クラシカルなファッションを大人っぽく今っぽく取り入れよう!

クラシカルなファッションを大人っぽく今っぽく取り入れよう!

クラシカルなアイテムや着こなしが脚光を浴びている昨今。何を選んで、どう取り入れればいいのか。それに回答しつつ、おすすめブランドまで掘り下げて紹介していきます。

平 格彦

2017.11.27

着こなし・コーデ

2017年秋冬のトレンド、クラシカルファッションとは

スーツスタイルのクラシック回帰から、カジュアルな着こなしもクラシカルなテイストが注目される今シーズン。ちなみにここでいう “クラシック” や “クラシカル” は “古典的な” といった意味合いです。

ファッションの分野だけでもさまざまなクラシカルが存在しますが、スーツスタイルで指すクラシックは主にイギリス発祥。英国調やブリティッシュテイストとも表現されます。つまり、古き良き英国的テイストがカジュアルなファッションでも注目されているということです。

挑戦すべし! クラシカルなファッションが大人の着こなしにおすすめな理由

クラシカルなファッションには伝統と格式があります。時代やトレンドに左右されない不変的なテイストなので、大人にはぴったりです。もちろん、古い着こなしをノスタルジックに再現するだけではなく、今に合わせてアレンジすることも大切。それがクリアできれば、品格があって粋な現代的カジュアルスタイルが構築できます。

とりあえず狙うならコレ。クラシカルな定番アイテム5選

今っぽく着こなす前提として、クラシカルファッションの定番アイテムを知っておくことが重要。ワードローブに確保しておけば、着回しの幅が広がり、コーディネートに品格が加わることも間違いありません。定番品をもとに、クラシカルな要素も解説します。

アイテム1“グレンチェック柄” のチェスターコート

ハウンドトゥース (千鳥格子) やヘアラインといった細かいチェック柄を組み合わせたのがグレンチェックです。実はグレカナートチェックの略称で、プリンス・オブ・ウェールズ・チェックという別名もあります。さまざまなファッションを生み出したウィンザー公が英国王子だった時期に愛用していました。つまり、由緒あるクラシカルなチェック柄ということ。そんな柄を用いたアウターはかなりクラシック。フォーマル度の高いチェスターコートなら、品格が一層高まります。

アイテム2“ツイード生地” のテーラードジャケット

シャギー感のあるツイードは、クラシカルな生地の代表格。ヘリンボーン織りが定番で、こなれ感やウォーム感のある表情が独特です。クラシカルなムードが強いのはブラウンやグレー。持ち前の素材感も引き立つ色みです。また、ツイードのなかでもスコットランド産の『ハリスツイード』は上質。しかもこのジャケットはフェザーウェイトと軽量なツイードを用いているため、軽快な着心地です。

アイテム3ウール素材の “ベスト (ウエストコート)”

クラシカルなスーツスタイルといえば、スリーピース。その品位あるイメージを簡単に演出できるのがベストです。実はベストはアメリカの呼び方で、イギリスではウエストコート、フランスではジレと呼びます。ベストもウール素材のツイード生地などがおすすめ。カジュアルな着こなしにも合わせやすいので便利です。ちなみに今回セレクトしたベストは、前述の『ハリスツイード』などと並び “4大ツイード”とも呼ばれるアイルランド産の『ドネガルツイード』を起用しています。

アイテム4ウール素材の “トラウザーズ”

トラウザーズとは、英国的なパンツの呼び方。つまり、トラウザーズはブリティッシュ調のクラシカルなパンツということになります。明確な定義は難しいのですが、便宜的にはツイードやそれに近い温かみのある生地を用い、クラシカルな余裕のあるシルエットを採用したパンツのことを指すと考えてください。このパンツは肉厚で表情のあるウール混素材のフランネル生地を使用。2本プリーツが入ったゆとりあるシルエットが特徴的です。ダブルの裾もクラシカルな雰囲気ですが、8分丈がモダンです。

アイテム5上質感ある “ウイングチップシューズ”

ウイングチップシューズはドレスシューズのなかで最も装飾的。つまり、比較的カジュアルで、着崩したクラシカルスタイルにはもってこいの革靴です。起源はスコットランドやアイルランドのワークシューズで、それが英国貴族のカントリーブーツになって短靴も誕生。さらにアメリカへ渡って現在のウイングチップシューズに変化していったといわれていますが、いずれにしてもクラシカルな品格を宿したカジュアルな靴というのが大きなポイントです。最近は機能的な素材も増えていますが、上品なのはやっぱり本革製。

クラシカルなアイテムどう着こなす? 今季らしく取り入れるヒント

品格あふれる定番を把握したところで、そんなアイテムや要素をおじさんぽく見えないように今っぽく取り入れるポイントを提案します。6つのヒントを紹介しますので、気になる着こなしがあったらすぐにでもトライしてみてください。

ヒント1アウターで取り入れつつ旬なオーバーサイズを意識

グレンチェックやツイードといったクラシカルな要素はメインのアウターで取り入れると効果絶大。いつものインナーやパンツでも印象が大きく変わるはずです。最近のアウターはオーバーサイズがトレンドですが、クラシカルなコートも今から見るとルーズで大きめなのが一般的でした。そんなシルエットを意識して着こなせば、今だからこそ新鮮に映ります。

ヒント2タイトなシルエットを徹底してモダナイズ

先ほどとは正反対の提案になりますが、クラシカルな要素を柄や素材で取り入れつつ、全身のシルエットを徹底的にスマートに揃えてモダナイズするという手もあります。古き良き時代のアウターはルーズなシルエットだったからこそ、スマートなシルエットでまとめると現代的にアレンジした印象が演出できます。

ヒント3とりあえずジャケット+ベストで即席クラシカル

スーツスタイルではスリーピースが最もクラシカルな印象を演出できます。その象徴的な要素であるジャケット+ベストを流用しつつ、カットソーなどのインナーやスリムなパンツで着崩すと、クラシカルなムードのリアルなカジュアルスタイルがすんなり築けます。ご覧のとおり、定番的なアイテムだけでも十分に新鮮。

ヒント4セットアップを活用するのも賢いテクニック

クラシカルな素材やシルエットを採用したセットアップも大いに活用しましょう! 例えば写真のコーディネートは、ブリティッシュツイードを使ったジャケットとスラックスのセットアップでクラシカルな印象を主張。それだけで終わらず、鮮やかなブルーのショップコートを重ねることでモダンにアレンジした成功例です。

ヒント5クラシックなチェック柄ベストを普段の装いに1点投入

ジャケット+ベストの活用は手っ取り早くクラシカルなムードを演出する最善の方法ですが、実はベストを1点投入するだけでもクラシカルなテイストをMIXすることができます。その場合は、グレンチェックやブラックウォッチといったクラシカルな柄を選ぶのがポイント。モダンでシンプルな着こなしに差すことで柄が際立ち、大人な品格が加味できます。

ヒント6チェック柄のルーズなツイードパンツを1点使い

レイヤードは苦手だしベストはかさ張るから避けたいという人は、クラシカルなチェック柄のパンツを取り入れるだけでも新鮮です。クラシカルなイメージを強調するならツイードなどの粗野感やウォーム感のある生地が最適。ストレートやワイドなど、ルーズな印象のシルエットも今だからこそよく映えます。

クラシカルで今っぽいアイテムが揃う。狙い目ブランドはここ

欲しいアイテムや着こなし方のイメージが固まってきたら、納得できるアイテムを探すのが次のステップです。王道的なアイテムは割と見つけやすいのですが、クラシカルなエッセンスを取り入れつつモダンにアレンジしたアイテムは頼れるブランドから探すのが最も近道。そんなブランドを厳選して紹介します!

ブランド1『ハバーサック』

メンズスタイルの普遍的な要素であるテーラード、ミリタリー、ワーク、ユニフォームをベースにしつつ、ヴィンテージの火を消さないために現代に継承し、新しい火を起こすことにこだわっているブランドです。コレクションは逸品揃いですが、ここではヘリンボーン生地のジャケットをピックアップ。クラシカルな雰囲気が強いダブルブレストを取り入れつつ、素材感やカラーでモダンに昇華したバランスがさすがです。

ブランド2『ベルナール ザンス』

1976年にフランスのランスで創業したトラウザーズ工場がブランドの前身。1970年代からはメゾンブランドのOEMなども手掛け、高い品質に加えてクラシックかつゆったりしたデザインも支持を集めました。2012年からは独自性を高めて展開。このパンツも適度にルーズなシルエットが特徴的で、2本のプリーツもクラシカルな印象を強調しています。表情のあるホームスパン生地もムード全開。

ブランド3『イートウツ』

1867年にロンドンでスタートした歴史あるブランド。スポーツ用のメンズウェアを生み出していましたが、現在ではハイセンスなブランドとして認知されています。クラシカルかつタイムレスに使用できるデザインが特徴的。上質な素材を用い、基本的にはハンドメイドで生産しています。このフィールドジャケットも、ウール100%の上質な生地を使用。そのうえ質感や余裕のあるシルエットがクラシカル。カジュアルなアウターですが、大人にふさわしい品格を備えています。

ブランド4『ビームスプラス』

“永年着られる飽きのこない本物の男服”をコンセプトに掲げて1999年にスタート。古き良き時代のアメリカのスタイルがベースですが、ドレス系のアイテムを選べば今回取り上げたクラシカルなスタイルにもマッチします。このステンカラーコートもそんな逸品。リバーシブル仕様で、とくにウール素材のツイード生地を使用した面はスタンダードなバルカラーコートのディテールを採用してクラシックなムードが漂います。もう1つの面はツイル生地で、アリゲーターコートのディテールを取り入れています。

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