ギャップが肝。カチッとコーデ×ハイテクスニーカー

ギャップが肝。カチッとコーデ×ハイテクスニーカー

大人の着こなしを意識すると大半はかっちりとした印象になるがそこで差を生むのは巧妙な抜け感。アプローチしやすいのは足元でギャップを作りやすいハイテク系が活躍する。

菊地 亮

2016.11.16

スニーカー
ハイテクスニーカー
冬の着こなし・コーデ

今さら聞けない。ハイテク系スニーカーとローテク系スニーカーの違い

ハイテク系スニーカーとは、その名もずばり最先端の機能を搭載したスニーカー。クッショニング技術やフィッティング技術、軽量化など、ブランドの威信をかけたテクノロジーが落とし込まれた一足で、90年代後半に一大ムーブメントを巻き起こした。それと対抗して語られるのがローテクスニーカー。各ブランドの往年の名品番で、キャンバスやレザーなど昔からある素材が使われているケースが多い。素朴な趣も特徴といえるだろう。

ハイテク系スニーカーは大人の着こなしにマッチするの?

キレイめなコーディネートであれば、おのずと足元も上品なものを合わせたいと考えるのが普通。その気持ちもよくわかるが、ここはあえて足元でハズすことを提案したい。それによりおしゃれ感は格段に上昇する。手にしたいのがハイテクスニーカー。きれいめなスタイルと相反するスポーティーな顔立ちにより、過度な緊張感を適度にほぐしてくれる。

きれいめのスタイリングにハマる。ハイテク系スニーカーのコーデ12選

ハイテク系スニーカーを使ったコーディネートの“ハズし”方にしても、差し色として投入する人もいれば、全体へなじませる人など千差万別。ここではそんなおしゃれ上級者たちの着こなしを見ながら、自然かつ効果的な取り入れ方を探っていきたい。

▼セットアップスタイル×ハイテク系スニーカー

トレンドでもあるセットアップスタイルは、スーツの流れからかどうしても硬い印象になりがち。街着として着るうえで、どこかで抜け感を出すことは必須事項だ。そこで足元にハイテクスニーカーを加えれば、街中でも余裕で着こなすことができる。

グレーのワントーンで統一しながら、フーディージャケットにプルオーバーのブルゾンを使ったアウター・オン・アウターで違いを演出。その中で、足元にカラフルなスニーカーを加えた遊びがファッション性を高めている。

セットアップのブラックスーツはフォーマルな印象を与えやすいが、インナーにVネックのTシャツを、足元に懐かしい配色のハイテクシューズを加えたことでカジュアルダウン。引き算のうまさによって街着へとシフトさせている。

セットアプスーツを今どきなスポーツミックスに落とし込んだ好サンプル。ギンガムチェックシャツで柄をちゃっかり取り入れながら、パーカーとスニーカー、キャップで特有の堅苦しさを大胆に中和させたテクニックが光る。

一見スーツを採用しているように見えるが、ジャケットは襟を断ち切りにし、スラックスは側章入り。イレギュラーな要素を盛り込んだアイテムの活用で、インナーや足元へカジュアルなものを取り込みやすくした点がキモ。

▼ニットスタイル×ハイテク系スニーカー

ふんわりとした素材の特徴からか、ニットには特有の気品が感じられる。そのため、冬を迎えれば大人の誰しもが手に取るアイテムといえるだろう。そんな天然素材に機能系のアイテムは意表を突いた合わせと思うかもしれないが、コツさえつかめばすんなりなじむ。

ガチガチのスーツスタイルになりやすいブラックのセットアップを、小物でうまくハズしたコーディネート。キャップと足元にさりげなくハイテクスニーカーを配したバランスは絶妙。インナーをタートルネックにすることで、カジュアルかつスタイリッシュな表情に仕上がっている。

ショルダーヨークで柄&織りと無地を切り替えた、テクニカルなニットはゆったりめをチョイス。ボトムスはリブパンながらスリムなダークトーンを選び、黒のスニーカーとの相乗効果により全体をうまく引き締めている。

淡いピンクのニットが主張するも、グレーボトムスやインナーへ加えた白シャツによりしっかりと落ち着かせた。足元へ加えたハイテクスニーカー、チェック柄のマフラーなど、小物によるアシストも効果的な演出。

甘めのニットをゆったりめに着た分、ボトムスは辛口なブラックスキニーを選んでギャップを意識。それにより、今っぽい好バランスな着こなしを実践している。足元のグレースニーカーも、適度なハズしとして活躍。

▼コートスタイル×ハイテク系スニーカー

品格を高めるロングコートは、大人が望む理想の冬スタイルを形成するキモになる。ビズスタイルともウマが合うアイテムだからこそ、内側のコーディネートや足元にも、選択の自由が生まれやすい。その効果をうまく利用しながらワンランク上のルックに仕上げて。

全身ウッドランドカモの鮮烈なアウターがインパクト大。その分、インナーやボトムスなどをブラックで統一しながら沈静化を図っている。インナーダウンの採用や、ボトムスの丈感、スニーカーと、随所に個性ものぞかせた。

ひざ下までいたるロングコートに白パンを絡めたエレガントなコーディネート。それを嫌みなく見せるべく、インナーにサーマルTを、小物にハイテクスニーカーやキャップなどを活用しているところにセンスの高さを感じる。

上品なロングコートのハズしに、というよりも、粗野感のあるインディゴブルーのコートを、ホワイトアイテムのフル活用により格上げした好例。足元へも白のハイテクスニーカーを投入しクリーンな印象に仕上げている。

コートはノーカラーを、シャツはバンドカラーを、さらにボトムスは九分丈を選択。そして足元はハイテクシューズ。考え抜かれた引き算の妙を随所に見せたことで、ベージュコートによる品を損なうことなくカジュアルにメイク。

大人におすすめ。ハイテク系スニーカー10選

ハイテク系スニーカーが、大人スタイルの格上げにひと役買うことはわかってもらえたはず。そこで、これまでの理想的なスタイルサンプルを見直しながら、明日からでも役に立つ即効性の強いアイテムを厳選。この一足が、周りとの違いを生む有効打になる。

『リーボック』×『ジャーナルスタンダード』別注 ポンプフューリー

1994年の発表以降、フューチャリスティックなデザインと当時画期的だった空気の圧力調整によってレースレスを実現させた機能性で一世を風靡した名作。こちらは、アッパーをレザーにし、全体を黒で覆った『ジャーナルスタンダード』の別注。

『プーマ』ドッグ ソフト フラッグ

甲部分に備え付けられたディスクを回すことでフィッティングを調節するディスクシステムを搭載した『プーマ』が誇る名盤、ディスクブレイズ。こちらは、そのシューレース盤として登場したブレイズオブグローリーをアレンジしたもの。

『ナイキ』エアマックス95

言わずと知れた90年代のハイテクスニーカーブームをけん引した一足で、社会現象を巻き起こした『ナイキ』の名作。斬新なルックスが話題となりストリートシーンを席巻した一足を、90年代初頭をインスパイアしたデザインで製作。

『サッカニー』グリッド9000

当時の最先端だったクッションシステム、“グリッド”を搭載し、1994年に発表された『サッカニー』を代表するモデル。片側のみが割れているサイドスプリッドタンがポイントで、機能とデザインを高次元で成立させた一品。

『ケンゾー』ソニック マルチ

『ケンゾー』のスニーカーとして知られるソニックの一足は、斬新な配色と素材使いがブランドのアイデンティティーを感じさせる。メッシュからうっすらとのぞくカモ柄風のデザインが、足元からさりげなく主張する。

『アディダス』NMD R1

素材は伸縮性に優れ強度も十分なバリスティックナイロン。ミッドソールには独自のテクノロジー、BOOST(TM)フォームを取り入れ優れたクッション性を実現させた。ワックス加工を加えたスエードのヒールカウンターも見どころ。

『テバ』アローウッド エボ WP

サンダルでおなじみの『テバ』からリリースされたハイテク系スニーカー。サンダルのようなストラップデザイン独特で、独自のアウトソールFLOAT-LITE(TM)が、最大限の軽量化と優れたクッション性、耐久性、グリップ力を発揮する。

『アシックスタイガー』ゲルライトX

『アシックスタイガー』の中でも随一の名シリーズ。1993年に、ベロとアッパーが一体化されたモノソック構造の軽量ランニングシューズとして脚光を浴びた。ヒールには異硬度のウェーブ形状パーツを搭載し歩行時の安定感をアップ。

『Y-3』ヨージラン

デザイナー、山本耀司氏の世界観が伝わるような、スタイリッシュなフォルムが目をひくスニーカー。『アディダス』のミッドソールテクノロジー、“BOOST(TM) フォーム”を搭載することで抜群の衝撃吸収と反発性をハイレベルで実現。

『ルコック』LCS R 1000

1991年に発表された高機能ランシューの復刻シリーズ。コンプレッションEVAを内蔵しクッション機能と軽量性が飛躍的に高まった。当時は、シリアスランナー向けながら世界的有名アーティストからも絶大な支持を得ている。

    KEYWORD関連キーワード
    RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事

    BACK