ソフトシェルジャケットってなんだ? 注目春アウターの魅力

ソフトシェルジャケットってなんだ? 注目春アウターの魅力

昼夜で気温の差がある春先に軽アウターは重宝する。中でも気軽に脱着ができ、機能面も抜かりのないアイテムが山着で知られるソフトシェル。この機会にその魅力に触れたい。

菊地 亮

2018.02.23

アウター
ジャケット
マウンテンパーカー
アウトドアファッション

そもそも“ソフトシェル”ジャケットとは

アウトドアフィールドで身につけるアウターとして、またはインナーとしてあらゆる天候や環境に対応するため進化を遂げてきた高機能アイテムであるシェルジャケット。主に、完全防水をうたうタフで肉厚なタイプと、機動力と防風性に優れた比較的ライトなタイプに区分される。この後者こそがソフトシェルジャケットと呼ばれるものであり、前者のハードシェルジャケットの機能性とフリースアウターなど着心地を取り入れた良いところ取りのウェアとして認知されている。透湿性に優れ、ストレッチ性のある生地で仕上げられていることが多いソフトシェルジャケット。本格的なスペックが求められる山はもちろん、街着としても存分に活躍してくれる。

なぜ、ソフトシェルジャケットが注目されるようになったのか

速乾性に優れた山シャツ×セーター×ウールアウターの3レイヤーを基本としていた山登スタイルに、一石を投じたのが高機能素材を使用したシェルジャケット。防風、撥水性を求められるシェルジャケットがさらにハードとソフトに分岐していく背景には、ハイクやトレラン、キャンプといったアウトドアシーンの一般化が考えられる。手軽なアウトドアへの関心から動きやすく快適なアウターの需要が高まり、メーカーもそれに応える形でバリエーションも増加。アウトドアMIXスタイルの潮流もあり、ソフトシェルジャケットはまさにうってつけのアイテムとして受け入れられていった。

タウンユースにおいてソフトシェルジャケットを活用するには

ハードシェルに対するソフトシェルの着こなし面での利点は、素材の伸縮性の高さによる着まわしやすさ。スウェットパーカーのような感覚で気軽に使えるアイテムなので、まだ肌寒い時期はコートのインナーとして、春も本格的になってくる頃にはアウターとしても活用できる。どちらでも使えるように、購入時にジャストサイズで選んでおくべきだろう。

大人の春コーデに活用したい、ソフトシェルジャケット10選

ソフトシェルは元来アウトドアウェア。街と異なるフィールドのアイテムだけに、やはり気にすべきは本格派の佇まいをいかにカジュアルに抑えるかだ。着こなしも大事だが、まずは昨今のトレンドにならい極力シンプルなデザインの逸品を選ぶこと。そんな視点から選んだ10アイテムをお届けする。

アイテム1『アークテリクス』アクト FL ジャケット

シリアスなアウトドアからファッションの分野まで、高いデザイン性で頭ひとつ抜けた存在感を放つカナダ生まれの実力派『アークテリクス』。こちらのジャケットは、高次元の湿気コントロールと耐摩耗性がウリのハードフリース素材を採用している。ロゴまでグレーカラーに統一した1着なら、現代的な着こなしにも即座に取り入れられる。

アイテム2『スノーピーク』ワンダーラストジャケット

ファッションブランド出身のデザイナーが手がけるスタイリッシュな見た目も魅力だが、透湿防水性や軽量性もハイレベルをキープ。ライトなナイロン素材のシェルからは想像も出来ない、厳しい環境下でも通用するハイスペックさを備えている。サイドにあしらったファスナーは着脱時と湿度調整においてその機能性を発揮。背面腰部のポケットに本体を収納できる、パッカブル仕様なのもうれしいポイントだ。

アイテム3『アンドワンダー』ソフトシェルジャケット

今回紹介する中では唯一のアノラックタイプとなる『アンドワンダー』のジャケット。二重織り組織の裏面を起毛させたストレッチナイロン素材は、見た目以上に暖かい。縫い目が身体に当たらないフラットシーマ製法を部分的に施すことで、着用時のストレスも軽減している。脇に入れたベンチレーションや圧着仕様のポケットファスナーも、アウトドアブランドならではの気が利いた仕様。

アイテム4『デサント オルテライン』アクティブシェルジャケット

最高の軽さと防風・防水性を実現させた1着。フロントジップは内と外で2列になっており、その間にメッシュを配することで独自のベンチレーション機能を搭載している。外気を取り込みながら、内にたまりやすい不快な湿気や熱を逃がしてくれる画期的な意匠だ。高いネックとハの字型のジップポケットが、持ち前のスポーティな印象をさらに高めてくれる。

アイテム5『パタゴニア』トレントシェル

『パタゴニア』の定番モデルのひとつ。防水・透湿性バリヤーを施した生地はとにかく屈強で、カラビナなどを引っ掛けられるループの付いたハンドウォーマーポケットも完備。同ポケットには本体をコンパクトに収納できるので、急な天候の変化にも即座に対応できる。首にあたる部分にはフリースがライニングされており、着心地も良好だ。

アイテム6『ラブ』FLAXH POINT ジャケット

英国発の実力派アウトドアブランドより。高度な防水性と軽量化を実現したこちらは、フロントジップも含め止水ジップにて浸水を防ぐなど本気のアウトドアシーンを想定した細やかな配慮がすばらしい。鮮やかなオレンジカラーは、着こなしが軽やかになる春先のコーディネートにも映えそうだ。軽量ワイヤー入りのフードは、形も作りやすい。

アイテム7『マムート』マイクロレイヤージャケット

ドライタッチ加工を施し、耐水圧10,000oを実現させた生地を採用した1着は、あらゆるアウトドアコンディションにしっかり対応。フロントのWフラップにより防水・防風性も完璧だ。付属のスタッフサック(袋)に収納することで、コンパクトに持ち運ぶこともできる。お馴染みのマンモスロゴも左袖にボディと同色で配置することで、よりクリーンな表情を構築した。

アイテム8『コロンビア』タイムトゥー トレイル ジャケット

プリエステル84%に伸縮性の高いポリウレタンを16%混紡した、しなやかな素材のソフトシェル。本格派のアウトドアブランドらしく、長時間の行軍でも快適に過ごせる抜群の着心地を実現している。『コロンビア』お得意のオムニシールド機能を表面に搭載しており、高い撥水性と防汚性を約束。春に似合う、ジップのビタミンカラーがなんとも爽やかだ。

アイテム9『エフシーイー』トラベルジャケット

高度な防水透湿性を誇り、世界最高スペックファブリックともたたえられるeVENTで仕上げられたこちらは、英国ブランド『ラブ』との別注。今回のためにパターンを新たに引きなおしており、スラックスなどクリーンなパンツにも似合うスマートなシルエットに仕上がっている。裏側は水漏れを防ぐシームテープを施した完全防水仕様に。ジャパンブランドの『エフシーイー』らしく、堂々のMADE IN JAPAN。

アイテム10『マウンテンイクイップメント』フーデッドジャケット

別名スパンデックスとも呼ばれる高伸縮性素材、エラスタンを混紡したシェルジャケット。シャープなフォルムながら、このストレッチ性のおかげでストレスをまったく感じさせない。そのうえ11オンスと軽量のため、常に丸めてバッグに忍ばせておくなどの使い方も可能だ。ライダースのような斜めに入ったフロントジップも、シャープさを高める。

人気カラー別。ソフトシェルジャケット都会的に着こなすコツ

今っぽくソフトシェルジャケットを着こなすには、クリーンコーデのハズしとして組み込むのが近道。おしゃれ上手なファッショニスタのコーデを見ても、それは一目瞭然だ。今回は、ソフトシェルジャケットのカラー別に旬な着こなしをピックアップした。

▼ブラック:きれいめコーデにさりげないアウトドアMIX

ブラックの短靴に、ワンウォッシュのストレートジーンズ、そこに白のレイヤードを効かせた春らしいシンプルなクリーンコーデが着こなしの機軸だ。そこに、ネック部分を立たせてフードにボリュームを出したシェルジャケットをオン。機能系素材により漂うアウトドア感を、ブラックが程良く引き締めてくれる。

▼ネイビー:ワントーンでまとめてストリートライクに

汎用性が高く、ともすればありきたりなコーデに陥りがちなネイビーカラー。アイテムのスポーティさを生かすなら、写真のように濃紺のジーンズやネイビーのリブパンなどを合わせて、色のセットアップを楽しむのも手だ。ソフトシェルジャケットの軽快な印象が、着こなしがかっちりしすぎるのを防いでくれる。ポイントでの白使いで抜くところは抜くのも肝要だ。

▼ホワイト:洗練感を漂わせるグレーMIXがキモ

山ウェア特有の武骨感を回避するうえで、クリーンな白は格好の色。リブパンを合わせとことんスポーティに着こなすことで、街にフィットするクリーンを打ち出せる。無彩色な分、内にカラフルなアイテムを添えたい。あくまできれいめに徹するなら、ペールカラーがおすすめだ。

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