国産の強み。久留米のスニーカーの特徴と代表ブランド

国産の強み。久留米のスニーカーの特徴と代表ブランド

日本有数のスニーカーの産地として知られる福岡県・久留米市。海外産がほとんどのスニーカー界において、なぜ久留米に注目が集まっているのか。その理由を改めて探ります。

近間 恭子

2017.04.23

スニーカー

おしゃれな大人が注目。久留米のスニーカーって何がスゴい?

福岡県・久留米市のスニーカーをけん引するのが、1873年創業の老舗シューズメーカー『ムーンスター』。国内では希少なヴァルカナイズ製法ができる貴重なメーカーです。ヴァルカナイズ製法とは生ゴムに硫黄を加え、熱反応によってソールとアッパーを接着させる製法。柔軟で型くずれしにくく、耐久性が高いというのが特徴です。この製法こそ久留米スニーカーのスゴさ。ちなみに同じく久留米のシューズメーカー『アサヒシューズ』でも採用しています。

いつものコーデにすんなりハマるのも久留米のスニーカーの長所です

久留米のスニーカーは、シンプルデザインのローテクがほとんど。なので、どんなコーデにもマッチします。ここでは久留米のスニーカーを履いた洒落者をピックアップ。

軽快なベージュのワントーンでまとめたコーディネートに、『ムーンスター』の黒スニーカーを引き締め役として投入。インナーのTシャツとソックスは、シューレースの色とリンクさせているのもポイントです。

ハイカットスニーカーとスウェットパンツをバランスよくスタイリング。ミリタリージャケットやパーカーなど、ベーシックなアイテムをチョイスしているので、トゥデザインが特徴的なスニーカーが引き立っています。

こちらの方もミリタリージャケットを取り入れた着こなしですが、ポイントはハイカットスニーカーに合わせてその他を黒でまとめている点。カジュアルながらもシックな雰囲気も放ち、全体的に大人っぽく仕上がっています。

黒×白のバイカラースニーカーの色を、アウターとソックスで拾ってコーディネートに統一感をもたせています。スラックスジーンズとのマッチングもバッチリ。これぞ大人のスニーカースタイルといっても過言ではないのでは?

ラバー部分が黒のバイカラースニーカーをセレクト。スマートなフォルムで、かつシンプルなデザインなのでショーツスタイルでもラフになりすぎないってのがいい。トップスもスニーカーと同色で構成したチェックシャツを選択。

人気ブランドから厳選。久留米のスニーカーブランドと“買い”の1足

『ムーンスター』をはじめ、久留米産のスニーカーブランドって意外と多いんです。そこで大人からの支持率も高い人気ブランドとともにおすすめモデルをご紹介。

『ムーンスター』

140年以上もの歴史がある『ムーンスター』は、いわば久留米のスニーカーの雄。ヴァルカナイズ製法をはじめとする老舗メーカーならではの技術を生かし、高品質な“made in KURUME”のスニーカーを発信。さらに古くはコンバースのオールスター、最近では多くのセレクトショップやブランドの別注も手がけるなど、新たな一歩を踏み出しています。

アッパーからソールに至るまで、ストイックなまでに白で統一。ほかにはないフィット感を生み出すダイレクトインジェクション製法ならではの特徴をシンプルに表現している1足です。独自開発の素材を使ったソールの形状も特徴。

『ムーンスター』独自のゴム加工技術を応用して表現したグラデーションフォクシングテープが技アリなモデル。シンプルなローカットスニーカーながら、印象的な足元を演出してくれます。ヴァルカナイズ製法を採用。

『ムーンスター』が展開していた1960年代のトレーニングシューズのディテールをルーツに、一切の装飾を省いたミニマムなスニーカー。アッパー部分が割れたパターンは足にやさしく、包まれているかのような履き味が楽しめます。

『プラス』

2015年秋冬デビューとまだ日は浅いものの、着実に知名度を上げている『プラス』。生産は久留米でおこなわれていますが、実は岡山生まれのブランドなんです。それを証明するかのように、アッパーには岡山・児島産の児島帆布を使用。この児島帆布は履き込むほどにどんどん風合いが増し、履きはじめとはまた違った表情を演出してくれるんです。

アメリカのクラシックなデザインをほうふつさせるヒール部のパッチやダブルステッチ製法など、ヴァルカナイズ製法や児島帆布以外にもこだわりが満載。貝殻をモチーフにしたトゥキャップが、シンプルなデザインのアクセントに。

こちらは脱ぎ履きしやすいすっきりとしたスリップオンタイプ。シューレースがないので、貝殻モチーフのトゥキャップがより際立っています。さらにかかとに施された赤ステッチが、バックスタイルのさりげないポイントに。

貝殻をモチーフにしたトゥキャップやアッパーの児島帆布を黒で統一しているため、細身ですっきりとしたフォルムがより引き立っています。また、さりげなく主張するダブルステッチには、デザインアクセント的な効果も。

『アサヒウォークランド』

『ムーンスター』とともに久留米スニーカーを盛り上げているのが、アサヒシューズの自社ブランド『アサヒウォークランド』。こちらも1892年創業と歴史が古く、長年培った技術を生かしたシンプルながらも機能的なスニーカーを生み出しています。ゴアテックスRファブリクスなどの機能素材を積極的に使用するなど、快適性を追求したもの作りも特徴。

ビジカジにもオフスタイルにも活用できるこちらの1足は、なんと全天候に対応する優れもの。その秘密は“ゴアテックス(R)ファブリクス”。ご存じのとおり防水・透湿に優れた素材なので水をはじき、それでいて汗を外に逃すのでムレにくいんです。

膝や腰への負担を少なくする着地を実現するべく、地下足袋に近い構造を採用。安定感が高くて着地がしやすい薄いソールや衝撃吸収のインソール、足にやさしいオブリーク形状など、『アサヒウォークランド』のこだわりが満載です。

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