春夏もダークトーンを着たい人のための5つの作法

春夏もダークトーンを着たい人のための5つの作法

今年の春夏は“カラフル”がひとつのトレンドになりつつある。ただダークトーンのアイテムを変わらず着たいなんて人も当然いるわけで……。今回はそんな人のための処方箋。

菊地 亮

2018.03.25

着こなし・コーデ

好きな色から離れられない。それが男の性

気温の上昇に伴い大人たちのアクティブ思考に拍車がかかる春夏。気分の盛り上がりとともに、手に取るアイテムも自然と色とりどりになるのはこれまでの経験から誰もがよく心得ているはずだ。ただ、人には好きな色があり、それを年中身につけたい人だっている。それがたとえダークトーンであってもだ。では、周りを気にせず自分の好きな色を着るにはどうすればいいか。あるポイントを押さえた着こなしを実践すれば、その難題も解決できる。

5つの作法で攻略する。春のダークトーン着こなし実例集

彩りが春夏の大切な要素に挙げられる中で、ダークトーンを主とした着こなしで存在感を発揮する。一見難度の高いミッションのようにも思えるが、実はアプローチはさまざま。中でも、明日からすぐにでも取り入れられる効果的な手段を、好サンプルとともにご覧あれ。

作法1白の挿し色が爽やかさと軽やかさを生む

対照的なカラーをほんのわずか挿すだけでも周りからの印象を大きく変えられる。中でも、極度に主張することがないため取り入れやすく、季節感も考慮できる色としてすすめたいのが白だ。胸元、裾、足元と、一部にそれを取り入れるだけで、やや重のムードをいなせる。

トーンが控えられた落ち着きのあるコーデ。オリーブを取り入れた分、少々男くさく見えがちな配色だが、それを程良く白で中和した点がいい。裾からチラ見せさせたインナーや腕時計の文字盤など、さりげなく取り入れたことで狙っている感も払拭している。

カーキのトップにボトムスはベージュのチノパン。ワークやミリタリーを想起させる土っぽい合わせながら、それをさほど感じさせないのは随所に入れたモノトーンのフォローのおかげ。小物を中心に落とし込んでいるため、すんなりワンコーデに収まっている。

こちらは昨今の着こなしトレンドをけん引してきたワントーンをカーキでメイク。ややもすれば武骨さが先行し、モダンさが欠けてしまう危険性もはらんでいるが、白のインナーをセンターラインから大胆に披露したことで即回避。程良い男らしさも表現できている。

作法2柄の採用が効果的なアクセントになる

春夏のスタイリングにおいて柄の投入は常とう手段だが、どこか小僧感を匂わせてしまうのも事実。ただ、ダークトーンの着こなしだと話は別。子供っぽさはなりを潜め、さらに単調になりがちなコーディネートに、ちょうどいい変化をもたらしてくれる。

シャツとスラックスを合わせた馴染みのあるシンプルな組み合わせ。カラーパレットもシブい選択だが、それでもオヤジくさくならないそのわけは、生地と同色の糸であしらったシャツの刺しゅうと、8.5分丈ほどのスラックスによって生み出された足元のスペース。

ネイビーのワントーンでまとめたスタイリングは、都会的に仕上げられる分、一本調子のため面白味がそがれてしまう。こちらの着こなしで巧みなのは、アウターに独特な小紋の総柄アイテムを採用したこと。それにより、ありきたりなコーデからの脱却を図っている。

コーチジャケットに高機能素材のイージースラックスをフィックスさせた大人ストリートの好例。オンブレチェックシャツをインナーへ着込んだことで、味わい深さも取り込んだ。その色を拾った胸元からのぞくペイズリー柄のバンダナも、ワンポイントとして効果的。

作法3シルエットで今っぽさを出す

確かにカラーリングは季節的にそぐわないかもしれない。ただ、その分ほかの要素でトレンド感を表現することにより、そのディスアドバンテージは克服できる。最右翼はシルエット。トップにオーバーサイズを選んだVシルエットにより色の違和感を払拭したい。

全身をブラック一色で仕上げたモードライクなアレンジ。シャープな見た目にはなるものの、わずかながらも秋冬の名残を感じてしまいそうだ。ただ、ドロップ気味のショルダーが印象的なビッグTとスマートスラックスが描く旬シルエットにより今の時期にもマッチ。

ブラウンのカットソーとジーンズの組み合わせは、えてしてオーセンティックな雰囲気が漂いがち。ただ、ジーンズは濃紺のスキニータイプを選び、トップは七分袖と見紛うほどのたっぷりとしたシルエット。その上下のギャップが、逆にモダンな装いへと誘う。

採用したアイテムはTシャツと微光沢パンツのみ。色みも濃厚なブラウンとネイビーという大人しいマッチアップだ。やや淡白にも思えるスタイリングだが、それらを相殺する現代的なトータルシルエットで救済。大人が試したい夏カジュアルの典型といえる。

作法4抜け感を作れば見た目も軽やかになる

ダークトーンの着こなしで気がかりなのはおのずと漂う重苦しさ。そのシンプルな対処法として挙げられるのが肌見せ。最近ではボトムスも“程良く短丈”が気分。シャツもバンドカラーやスタンドカラーが主流になっているだけに、それらをうまく生かしたいところだ。

全体をモノトーンで仕上げてはいるものの、そこにカラー特有の重苦しさは感じない。リラックス感たっぷりのシルエットも一理あるが、特筆すべきは露出。プルオーバー型のインナーにより胸元に、9分丈ボトムスにより足元に自由を生んだことで見た目が軽く見える。

全体をストイックにブラックでまとめたコーデ。ただ、胸元、手元、足首をオープンにさせているため印象はライトだ。イージータイプのボトムス、足元のサンダル、Tシャツに入れたホワイトロゴなど、多面的アプローチによるさまざまな引き算で全体を身軽に見せている。

カラートーンを控え、シャツはトップボタンまでしっかりとクローズ。黒パンやレザーのヴァンプローファーできちんと感も演出している。ただ、ストライプ柄を導入し、ボトムスの大胆な丈感やシャツのアーム丈による肌見せで巧妙なハズしを表現している点も見逃せない。

作法5リラックス感のあるアイテムを着る

“おしゃれは我慢”、とは昔から言われ続けてきたことだが、今は肩の力を抜いたそのゆとりがおしゃれさのキモになっている。イージータイプやワイドシルエットのボトムスがトレンドになっていることからもそれはわかる。それらのアイテムを選べば自然と軽さを出せるはず。

ブラックが基本のスタイリングではあるものの、ボトムスに選んでいるのはストレッチ性のあるジョグパン。足元にもスリッポンを採用したスポーツミックスを視野に入れたスタイリングだ。そのリラックス感により、暗めな配色のスタイリングでも夏にハマる。

ここ数シーズンの着こなしの軸として、すでに浸透しているネイビーのワントーンコーデ。秋冬の主流トレンドテクを春夏へも採用するなら、色みの緊張感を解けるかどうかがカギ。こちらでは、ワイドパンツを軸にしたユルめのシルエットで、それを巧妙に実践している。

トータルコーディネートの配色は全体的に重め。ただ、センターラインをフルオープンさせ、ボトムスにスウェットパンツを取り入れた、ラフかつスポーティなコーディネートにより軽快な印象を抱かせる。適度な柄の投入も、季節感を打ち出す妙手として機能させている。

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