シュッと見えてGOOD! ステンカラーコートのブランド一覧

シュッと見えてGOOD! ステンカラーコートのブランド一覧

オンとオフ、双方を行き来できるアウターは限られる。だからこそステンカラーコートは大人にとって手放せない。そこで、今手にすべきブランドを今一度整理してみよう。

菊地 亮

2017.12.15

アウター
コート
ステンカラーコート

今買うべきステンカラーコートの条件とは何だろう

ステンカラーコートは、別名「スタンドフォールカラー」や「バルマカーンコート」と呼ばれ、1800年代中期に登場したラグラン袖の七分丈コートがその源流とされる。ただ、一般的にはアイビーリーガーたちの必需品という認識で当時手にした人は多いのではないだろうか。クリーンで優雅な表情はアカ抜けた彼らの着こなしとも相まって魅力的に見えたはず。その名残は現在もなお見受けられるが、時代性を考慮するなら現代ならではの選び方があることをまずは知っておく必要があるだろう。そこでポイントを3つに絞り、使いまわしの利く1着を選ぶための方法を伝授。たんすの肥やしにならない、本当に使えるステンカラーコートを見つけよう。

ポイント1オンオフ兼用ならセットインスリーブがベター

ステンカラーコートに限った話ではないが、アウターの主な袖付けの種類は大きく分けて2つ。襟ぐりから袖付けの縫い目が始まっており、動きやすさやショルダーへのフィット感などを考慮した「ラグランスリーブ」と、肩の稜線から袖付けが行なわれている「セットインスリーブ」だ。

ただ、前者はいかんせんなで肩に見えてしまい、スマートさに欠けてしまうケースも考えられる。平日スーツにも合わせたいならセットインスリーブのアイテムを選ぶのが得策だろう。それにより、表情も俄然シュッとする。ラグランスリーブのアイテムを選ぶ際はシルエットや素材感などに留意し、カジュアル感を抑えたものをセレクトしよう。

ポイント2大人は膝上5cmのリラックスシルエットを選ぶ

ステンカラーコートも、ジーンズなどと同様メンズファッションでは欠かせない普遍的アイテム。とはいえ、時流に即した選び方は当然ある。もっともわかりやすい指針がシルエット。ジーンズも、レギュラーストレートから極細スキニー、そして適度なゆとりを備えたスリムフィットと、時代の変遷によって主流となるシルエットに変化が見られる。

コートも同様で、ひと昔前まではヒップが出るくらいのショート丈のタイトシルエットが人気だった。しかし現在では子供っぽく見られかねないため、肩幅・身幅にもややゆとりを感じさせる膝上5cmのミドル丈が理想だ。

ポイント3脱マンネリを狙うならシックなチェック柄

ステンカラーコートは、さまざまなコートの中でもミニマルで使いまわしが利く非常に優秀なアイテムだ。だがその分、インナーにポイントを作らなければ、コーディネート全体がのっぺりと垢抜けない雰囲気に陥ってしまう危険もはらんでいる。

手っ取り早く洗練されたコーディネートを作りたいならば、シックな印象のチェックをおさえておこう。旬のトラッドムードを漂わせるグレンチェックやハウンドトゥースは昨今各ブランドが特に力を入れているテキスタイル。着回しが心配なら、落ち着いたトーンのものを選んでおけば問題ないだろう。

定番から新作まで、頼れる人気ブランド10選

あらゆるブランドの秋冬コレクションで顔を出すステンカラーコートだけに、自分にとって最良の1着を選ぶのはなかなかに至難の技。ここでは王道ブランドから、ワードローブに変化をもたらす注目ブランドまでバリエーション豊かに紹介していこう。

ブランド1『マッキントッシュ』

『マッキントッシュ』の歴史は、1830年、チャールズ・マッキントッシュ氏が防水性に優れたコットン生地を開発したことから始まる。コットンに天然ゴムを取り入れた水に強いマッキントッシュクロスは瞬く間に評判を呼び、ゴム引きコートは同社の代名詞となった。その遺伝子は、今もなお脈々と受け継がれステンカラーコートにも採用されている。写真のモデルは汚れや水に強いメルトン素材で仕立てた1着。比翼仕立てのフロントデザインやネイビーで大人っぽい仕上がりに。

ブランド2『ヘルノ』

1948年、『ヘルノ』はイタリアの高級スポーツウェアブランドとして創設された。現在はその当時のノウハウと経験を生かし、さまざまな素材を駆使したメンズアウターブランドへと舵を切っている。わずか200gという超軽量ダウンジャケットはその代表だろう。こちらは、機能的かつスポーティーなラインとして知られるヘルノラミナーの一品。生地に優れた防水透湿性を持つゴアテックスを使い、ライナーには軽量ダウンを搭載。防水性と保温性を高次元で結実させた優秀なアイテムだ。

ブランド3『アー・ペー・セー』

チュニジア生まれのジャン・トゥイトゥ氏によって、1987年に設立されたフランスのメンズブランド。ブランド名は『Atelier de Production et de Creation(生産と創造の工房)』の頭文字に由来し、フレンチベーシックを基盤としたシンプルでありながら着る人の個性を引き出すコレクションはリピーターを多く獲得している。定番アイテムのひとつであるマックコートも、基本のパターンを引き継ぎながらマイナーチェンジを繰り返すほどの人気を誇る。今作は弱撥水加工を施した抗ピリング素材を使用しており、最小限のケアで長く着用できる1着に。フロントは比翼仕立てで、見た目もすっきりと美しい。

ブランド4『マーガレット・ハウエル』

『マーガレット・ハウエル』は1970年、メンズのシャツからコレクションをスタートした。フリーマーケットで見つけたビスポークシャツが持つ、着古してこそ生まれる独特の風合いに価値を見出したマーガレット・ハウエル氏。彼女が提案した柔らかな着心地のシャツはそれまでパリッと糊を効かせた品行方正なシャツが主流だったイギリスの伝統を打ち壊し、高く評価された。上質な素材を使用し、着用感と清潔感のあるシンプルさを追及するその姿勢は、まもなく創業50年を迎える現在でも変わっていない。同郷の名門『バラクータ』とコラボレートしたこちらコートも同様、羽織ると分かる美しいAラインシルエットはノンストレスな着心地を実現している。

ブランド5『グレンフェル』

『グレンフェル』は、酪農を営んでいたトーマス・ヘイソンウェイト氏とその息子、ウォルター氏が綿布工場を設立したことに端を発する。その後、ウォルター氏は英国医師、グレンフェル卿と出会い、北極圏に耐えうる防寒着を探す大変さを聞く。そして、自ら開発することを決意。試行錯誤を重ね完成した生地をグレンフェル卿が絶賛し、自らの名を冠することを進言する。これが、良質なエジプト綿を高密度に織り上げることで防水・防風性を高めた「グレンフェルクロス」だ。そのブランドを象徴する生地は、こちらでもしっかりと採用されている。

ブランド6『アクアスキュータム』

始まりは、ジョン・エマリー氏がロンドンのリージェントストリートに高級紳士服店「エマー&カンパニー」をオープンさせた1851年。ただ、同社の名を広めたのは1953年に開発した防水加工入りウール生地だった。それで仕立てたレインコートが大ヒットを記録。店の名前も『アクアスキュータム』と改名し、1897年には英国王室御用達ブランドとなる。質実な作りは今なお健在で、ソフトな素材感で着心地のいいこちらは裏地のチェック柄が小気味いいアクセントに。

ブランド7『バブアー』

1849年、ジョン・バブアー氏によってイングランド北東部のサウスシールズで創業を開始。同ブランドの名声を瞬く間に広めたのは、北海の不順な天候の元で働く水夫や漁師たちに提供したオイルドクロスだった。以降、名作ビデイルをはじめとする数多くの名作を発表していくが、その中の1つがこのボーダー。ロング丈のオイルドジャケットで、こちらは日本人の体型を意識し、スマートなサイジングに仕上げられたボーダーSL。言わずもがな、防寒、防水性能はハイレベルだ。

ブランド8『ラベンハム』

1969年の設立以降、キルティングジャケットにおいて『ラベンハム』が世界中から高い評価を得ている理由は何か。その答えは、同社の確かなモノづくりへのこだわりにある。『ラベンハム』の製品は生地から自社工場で生産されており、伸縮性のあるナイロン上糸とほつれを防ぐため毛羽立たせたポリエステル下糸を使用。約10年の使用に耐えられるよう製造段階で何度も検品を繰り返しながら完成したウェアは、どれも耐久性に優れた高品質なものばかり。一方で素材のブラッシュアップにも余念が無く、こちらのコートに使用されているラブンスターは従来よりも強度を上げて撥水加工を施した生地。従来よりもマットな風合いで、品のよさをアピールできる。

ブランド9『アミ アレクサンドル マテュッシ』

『ディオール』『ジバンシー』など、高級メゾンのメンズラインを経験したアレクサンドル・マテュッシ氏が2011年にブランドをスタート。自身のイニシャルと最後のアルファベットをもじり“AMI(=友達の意)“と名付けられた同ブランドは男性のためのシックで完成されたリアルクローズを提案しており、その名の通り着用者への愛情にあふれたプライス以上のクオリティを追求している。このウールコートも、ワードローブに取り入れやすい落ち着いたカラーリングや程よくゆとりを持たせたエレガントなシルエットに、そんなブランドの理念が現れている。

ブランド10『ユナイテッドアローズ&サンズ』

セレクトショップ『ユナイテッドアローズ』のラインのひとつとして誕生した『ユナイテッドアローズ&サンズ』は同社の名物ディレクターである小木"Poggy(ポギー)"基史氏が率いる今急成長中のブランドだ。独自の審美眼でセレクトした国内外のブランドとコラボレートを繰り返してきた『ユナイテッドアローズ&サンズ』のアイテムは、セレクトショップオリジナルという枠組みで捉えるにはあまりに本格的だ。加工を施しハリとコシを持たせたツイード地で作られたこちらのコートは、ブリティッシュトラッドテイストあふれるクラシカルなデザインが特徴。ブランドカラーであるピンクとオレンジのウィンドウ・ペンチェックが大人の遊び心を覗かせる。

お値段以上の高見えコートはセレクトショップにあり

名門の1着は上質かつおしゃれであることは重々心得ているものの、先立つものにも限度がある。しかし、トレンドをしっかり抑えつつお財布にもやさしい、そんな奇跡的なアイテムを探しているなら、セレクトショップのオリジナルを狙うしかない!

ブランド11『ナノ・ユニバース』

『ナノ・ユニバース』からは、着こなしに自然になじむ綿素材のステンカラーコートが登場。程よくふくらんだボックスシルエット&ミドル丈が幅広い着こなしをアシストする。ベーシックなカラーもいいが、周りに差をつけるなら断然ブラウンがおすすめだ。

ブランド12『ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ』

高密度に織り上げた生地が、ハリ感のある美しいシルエットを実現。カジュアルはもちろん、きれいめコーデにも合わせたい1枚だ。襟裏のチンストラップなど、『ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ』らしい細やかな本格派ディテールにも注目を。

ブランド13『アーバンリサーチ』

『アーバンリサーチ』のステンカラーコートは、光沢のあるコットンツイルがプライス以上の上質感を醸している。オン・オフ問わず着用できるベーシックなデザインだが、フロントはあえて比翼にせずに程よくカジュアルな印象に。総裏地付きで作りも良く、袖通りもスムーズ。

ブランド14『フレディアンドグロスター』

ハリ感のあるタイプライタークロスに洗いをかけ、まるでシャツのようなソフトな風合いに。シャツジャケット感覚で着用できる軽やかな着心地ながら、ジャケットの上からでも着用できる余裕のあるサイズ設計が魅力の1枚。中に厚手にニットを着込めば、3シーズンで着倒せる。

ブランド15『ジャーナル スタンダード』

『ジャーナル スタンダード』が贈る、機能素材ストレッチテクノシリーズのステンカラーコート。シワに強く伸縮性を兼ね備えているので、お手入れも着心地も楽ちんというスグレモノだ。ポリエステル100%とは思えない、コットンのような暖かみのある肌触りもポイント。

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