男の味方、アンコンジャケットで夏でもかっちり!

男の味方、アンコンジャケットで夏でもかっちり!

オンオフ問わず、男のスタイリングにジャケットはマストなもの。たとえ夏でもそのスタンスを変えないために、暑い時期でも着られるアンコン仕立てのジャケットをご紹介。

池田 やすゆき

2017.08.14

アウター
ジャケット
テーラードジャケット

アンコンジャケットとは?

アンコンとは、UNCONSTRUCTED(非構築的)の意。芯地や裏地、厚みのある肩パッドを極力使わずに仕立てたジャケットを“アンコンジャケット”といいます。(たまに薄めの芯地や肩パッドを使いながらアンコンと呼ぶモノもありますが)

アンコンジャケットは、肩構築が薄く着心地も軽いため、見た目が堅苦しい印象になりません。また裏地がなく涼しいため、クールビスにもおすすめです。

アンコンジャケットのいいところは?

軽い仕立てで着心地の良いアンコンジャケット。その魅力を大きく3つに分けてご紹介していきます。

メリット1着心地が軽くて快適

肩周りはもちろん、前身頃の芯地も省かれたアンコン仕立てのジャケットなら、ナチュラルに体にフィットします。ジャケットを着用する際、普通は肩に重量感が漂いますが、アンコンジャケットにはそれがありません。自分の体にフィットして全身で荷重を分散するので着心地が良く、軽く感じるのです。

メリット2オンにもオフにも着回せる

アンコン仕立てとはいえ、カジュアルなカットソー風のジャケットではなく、きちんとしたフォルムを形成しているものなら仕事着としても着用できます。アンコン=カジュアルな休日用というのは、もう昔の話なんです。

メリット3女性ウケがいい!

フォーマル過ぎないアンコンジャケットは、格式や威厳といった小難しい印象がなく、ソフトな印象。女性ウケがいいので、職場はもちろん、デートのときの着用をおすすめします。

アンコンジャケットのおすすめ10選

それでは、今流行りのアンコンジャケット、どんなブランドから選ぶと良いのか、いくつかご紹介してみましょう。セレクトショップのオリジナルブランドを始め、いまどきのジャケットはどこもアンコン仕立てが揃っています。なかでも人気の高いイタリアのブランドで10万円前後で購入できるアイテムを中心にセレクトしました。

『ラルディーニ』

ラペルのフラワーホール(下襟の社章を付けるボタンホールのような穴)に、花形の飾りが付いたジャケットを見たことがあると思います。というか、最近はさまざまなブランドがこのブートニエールをマネしていますが、その火付け役が『ラルディーニ』です。ナチュラルで着心地が良く、色柄もベーシックなモノからトレンドのモノまで幅広く展開されています。こちらはベーシックなコットン素材の紺ジャケですが、ポリウレタンを混紡することでストレッチ性を高め、肩や肘が突っ張らない快適な着心地を実現。

『タリアトーレ』

有名ブランドのOEM製品を作ってきたレラリオ社の2代目ピーノ・レラリオ氏が立ち上げた自社ブランドは、ピーノ氏の個性的なドレススタイルを反映したコレクションで注目されました。ピーノ氏は、ワイドなラペルにキュッとウェストが絞られたグラマラスなシルエットのダブルブレストのジャケットに、シャツのボタン4つ開け&ノータイが基本です。こちらのジャケットがまさにそのスタイルを象徴するモデル「モンテカルロ」。ホップサック調のざっくり織り素材が見た目に涼しげで夏でも着られますよ。

『ボリオリ』

10年ほど前に、カシミヤのジャケットに洗い加工を施すという大胆な手法で世間を驚かせた『ボリオリ』。当時、洗い加工をするために芯地やパッドを極力省くなどして作られたアンコンジャケットは、100年を超える自社ファクトリーならではの高度な技術の賜物でした。こちらはそんな『ボリオリ』の現在のコレクションから。柔らかくフィットする軽い着心地は、相変わらずのクオリティーです。

『L.B.M.1911』

有名ブランドのOEMファクトリーとして名を鳴らし、高い技術力を背景に設立されたオリジナルブランド。規模が大きくスケールメリットが生かせるため、高品質にも関わらず価格が抑えられている点も魅力です。多くのセレクトショップのバイヤーが毎シーズンの打ち出しを参考にしているほどトレンドの解釈力が高く、やりすぎず程よい今っぽさを表現したコレクションが注目されています。こちらのジャケットはコットンリネンの素材使いと、ダブルペーンと呼ばれる柄使い、そしてベージュにブラウンの配色、すべて今季らしいディテールとなっています。

『イレブンティ』

トレンドに敏感で、今街で流行っているモノ、これから流行るモノをいち早くキャッチするのが得意な『イレブンティ』。流行りモノを着たいのなら、同ブランドに袖を通せば間違いありません。ジャージー素材の使用に長けているので、伸縮性の高い着心地の快適なジャケットが揃っています。杢調のコットンリネンジャージーのジャケットは、薄手で軽く、価格も手頃!

『チルコロ』

もともとスウェットやジャージー素材の縫製を得意とするテキスタルカンパニーが自社ブランドとして設立。『チルコロ』では、伸縮性の高い素材を使うため、伸びない芯地を使うことなく軽くてストレスのないテーラード型のジャケットを作り出します。つまりあえてアンコンに仕立てようとしたのではなく、着心地を重視することで必然的にアンコンジャケットになったわけです。こちらのジャケットは、ジャージー素材に洗い加工をかけているので見た目の雰囲気が個性的で、しかもきちんと上品なフォルムはキープしているため、仕事着にも使えると今愛用者が増えています。

『エルネスト』

クラシックに精通した人なら、ジャン・フランコ・ボンメッツァドリの名を聞いたことがあるはずです。高級ブランドのOEMファクトリーとして、また同名の自社ブランドでも名をはせたパルマの有名ファクトリーです。その2代目が友人であるセレクトショップのオーナーとともに立ち上げたのが『エルネスト』。毎シーズン、テーマ性を持たせた斬新な生地使いで話題となっています。たとえばこちらのような、麻やジュートを混紡したストライプジャケットは、ほかではちょっと手に入らない個性的な色柄です。

『アルテア』

タイやスカーフなど、ミラノのネックウェアメーカーとして始まったブランドですが、いまやトータルメゾンに成長した『アルテア』。近年、ニットやジャージー素材を多用したアンコンジャケットが秀逸で注目されています。粗く編まれたニットをジャージーに仕立てる手腕に長け、しっかりとウェストシェイプを入れる技術力はほかには見られないもの。こちらのストライプジャケットはざっくり粗目。コットン×ナイロンのシャリ感ある素材にストレッチを混紡しています。

『ベルベスト』

クラシコイタリアを代表する高級ブランド。多くの高級メゾンのジャケットを手がけてきた名門ブランドで、自社で手がける製品も素材はもちろん縫製までとにかくこだわっています。以前からアンコンジャケットを手がけていて、JACKET IN THE BOXは、その技術力を示す定番品。くしゃくしゃとまるめてもシワになりにくい素材使いと型崩れしない柔らかな仕立て方が特徴です。こちらウール×シルク×リネンの三者混生地で、見た目は抜群にエレガント。素材は極上に柔らかくシワになっても回復力に優れます。

『スティレラティーノ』

ナポリ仕立ての開祖といわれるロンドンハウス伝説のサルト、ヴィンチェンツォ・アットリーニ。彼の孫にあたるヴィンチェンツォ・アットリーニ(祖父と同名です)が手がけるのが、この『スティレラティーノ』。ラテンスタイルをイタリア語にしたブランド名は、雄々しく優雅でセクシーな魅力にあふれるといわれます。こちらのジャケットは、夏らしいリネン素材ですが、ウェストはドロップ7と、この手のイタリア服にしては絞り込まれていて、若々しくスタイリッシュに見えますよ。

アンコンジャケットの着こなしサンプル

今季的な着こなしをつくってくれる人気のアンコンジャケットは、タイドアップしたドレッシーなスタイルもノータイでカジュアルなスタイルも、どちらも可能です。その実例をいくつか見てみましょう。

ビジネスにはちょっと派手かなと思わせる『エルネスト』のアンコンジャケットですが、ニットタイを合わせて爽やかな夏のドレスアップスタイルに。アンコンならではの丸い肩のフォルムが、気軽なジャケットスタイルにぴったりです。

ビジネスに定番の紺ジャケもアンコン仕立てになると軽快なイメージ。パンツもクリースをきっちり入れないタイプをあわせてフォーマルすぎない着こなしが今っぽいです。足元も、この時期なら素足履きで合わせたいですね。英国式の肩が構築的なジャケットでは、こうはいきませんので。

ボウタイでドレスアップした着こなしも、アンコンジャケットなら遊び着っぽくまとまります。ここでしっかり構築的なジャケットを合わせたら、結婚式の披露宴にでも出席するかのようなフォーマルな雰囲気になりますが、アンコンジャケットならちょっと遊びにいく感じに仕上がるんです。

ジャケットのインを襟付きのシャツではなくTシャツで着るスタイルも、アンコンジャケットならこなれた雰囲気。ボトムスにはジーンズを合わせて大人のカジュアルスタイルに仕上げています。

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