スニーカー界のキーマンが贈るクリアウェザー

スニーカー界のキーマンが贈るクリアウェザー

有名ブランドを渡り歩いてきたブルーベイカー兄弟。彼らが発信する『クリアウェザー』はスニーカーフリークでも、そうでなくとも男心を躍らせる独創性に満ちている。

編集ムタガミ

2018.07.22

スニーカー

『バンズ』『コンバース』を渡り歩いた兄弟が作り上げる急先鋒

2014年に誕生したばかりのLA発スニーカーブランド『クリアウェザー』。オーセンティックなスケーターカルチャーを感じさせるフォルムに独自のディテールが光るアイテムは、熟練の職人を擁する30年以上続く工場にて製作されている。昨今、ここ日本でも『ナノ・ユニバース』や『アダム エ ロペ』などの名だたるセレクトショップでもこぞって取り扱いが始まっている注目のブランドだ。

『クリアウェザー』を立ち上げたのは、20年にわたってスニーカー業界をけん引してきた兄弟、ジョシュ・ブルーべイカー氏とブランドン・ブルーベイカー氏。『バンズ』『コンバース』など名だたるスニーカーブランドのデザインディレクターを務めてきただけあり、今ブランドにもその手腕がいかんなく発揮されている。彼らがシューズブランドに属している以上、直面するデザインのルールや型組みから飛び出すべく立ち上げられた『クリアウェザー』のスニーカーはどれも、普遍性と革新に満ちている。

今回は、とくに日本での展開の多いスケートボーディングラインに特化して、『クリアウェザー』というブランドの魅力を読み解いていこう。

『クリアウェザー』を語るうえで欠かせない3つのポイント

ブルーベイカー兄弟のクリエイティビティは、『クリアウェザー』のモデルの各所に落としこまれている。そのなかでも、知っておけば通ぶれる代表的なポイントに注目して話をしていこう。

ポイント1デザインと機能の両立。特徴的なオーリーガード

『クリアウェザー』のなかでも、スケートボーディングラインに搭載されているのがこちらのオーリーガード。スケート時、板と一緒にジャンプするトリック「オーリー」を繰り返していると、デッキテープとシューズの小指位置との摩擦によりアッパーが消耗してしまう。このオーリーガードは文字通り、オーリーによるダメージを軽減するために考案されたスケートシューズならではの仕様なのだ。キャンバスアッパーに対し高級感あるスエードで切り替えられており、リアルなボーダーはもちろん、ファッションとして履きこなしたいというユーザーの気持ちも満たしてくれる。

ポイント2抜群のグリップを誇るソールを、ヴァルカナイズ製法で圧着

一部のモデルは、限られた設備を有する工場でしか実現できないヴァルカナイズ製法を取り入れているのもポイントだ。ヴァルカナイズ製法により圧着されたソールは、はがれづらく、高耐久でしなやかとスニーカーにとって非常に魅力的な特性を持つ。

また、アウトソールのパターンも独特。縦と横のラインが交錯するスタイリッシュなデザインは、グリップに富むだけでなく蹴りだしの際のバックスタイルにおいてアクセントにもなってくれる。

ポイント3ブランドアイコンはさりげなく。象形文字で表した“晴天”

最後は、ブランドアイコンのお話を。『クリアウェザー』のスニーカーには一見、インソール以外にブランドネームやロゴに該当するものが見当たらない。ふとヒールパッチを見てみると、2本の直線で湾曲する1本の線を挟んだシンプルなデザインのロゴが。実はこれは、ネイティブアメリカンの象形文字で“晴天”を示すもの。ロゴに頼らずスニーカーはデザインによってブランドを主張するべきだという、スニーカー界のレジェンドによる粋なメッセージなのかもしれない。

『クリアウェザー』のスケートボーディングラインより、5型を厳選

ここまでうんちくを傾けてきたが、百聞は一見にしかず。ブランドの背景や見どころも重要だが、コンテンポラリーなアイテムであるスニーカーにおいては出会ったときのファーストインプレッションが重要だ。見ただけで引き込まれる、レジェンドによるプロダクトにまずは触れてほしい。

アイテム1DONNY

『クリアウェザー』の定番モデルとして君臨する「ドニー」。前述のオーリーガードに加え、よりフィット感を高めるべく内側に向かって湾曲するシューホールを備えている。側面には“SUEDE WHERE YOU NEED IT”の文字が。気の利いたデザインアクセントだ。

アイテム2DODDS

サイドゴアの付いたスリッポンも用意。いたってオーセンティックなデザインながら、オーリーガードとピスネームが『クリアウェザー』であることを主張する。オーリーガードは同系色でミニマルにまとめるのも良いが、トーンを変えてコーデのポイントとして活用するのもあり。

アイテム3JEFFREY

上記のスリッポンをベースに、サイドゴアブーツのようにアレンジ。あくまでスケートモデルなので、履き心地は上々だ。履き口の背面のクッションやセンターシームにより実現したそびえ立つような見事な曲線など、スニーカーだからといって侮れないディテールが光る。

アイテム4THE WALTER EXCLUSIVE

「ドニー」のようにも見えるが、こちらはミッドカット仕様になっている「ウォルター」というモデル。履き口の上昇にともない、シューホールもセンターに寄っている。今季『アダム エ ロペ』では、この「ウォルター」をオリーブとブラックでシックにアップデートした。

アイテム5DONNY TOTF

「ドニー」の『ナノ・ユニバース』別注モデル。アッパーの形状に合わせてゆがんだチェッカーフラッグの迫力もさることながら、今コラボにおいてはサイドテープに“TOO OLD TOO FAT”のメッセージが特別にプリントされている。日本でもシェアを伸ばしつつある『クリアウェザー』を今から手に入れるなら、差のつくこんな1足もありだろう。

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