永世定番品、タイメックス。カジュアルウォッチの金字塔を手に入れる

永世定番品、タイメックス。カジュアルウォッチの金字塔を手に入れる

その歴史は160年以上。古き良き米国精神が詰まった『タイメックス』はなぜこんなにも男たちを魅了するのか。ルックスやコスパの高さだけではない味わい深さを堪能しよう。

小林 大甫

2018.07.24

タイメックス(TIMEX)
腕時計

“誰もが気軽に手にできる”という『タイメックス』とは、どんな腕時計なのか

1854年、アメリカのコネティカット州ウォーターベリーにて設立された「ウォーターベリークロックカンパニー」を原点とする『タイメックス』。安価でありながらも信頼性の高い時計を信念とし、高級品とされていた腕時計を多くの労働者階級のアメリカ人が手にできるものへと変えていったパイオニアだ。

多くの高級時計や舶来時計、ブランドウォッチが男心を魅了する中で160年以上もの間、それらと肩を並べる世界的なウォッチブランドとして名を轟かせているのは、“誰もが気軽に手にできる”という創業からのマインドが受け継がれているからだろう。

そのシンプルさやミリタリー色のある風貌は昨今のファッションとの相性もいいことから、“ファッションウォッチの雄”として多くの腕時計専門店やセレクトショップで取り扱われる人気ブランドである。

『タイメックス』のブランド背景と、その魅力に思いを馳せる

『タイメックス』が長きに渡ってファンを獲得している理由とは何か。それは、160年を超える歴史とその中で培ってきた技術とこだわりにある。

ポイント1『タイメックス』の歴史は、アメリカの成長の歴史

時計大国といわれるスイスやドイツ、日本との競合により古くに誕生したアメリカンブランドが消滅や買収の道をたどる中で、160年以上もの歴史を持つ『タイメックス』は腕時計におけるアメリカの象徴と言える。その歴史や名作モデルの背景をひも解くとおのずとアメリカの歴史そのものがうかがえる点は『タイメックス』を語るうえで大きな魅力であろう。

腕時計を大衆のものへと意識改革させた歴史的大ヒット懐中時計「ヤンキー」(通称“ダラー・ウォッチ”)は、1ドルという圧倒的な低価格でブランドをアメリカ中へと広めていった。その安さと大量生産、そして利便性が評価され、第一次世界大戦やベトナム戦争での米軍用時計納入へとつながっていく。また、1986年に発売された「アイアンマン(R)」は“世界で最も売れているスポーツウォッチ”と評され、アメリカのアイコンとして歴代大統領が愛用していたほど。その他、世界初の「ミッキーマウス・ウォッチ」を誕生させるなど、キャラクタービジネスにおいても先駆けている。

ポイント2コスパだけじゃない。開発力にも優れた『タイメックス』

安かろう悪かろう、にならない点も長く愛され続ける理由。1950年代に“take a licking and keep on ticking”のフレーズで”手荒く扱われても動き続けることをアピールするなど、軍用時計を提供していた背景を反映させた腕時計作りにも余念がない。その高い開発力を象徴する機能が、世界初の文字盤全面発光機能であるインディグロ(R)ナイトライトだろう。今となっては当たり前の機能も、視認性の確保を重要視する中で生み出されてきたのだ。

ポイント3普遍的なブランドだからこそ。別注側にも力が入る

これらの歴史や成長の背景により、アメリカを代表する腕時計ブランドとしての礎を堅固なものとしている『タイメックス』。その安定した下地があるからこそ、毎シーズンのように別注やコラボの声がかかるのだ。『ビームス』や『ロンハーマン』といった有名セレクトショップはもちろん、『エンジニアドガーメンツ』などのデザイナーズブランドとのコラボは完売必至となるほどの注目を浴びている。

どれを選んでもハズれなし。『タイメックス』の人気シリーズを網羅

『タイメックス』のライアナップはどれも実用性とルックスに長けている。

中でも、歴史やブランドのアイデンティティを感じさせる人気11シリーズを紹介していこう。まだ同ブランドを所持していないなら、この中から確実に1本は持っておきたいところだ。

シリーズ1キャンパー

ベトナム戦争時に開発されたディスポーサブル・ウォッチ(使い捨て時計)の視認性や堅ろう性の高さなど実用性に優れた魅力を、市販品として1980年代に発売された手巻き式モデル「キャンパー」。ドーム型プラスチック風防や24時間計のインデックスといった当時のディテールをそのままに、現在はクォーツウォッチとして展開。ミリタリーウォッチの定番として君臨するこのモデルは、『タイメックス』の看板ともいえる存在だろう。

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シリーズ2ウィークエンダー

「キャンパー」をベースとしたミリタリーウォッチのアイデンティティに、現代的なファッション性を加えた「ウィークエンダー」。上品なクローム仕上げのケースにカラフルなナイロンストラップを採用し、腕元をファッショナブルに飾ることができる1本に仕上がっている。インディグロ(R)ナイトライトももちろん搭載した、「キャンパー」と並んでブランドを代表するハイコスパウォッチ。

シリーズ3イージーリーダー

呼称通り視認性の高さに着目したケースやインデックスデザインを施す「イージーリーダー」。中でも43mm径のビッグダイヤルと3・6・9・12時の強調されたインデックスが特徴の「ビッグイージーリーダー」は、そのエイジレスなシンプルさで広く人気を獲得しているモデル。ステッチの入ったレザーストラップは程よくカジュアルに腕元を誘引してくれる。

シリーズ4アイアンマン

1986年に本格アスリートとインダストリアルデザイナーにより考案された『タイメックス』初のスポーツウォッチ「アイアンマン(R)トライアスロン(R)8ラップ」。こちらはそのオリジナルデザインを忠実に再現し、インディグロ(R)ナイトライトを搭載させアップグレードを図った復刻モデルだ。「アイアンマン(R)」シリーズはこのほか、カラフルかつアクティブなデジタルウォッチもスタンバイ。

シリーズ5サウスビュー

汎用性の高い上品なたたずまいが印象的な「サウスビュー」は、同社ではあまり使用されたないローマンインデックスを採用したモダンなシリーズ。品のあるネイビー文字盤に控えめなゴールドインデックス、そして上質なレザーストラップにより大人の味わい深い腕元を表現してくれる。シンプルな3針モデルのほか、3つ目のマルチファンクション仕様も揃えている。

シリーズ6ウォーターベリーコレクション

別名“ブラス・シティ”として知られるほど真鍮加工産業で栄えた街、ウォーターベリー。『タイメックス』の前身が誕生したこの地へのオマージュとして、街の名を刻んだシリーズが「ウォーターベリーコレクション」だ。視認性の高いシンプルなデザインに12時位置のトライアングルインデックスが特徴的なパイロットタイプであり、見た目にも男らしい雰囲気を漂わせている。

シリーズ7エクスペディション

定番「キャンパー」の流れをくむダイヤルデザインと、味わい深い真鍮製ケースが特徴の「エクスペディション」シリーズは、鉄板のミリタリームードとレザーやナイロン、キャンバスといった異素材ベルトとの組み合わせで大人らしさを表現。とくにこちらの「スカウトメタル」モデルは、陰影が出るようなバーニッシュ加工を施したレザーストラップを採用している。真鍮の素材感と合うヴィンテージライクな仕上がりが、より男らしい腕元を作り上げる。

シリーズ8サファリ

トム・クルーズ氏主演の映画「7月4日に生まれて」で一気にその名が広がった名作「サファリ」は、作中でもアーミーウォッチとして使われるなどそのディテールは独特なミリタリー感を打ち出す。特徴的な24時間計や方向指示ベゼル、編み込みレザーストラップなど当時のデザインを忠実に再現したこの復刻モデルはファン待望の一品といえる。セレクトショップでのカラー別注など注目度の高いモデルのひとつだ。

シリーズ9カレイドスコープ

日常のあらゆるシーンでの使用を踏まえてデザインされている「カレイドスコープ」シリーズ。中でも人気なのが、他シリーズにはないダイバーズデザインが施されたこちらのモデルだ。創業地であるウォーターベリーにちなんだ真鍮製ケースに、アルミニウム製のベゼルを乗せ、2重に通したナイロンストラップをあしらっている。ダイバーズとミリタリーの小気味良いバランス感覚が魅力だ。

シリーズ10スカイライン

『タイメックス』の誇るラインアップ内でも比較的新しい部類に入る「スカイライン」は、ニューヨークに集まる国際色豊かな人々をイメージしてデザインされている。洗練されたカラーリングやシンプルな2針スタイルで構成されたモダンなたたずまいと、文字盤に施された放射状のパターンによりこれまでのカジュアルなブランドイメージを覆す都会的な仕上がりに。スーツスタイルにもマッチする華やかさは必見。

シリーズ11スリーク50

歴史的モデル「アイアンマン(R)」が誕生してから30年以上。その中で進化していったテクノロジーをアウトプットし、レースを主軸としての効果性を高めたプロダクトとして誕生した「スリーク50」。当初は8ラップだったストップウォッチも50ラップまでメモリーが可能に。スポーツシーンはもちろんのこと、カラフルでスポーティなルックスは腕元を鮮やかに彩れるため、とくに夏場には重宝する1本だ。

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