人気スパイ映画に学ぶ。おしゃれなスーツの着こなし方

人気スパイ映画に学ぶ。おしゃれなスーツの着こなし方

スパイといえば、クールでダンディーなスーツが似合っているというイメージ。その着こなしを盗むべく、人気が高い4つのスパイ映画のスーツスタイルをチェックします!

平 格彦

2016.10.17

アウター
スーツ
秋の着こなし・コーデ

スパイ映画ならではのクールなスーツスタイルを狙い撃ち!!

スパイは国家に雇われていながら、タフで少しアウトロー。もちろん、インテリジェンスも感じさせます。そんなイメージを投影したスーツスタイルこそ、目指すべきところです。とはいえ、スパイにもいろいろなタイプがいます。ということで、見習うべきスーツスタイルに身を包んだ登場人物が活躍するイケてるスパイ映画を4つに絞り込み、そのスーツスタイルをじっくり検証! コーディネートに必要なアイテムもピックアップします。

スパイ映画1:『キングスマン』

ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テーラー、キングスマンの仕立て職人であるハリー。その裏の顔は、どこの国にも属さず秘密裏に活動する国際諜報機関キングスマンのエージェントでした……。派手なアクションも魅力の作品ですが、その設定とおり、ファッションに対する強いこだわりも話題を呼びました。

『キングスマン』流の正統派ブリティッシュスタイル

スーツのスタイルも当然ながら英国式。衣装担当者も、できるかぎりブリティッシュ風に見せることが大切だと思ったと語っています。つまり、どのアイテムをとっても生地から縫製まで英国製。スーツのデザインは、英国発のオンラインショップ、ミスターポーターも協力しています。また、シャツはロイヤルワラントを獲得している『ターンブル&アッサー』、ネクタイは『ドレイクス』を使用しています。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のブルーピンストライプスーツ

英国のヨークシャー地方、ハダースフィールドで1859年に創業した『マーティンソン』の生地を使用した一着。英国の重厚な素材を生産してきた織り元だけに、品質は折り紙付きです。ピンストライプがエレガントで、シルエットも美麗。端正な印象を振りまくスーツです。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のブラックプレーンスーツ

常に進化し続ける英国のブランド『ヴィヴィアンウエストウッド マン』のクラシックなブラックスーツ。ウール100%ながらハリ感と伸縮性を持ち合わせる生地を使用し、ビジネスからフォーマルまで対応するデザインに仕上げています。裏地にロゴや内ポケットのスカル刺しゅうなど、ブランドの個性も内包。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のネイビーシャドーストライプスーツ

『ブラックレーベル クレストブリッジ』のスーツは、英国的なシルエットを基本としたナロートルソーモデル。ウエストシェイプ、ハイゴージ、ナローラペルといった仕様を採用しつつ、細身のシルエットに仕立てています。光沢感のあるネイビーのシャドーストライプ生地も、シャープな印象を演出。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のブルーシャツ

1985年にロンドンで創業した名門『ターンブル&アッサー』のシャツ。スタイリッシュなシルエットに加え、ややワイドな襟型で汎用性が高く、ボタンを外したときにも襟立ちが美しくなるように計算されています。袖口にギャザーを寄せて立体的に仕上げた仕様は、確かな技術力の証し。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のレジメンタルストライプタイ(ボルドー)

英国人デザイナーの名前を冠したブランド『ドレイクス』のレジメンタイ。ボルドーを基調とする色合いがエネルギッシュな印象です。高度な絹織物技術により、独特な風合いと重厚感、光沢感を実現。結んだ際のディンプル (窪み) が美しく、首元に気品を与えてくれます。

取り入れるべきアイテムはコレ英国式のストライプタイ

英国産の最高級素材を使用したネクタイ。ブルー基調のストライプが爽快かつ上品です。手がけたのは1960年に創業した日本の老舗『クリケット』。縫製は日本国内の職人が丁寧に行っているため、信頼できるクオリティです。

スパイ映画2:『コードネームU.N.C.L.E.』

『スナッチ』や『シャーロック・ホームズ』シリーズで知られる鬼才、ガイ・リッチー監督による作品で、2015年の公開。1960年代の人気ドラマ『0011ナポレオン・ソロ』を再構築して映画化したもので、アメリカとロシアのエージェントが、世界規模の巨悪なテロ集団に立ち向かうためにタッグを組むというストーリーです。

『コードネームU.N.C.L.E.』流のゴージャスな1960年代スタイル

スタイルも1960年代。スパイ映画としてはそれまでにないほどクールでゴージャスなファッションが話題を呼びました。スーツスタイルがトレードマークなのは、CIAのエージェント、ナポレオン・ソロです。お調子者でプレイボーイという性格を、おしゃれな着こなしで表現しています。衣装のスーツは『ティモシー・エベレスト』で、靴は『ジョージ クレバリー』と『クロケット&ジョーンズ』。いずれも、英国の高級ブランドです。

取り入れるべきアイテムはコレ英国的なシルエットのスリーピーススーツ

品格あふれるスリーピースが英国的なムードを醸出。『ブラックレーベル クレストブリッジ』のスーツで、ブリティッシュなシルエットがベースとなっています。ウエストシェイプ、ハイゴージ、ナローラペルといった仕様を取り入れたナロートルソーモデルなので、比較的スリムな仕上がり。

取り入れるべきアイテムはコレ英国柄のジャケット

トラディショナルで英国的な柄、グレンチェックを採用したジャケット。シルエットで適度にスリムで、無理なく絞ったシルエットが流麗なラインを描いてくれます。下で紹介するベストやスラックスを使用し、気品のあるスリーピースで着用するのがおすすめ。

取り入れるべきアイテムはコレ英国柄のベスト

上で紹介しているジャケットと一緒に使用したいセットアップのベスト。グレンチェックだけでなく、無地の面でも使用できるリバーシブル仕様が便利です。ジャケットとは異なるので着用することで、気分や状況によってコーディネートをアレンジしてもOK。

取り入れるべきアイテムはコレ英国柄のスラックス

上のジャケット&ベストとのセットアップで着用できるパンツ。複数の色を組み合わせたグレンチェックが趣深いニュアンスです。シルエットはほど良く細身のストレート。ウール100%ですがストレッチが効いているので、はき心地は軽快です。

取り入れるべきアイテムはコレ英国ブランドのセミブローグシューズ

1879年に英国靴の聖地ノーサンプトンで誕生したブランド『クロケット&ジョーンズ』のセミブローグシューズ。パーフォレーションやメダリオンがあしらわれているので華やかな印象もありますが、気品も漂っています。ビジネススタイルに最適で、スーツの良き相棒となってくれます。

取り入れるべきアイテムはコレ英国ブランドのモンクストラップシューズ

こちらも英国の名門『クロケット&ジョーンズ』の傑作。最近人気を高めているのがダブルモンクストラップのデザインが特徴的です。メタルパーツが使用されているため、さり気なくラグジュアリーなのが大きな魅力。流麗なフォルムはエレガントです。

スパイ映画3:『007 スペクター』

『007』は、いわずと知れたスパイ映画を代表するシリーズ。全24作を数えます。主人公はジェームズ・ボンドで、英国秘密情報部MI6のメンバー。これまでに6人の俳優が演じ、微妙にキャラクターも異なってはいますが、優れた能力と女性にモテるという点は一貫しています。最新作の『007 スペクター』を含め、最近の4作でボンド役を務めているのはダニエル・クレイグ。スリムなスーツスタイルが決まっています。

『007 スペクター』流のモード系スーツスタイル

『007 慰めの報酬』3作で衣装提供を行っているのは『トム フォード』。アメリカのラグジュアリーブランドです。その前はイタリアの最高峰ブランド『ブリオーニ』が担当。ジェームズ・ボンドは英国の諜報部員ですが、衣装は意外にもほかの国のブランドが担ってきたのです。『トム フォード』の特注スーツは、英国式のディテールを取り入れつつ体にフィットするシルエット。ラペルも細めのモード系スタイルが基本です。丈が短めのシングルスーツが大半を占めています。ただし、靴は『クロケット&ジョーンズ』。英国を代表するシューズブランドのひとつです。

取り入れるべきアイテムはコレモード調のグレーウインドウペンスーツ

『トムフォード』の新作から、ウインドウペン柄のあか抜けたスーツをピックアップ。伝統的でシンプルな柄が、こなれ感を適度に放っています。ウール、リネン、シルクをブレンドした生地は、滑らかなタッチと上質な光沢感が魅力。単なる正統派とは異なる存在感が圧巻です。

取り入れるべきアイテムはコレモード調のダークグレースーツ

こちらもアメリカのコレクションブランド『トム フォード』のスーツ。グレーの無地ですが、ウールにシルクを混紡したファブリックにはかすかな光沢感があり、さり気ない上質感を醸しています。ノッチドラペルのシンプルなデザインに見えますが、ハイゴージなどのシルエットがスタイリッシュ。シルエットも全体的な美麗です。

取り入れるべきアイテムはコレモード調のグレーチェックスーツ

リーズナブルなプライスが魅力のスーツも紹介。ラペル幅やパンツのシルエットを細身に設定することで、モード感を意識しています。サラリとした触感のウール混は着心地が良好で、自宅で洗えるのも魅力的。かすかに見えるチェック柄が、クラシカルな表情も演出しています。

取り入れるべきアイテムはコレ英国ブランドのストレートチップシューズ

『クロケット&ジョーンズ』についてはすでに説明していますが、膨大なアーカイブも特徴的。世界で一番多くの木型を有するといわれています。そのためにモデルやデザインが豊富ですが、その中でも最もフォーマルなのが内羽根式のストレートチップシューズ、ケントです。エレガントなスーツスタイルにふさわしい逸品。

取り入れるべきアイテムはコレ英国ブランドのホールカットシューズ

余計なディテールを省いた一枚革のデザインが特徴的なホールカットシューズ、アレックス。『クロケット&ジョーンズ』ならではの高品位なカーフレザーの質感が際立っています。ロングノーズで先端が細めのチゼルトゥと、サイドのエッジが効いている木型、348を仕様。滑らかなフォルムが美しく、はき心地も上質です。

取り入れるべきアイテムはコレ英国ブランドのチャッカブーツ

スーツスタイルのハズしや、ジャケパンスタイルに合わせたいのが『サンダース』のチャッカブーツ。その名も、プレイボーイ チャッカで、『007』の中でも着用されているといわれています。『サンダース』も英国靴の聖地ノーサンプトンで創業したブランドで、設立は1873年という名門。伝統的なグッドイヤー製法を今でも踏襲しています。

スパイ映画4:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

『007』と並ぶ人気のスパイ映画。アメリカのテレビドラマ『スパイ大作戦』を映画化した作品で、主演を務めるトム・クルーズがプロデューサーに初めて挑戦したシリーズとしても知られています。主人公はイーサン・ハントで、アメリカ中央情報局 (CIA) の特殊作戦部インポッシブル ミッション フォース (IMF) に所属し、暗殺や謀略といった特殊工作に従事しています。シリーズは全5作。その最新作が『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』となります。

『ミッション:インポッシブル』流のオーダーメイドスーツ

衣装のスーツに関する詳細は不明なのですが、完全オーダーメイドであつらえているようです。裁断師がミリ単位で調整しているという情報もありますので、絶妙なフィット感もうなずけます。また、前作の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』では、ブルーのスーツやミッドナイトネイビーのタキシードスーツが印象的でした。そこで今回は、ブルー系カラーのスーツをピックアップして紹介します。

取り入れるべきアイテムはコレスリムフィットなネイビースーツ

ビジネスからフォーマルまで対応可能なネイビーのスーツは、オーセンティックなニュアンス。ウール100%の上質な生地を用いつつ、本切羽などのクラシカルな仕様を採用し、正統派の2ボタンスーツに仕立てています。ただし、表面はテフロン撥水加工。そんな機能性は『ソフネット』らしいこだわりです。

取り入れるべきアイテムはコレスリムフィットなブルースーツ

『ナノ・ユニバース』別注のマテリアルを起用したセットアップスーツ。ナチュラルストレッチを宿しながら、モヘアをブレンドすることでハリやコシ、光沢をもたせた上質な生地が特徴です。シルエットはスリムですが、胸回りや腰回りには適度な余裕を与え、細過ぎないナチュラルなラインを描くように配慮。

取り入れるべきアイテムはコレブリティッシュアメリカン調のネイビースーツ

『アーバンリサーチ』のドレスライン、『ライフスタイルテイラー』のオリジナル。タスマニアウールの糸を使用した独自生地が上質感を醸しています。チェスト部分のドレープが立体的で男らしく、肩周りは毛芯を1枚入れたナチュラルショルダーで軽やかな着心地。そんな仕様を採用したブリティッシュアメリカンのシルエットで、幅広く着回せるように仕立てています。

取り入れるべきアイテムはコレナローシルエットのブルースーツ

ストライプ柄のセットアップスーツは、ナローな仕様が最大の特徴です。フロントボタンの位置をやや低めに配置することでVゾーンを深く設定し、タテ長のシルエットを強調。肩幅やラペルを細めにしつつウエストを絞ることで、ドレッシーかつ若々しい印象を追求しています。

取り入れるべきアイテムはコレイタリアンクラシックがベースのネイビースーツ

イタリア語で“裁断士”を意味するブランド『タリアトーレ』。前身は1960年代に創業している名門に、『エストネーション』が別注した2ボタンスーツです。イタリアンクラシックをベースにしながら、カットソーやニットを合わせるモード調の着こなしにも対応するバランスが絶妙。ジャケットは軽快な構造で、ナチュラルストレッチのウール地とともに快適な着心地をもたらしてくれます。

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