キーワードは90年代。懐かしくも新鮮な着こなしのコツ

キーワードは90年代。懐かしくも新鮮な着こなしのコツ

Freeamericanidol世代には懐かしい90年代ファッションが再注目されています。そこで当時の思い出にひたりつつ、90年代ファッションを今らしく着こなすための方法を伝授します。

平 格彦

2016.10.11

90年代ファッション
秋の着こなし・コーデ

“90年代”に熱視線。ところで90年代ファッションって?

1990年代のファッションといっても、そのスタイルは実にさまざま。共通点といえば、デザイナーやブランドがトレンドを作り出すのではなく、街から自然発生したファッションがトレンドの中心になったこと。それがストリートファッションです。スケーター系、ヒップホップ系、裏原系などが、その代表格。

また、派手でゴージャスな80年代に対し、90年代はあまりお金を掛けないファッションへの移行期でもありました。古着やグランジが流行したのも、そんな流れが少なからず影響していたと考えられます。

大人世代にはたまらない。90年代アイテムをピックアップ

1990年代には、さまざまなヒットアイテムが登場しました。懐かしいと感じつつも、90年代が注目されている今だからこそモダナイズして着こなしたいアイテムを5つセレクト。コーディネート提案とともに紹介します!

アイテム1コーチジャケット

ストリートファッションのひとつであるスケータースタイルを象徴するアウターのひとつがコーチジャケットです。鮮やかな原色系のカラーや大きなロゴなど、インパクトのあるデザインが主流。オーバーサイズのパンツを合わせ、ルーズなシルエットでコーディネートしていました。

コーチジャケットはスポーティなテイストが特徴ですので、スポーツミックスなイメージで今っぽく着こなすのがおすすめです。また、シックなカラーなどでまとめると、モダンで新鮮な印象のスタイリングに仕上がります。

ナイロン系の素材が定番のコーチジャケットを、ウール素材に置き換えて上品な雰囲気に。モノトーンスタイルに組み込むことでシックに着こなしています。インナーのシャツが大人な落ち着きも加味。

ライン入りのリブを採用することで、ベースボールジャケット風のスポーツ感をミックスしたコーチジャケット。その配色をそのまま全身に拡大し、ネイビー×ホワイトで爽やかな印象に。インナーのタートルネックで品の良さも加味。

ストレッチ素材を使用したコーチジャケットはシンプルな面持ち。その上品な魅力を強調するため、タイドアップして新鮮な着こなしに。白いシャツ以外は足元までブルー系で揃えた統一感はクールで爽快です。

カラーリングで秋らしさと今季っぽさをミックス。ブラウンに近いカーキのコーチジャケットにベージュのジョガーパンツを合わせ、アースカラーがメインのスタイリングを築いています。キャップやスニーカーはスケーターテイスト。

無地のデザインが多いコーチジャケットなので、全面プリントのデザインを選ぶと意外性があります。インナーもパンツのブラックで統一し、主役のコーチジャケットを思い切り引き立てるコーディネートに。

アイテム2ハイテクスニーカー

1990年代は、ハイテクスニーカーの名作が登場した時期でもあります。1994年にリリースされたポンプフューリーのデザインには、誰もが度肝を抜かれました。また、エアマックス95の登場は誰もが度肝を抜かれました。履いていると盗難に遭う “エアマックス狩り”という言葉まで生まれ、社会現象を巻き起こしました。

ハイテクスニーカーの初代モデルはインパクトのある色使いで、必然的に着こなしのアクセントに。トラッドなコンサバ系スタイルのハズしとして使用したり、MA-1を使ったアメカジ系スタイルに合わせたりと、さまざまなコーディネートに使用されていました。最近はシックな色使いのハイテクスニーカーが増えていますので、そんなタイプを選んで全身もクールにまとめるのがおすすめです。

タイプライター素材の白いシャツに、スラックス調のイージーパンツを合わせた着こなしがベース。ドレスシューズが似合うスタイルリングのハズしとしてブラック基調のポンプフューリーを活用しています。目立ちすぎないくらいが今時のバランス。

ジャケット、インナーダウン、ジョガーパンツ、にハイテク系スニーカーを合わせています。全身モノトーンでシックな雰囲気。

パープルが効いているハイテクスニーカーをスタイリングのスパイスとして活用。トップスをベージュ×オリーブという旬なアースカラーでまとめることで、今季らしいイメージも打ち出しています。

エアマックス90はブラックのワントーンでクールな雰囲気。それでも存在感は十分です。スニーカーにならって全身もブラックで統一しつつ、白いインナーをのぞかせて軽快にポイントに。クールに履きこなした好例です。

ハイテクスニーカーをチョイスすることで、足元に旬なスポーツテイストをミックス。アウターにタッキーなスタジャンを選んでいますが、足元とクールな色使いによって今季的にアレンジしています。

アイテム3クラッシュデニム

ストリートファッションのひとつであり、1990年代の前半を代表するスタイルがグランジ。アメリカのシアトルを中心に盛り上がりをみせ、それが世界的に拡大したトレンドです。“グランジ”は“汚れた”、“薄汚い”といった意味の形容詞 “grungy”が名詞化して“grunge”となったもので、その名のとおり、ボロボロのジーンズなどが象徴的なアイテムです。

ヴィンテージ調やロック調のアメカジを、着古したような雰囲気のアイテムや古着でルーズにアレンジしたような着こなしが基本。当時はかなりクラッシュしたジーンズも着用されていました。今なら、計算されたクラッシュ&リペア加工が施されたデニムを選び、スリムなシルエットでスタイリッシュにはきこなすのが正解です。

チェックのシャツにクラッシュデニムを合わせたアメカジ系のコーディネートですが、スキニーなシルエットのパンツがモダンに見せています。ほかのアイテムもスリムなシルエットがスタイリッシュ。

こちらもスキニーフィットのダメージデニムを着用。ステンカラーコート、サイドジップブーツ、ワイドブリムハットをブラックで統一して大人っぽくまとめています。薄色デニムは今季的。

ボーダー柄のカットソーと白いスニーカーで爽やかなムードをミックス。クラッシュジーンズのスリムなシルエットや、ブラックのコートがモダンなイメージそ加味しています。

スリムなシルエットのクラッシュデニムが現代的。あえてトーンの異なるデニムシャツを合わせることで、表情豊かなデニム・オン・デニムのコーディネートを築いています。旬なデニムを思い切り主張した一例。

チェック柄の生地によるリペアが独特なインパクトを放っているクラッシュジーンズ。パッチワークのような存在感を生かすためか、トップスや靴はシンプルなタイプを選んでいます。全体的に明るいトーンで新鮮な秋の着こなしに。

アイテム4チェックのネルシャツ

クラッシュデニムと並び、グランジスタイルを代表するアイテムがチェック柄のネルシャツです。実は“グランジ“はファッションスタイルであると同時に、ロック音楽のスタイル (ジャンル) でもあります。そして、そんなスタイルを象徴するバンドがニルヴァーナであり、そのヴォーカリスト兼ギタリストだったカート・コバーンがグランジを体現していました。彼がよく着ていたアイテムのひとつがユーズド感のあるネルシャツです。

古着のネルシャツにボロボロのクラッシュジーンズを合わせる着こなしがひとつの基本形。そのままではかなりラフなイメージなので、スリムなパンツやきれいめのパンツで大人っぽくまとめるのが、今ネルシャツを取り入れる際の提案です。

デニム素材のジョガーパンツを合わせることで、今っぽいイメージを加味したコーディネート。全身のカラーリング自体はグランジスタイルそのものですが、シャツもスリムでモダンです。

スキニーなシルエットのパンツを選ぶことでモダナイズ。ネイビーのパンツは落ち着きがあるので、ネルシャツを合わせても大人なムードです。ウイングチップも革靴も上品な印象を上乗せ。

ネルシャツ、ジョガーパンツ、スニーカーのすべてをブルー系のカラーで統一。しかも下半身はダークトーンにすることで、大人な落ち着きを生み出しています。白いソックスをのぞかせたヌケ感も今季的。

ヴィンテージ感の強いオンブレチェックのネルシャツをセレクト。パンツとキャップを今季らしいキャメルカラーにすることで、新鮮な印象に仕上げています。丈が短めのシャツやスリムなパンツのシルエットもモダンな雰囲気を発信。

デニムではなく、絶妙なブルーのカーゴパンツをセレクト。ネルシャツも、今っぽいバンドカラーをチョイスすることで新鮮なアメカジスタイルを構築しています。アイウェアが知的なイメージもプラス。

アイテム5エンジニアブーツ

文字どおり、エンジニアが工事現場で履くために生まれた屈強なブーツです。アメリカの名門ブランド『チペワ』が1943年に考案したものが最初とされていますが、日本のファッションシーンでは1990年代のストリートスタイルで用いられて広く知られるようになりました。80年代に生まれて成熟した渋カジスタイルでは、MA-1やデニムに合わせる着こなしがよく見られました。

王道的なアメカジ系スタイルに用いられていたブーツですが、今ならあえてきれいめなコーディネートのハズしとして合わせるのがおすすめ。ソールが白いタイプなど、軽やかなデザインのエンジニアブーツを選んでも新鮮に映ります。

コンパクトなジージャンとワイドなカーゴパンツとのシルエットのコントラストがスタイリッシュで今季的。エンジニアブーツもボトムスのボリューミー感を強調しています。落ち着いた色使いも大人なムードを演出。

スタジャン、チノパン、エンジニアブーツというアイテムの組み合わせはアメカジの王道ですが、白のワントーン、スキニーなフォルム、白いビブラムソールという要素が今季的に見せています。

エンジニアブーツを含めたすべてのアイテムを黒で統一。ブラックのワントーンスタイルがかなりクールです。パンツの裾はブーツインしていますが、ブーツがショート丈なので、ヘビーな印象にはなっていません。

こちらもブーツインスタイル。エンジニアブーツがスエード素材なので、上質で落ち着いたムードです。ブラックを基調にしつつ、白いシャツを差すことでクリーンな品格を演出。

チェック柄のネルシャツにデニムとエンジニアブーツを合わせた着こなしはアメカジスタイルのど真ん中。ただしその上に今季らしいベージュのオーバーコートをはおることで新鮮に仕上げています。

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