海好きだからこそ目指したのは、開放的でリゾート感あふれる西海岸スタイル
近年トレンドの西海岸風スタイル。海外のビーチリゾートをイメージしたようなリラックス感あふれるインテリアが人気を集めていますよね。
今回紹介する家のご主人・清水さんは、毎週サーフィンをしに海へ出かけたり、長期休暇には奥様と一緒に海外のビーチに旅行したりと、根っからの海好き。それゆえに、海を感じられるような、開放的な家に住みたいと考えたそう。
そんな彼が、都会の真ん中に作った“ビーチリゾート”へ訪問しました。
清水さんのお宅は、玄関、リビング、キッチンがつながっていて広々としており、愛用するサーフィンの道具やブルーを基調としたインテリアが、ビーチリゾートをほうふつとさせます。もとは15畳のリビングダイニング、8畳の洋室、6畳の和室に納戸という間取りでしたが、リノベーションによって理想の間取りを実現しました。
「リノベーションのテーマは“毎日がリゾート”。愛用のサーフボードや、海辺をイメージさせるインテリアを取り入れて、リラックス感のある部屋にしたいと考えました」
■間取り:3LDK
■広さ:約100平米
■築年数:27年
■持ち家or賃貸:持ち家
■家族構成:夫婦、犬1匹
間取りからも一目瞭然の広々としたリビングダイニング。こちらはまさに二人の理想どおりとかなり満足のいく仕上がりに。
「今回リノベーションをするにあたり、初めに何件か建築会社をまわり、その中から自分たちの感性に一番近いと思ったところを選びました。施工は約4週間。度々現場に訪れ、家が作られていく過程を見るのが楽しかったです」
それでは、お二人がどのようにこだわって理想の部屋を実現したのかご紹介していきましょう。
リノベーションで抜け感のある広々した空間を演出
もともと壁が多く閉塞感があったという間取りを、見事に広々とした空間に変えた清水さんのお宅。抜け感を出すリノベーションのポイントとは?
リノベーションポイント1壁ではなく間仕切りにすることで空間をより広く
今回のリフォームで重視したという開放的で広いリビング。「二人で寝転べるくらいの大きなソファーが置きたかったので、最大限にリビングを広げてもらいました」
注目したいポイントは、ソファーの後ろにある木材で作った間仕切り。壁だと一気に圧迫感が出て部屋も窮屈な印象になりますが、このような間仕切りなら、開放的な空間を演出しながらもきちんと空間が仕切れます。
これをうまく利用することで、実際の面積以上に広々とした空間を作っています。二人の希望どおり、リビングの中心には大きなソファーを配置しました。大人二人が十分に寝転がれるソファーで、まったり過ごすのが至福のひとときだそう。
リノベーションのポイント2リズムを生む、白レンガの壁
室内のほとんどの壁は珪藻土ですが、リビングの1面だけ白レンガ調の壁にすることで、部屋のさりげないアクセントに。白レンガのヴィンテージっぽい風合いが西海岸風のムードも演出しています。
「こうやって壁を好きなようにアレンジできるのもリノベーションの魅力ですよね。立体感があるので空間にリズムが生まれましたし、海をイメージしたインテリアともマッチします。ハワイをテーマにしたヘザー・ブラウン氏の絵画(写真手前の絵)を飾るのにも、ぴったりです」
リノベーションのポイント3抜け感&採光をもたらすガラスの壁
ダイニングスペースの先にある洋室との仕切りは、壁ではなくガラス窓に。こうすることで、より部屋を広く見せることに成功。
「この壁をガラスにしたことで、玄関から一番奥の部屋まで空間がつながり、より広さが感じられます。また光が入ってくるので、家全体が明るくなりました。風通しがいいところも気に入っています」
インテリアにもこだわりあり。海を感じるDIYアイテム
理想どおりの開放的でリラックスできる空間を手に入れた清水さんですが、インテリアにも随所にこだわりを感じます。より部屋の雰囲気に合ったモノを使いたいと、引っ越しを機に本格的にDIYを始めたんだそう。
「海に行くたび集めていた流木やサーフボードを使ってDIYを楽しんでいます」。という本人オリジナルの海を感じる力作はこちら。
DIY1サーフボードスタンド
玄関脇に立てかけてあるサーフボードのスタンドは、サーファーならでは。土台になる木材を組み、そこに流木を固定して作ったそうです。「この流木の曲がった形を生かせないかと考えて作りました。土台はヤシの繊維で隠しています」
DIY2トイレットペーパーホルダー
こちらも流木を使ったアイテム。「園芸ポットを土台にして流木を固定した簡単なもの。枝部分にトイレットペーパーを引っ掛ける仕組みです」。実用性はもちろん、トイレの中にも西海岸の雰囲気をプラスしてくれています。
DIY3サーフボードスツール
こちらはソーホースとショートボードを組み合わせて作ったスツール。「実はこのボード、荒波にもまれて折れてしまったのですが、思い入れのあるものだったのでどうにか再利用できないかと。そこで修理してくっつけてもらい、それをスツールにしました」。木目調のカウンターキッチンとも相性ばっちりで、ブルーの色合いも好アクセントです。
最高の“箱”をもっと魅力的に
趣味や好きを詰め込んだ理想の家を手に入れ、家で過ごすことも好きになったという清水さん。「休日は早朝に海へ行き、戻ってきてからは、だいたい自分の趣味部屋で何か作っています」と語るとおり、自室にはさまざまな工具や材料が。今はバルコニーにウッドデッキを作っている最中だそう。
「家族がさらに楽しめるよう、より快適に、自分たち好みの空間にしていきたいですね」。とこれからも清水さんの家作りは続きます。
Photo_Katsunori Suzuki
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