて、背中までプリーツが入ったアルスター型のコートです。ゆえに前より後ろ姿がクラシックで男らしく、背中で主張するのにぴったり。グレンチェックの素材使いも英国調で今どきです。

アイテム3ショールカラーニットガウン

ジェントルマンズラウンジで寛ぐときに着るニットガウンを、アウターとしてモダナイズ。春先ならニットコートとして、1枚でカーディガン風に着るのが良さそうなアイテムになっていますが、これをあえてジャケットの上からコートの代わりに羽織るのが『ラルディーニ』流とか。もちろんTシャツに1枚羽織るぐらいでも十分おしゃれに見えます。

アイテム4ストレッチ混ブラックスーツ

一見ごく普通のアイテムでも、ちゃんとひと工夫されているところが『ラルディーニ』ならでは。こちらのオーセンティックなスーツも、ストレッチを混紡することで現代的な着心地に。クラシック系のブランドでは黒はラインアップされないのが普通ですが、『ラルディーニ』は黒スーツもやっています。この辺りが、従来のクラシコブランドとの違いでしょう。

アイテム5メランジネイビージレ

単品のジレ(ベスト)は『ラルディーニ』の数あるアイテムのなかでも人気のアイテム。ジャケットのインに挿すアイテムとしてはもちろん、ものによってはジャケットと共地のモデルもラインアップされているので2ピースで着るという遊び心あるコーディネートもできます。トップボタンが、ジャケットに使われるブートニエールで飾られている点も目を引くポイント。

アイテム6半袖ニットTシャツ

オーナーのひとりであるアンドレア・ラルディーニ氏の息子、アレッシオ氏がディレクターを務める『ラルディーニ』のニットコレクション。若い感性のニットをリリースしており、注目度も高いんです。こちらはコットンの半袖ニットT。普通のTシャツ感覚で着ても大人っぽく、このままジャケットを羽織ってもTシャツと違ってラフ過ぎない着こなしが簡単に構築できます。

アイテム7ドライビングシューズ

まだアイテム数は決して多くはないですが、シューズのコレクションも『ラルディーニ』の注目株です。こちらはトリコロールカラーのドライビングシューズ。デッキシューズ風のデザインで、イタリアンな雰囲気の足元に、フレンチのトリコロールカラーという配色に遊び心がうかがえます。

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