ただ着るだけはアカ抜けない。人と差がつく着崩しテク

ただ着るだけはアカ抜けない。人と差がつく着崩しテク

おしゃれに見える人は“着崩しテク”を巧妙に活用しています。そこで今回はシャツを使ったテクニックを中心に、この秋に実践すべき実用的な着崩し技を5つ取り上げて解説。

平 格彦

2016.09.21

秋の着こなし・コーデ

そもそも“着崩し”とはどんな意味?

大辞泉によると「着崩す」は、「粋な感じを出すために、装いの一部をわざと乱す」という意味をさす言葉。似た用語に「着流す」がありますが、これは主に和服に関して使用します。

いずれにしても着崩すとは、正しい着方を“崩す”ことで、こなれたおしゃれ感を演出する方法です。シンプルな着こなしでもなぜかおしゃれに見える人は、たいてい実践しています。

実用的な5つのテクニックさえマスターすれば“着崩し”は簡単!

適度に“着崩す”。一見すると難しそうなイメージがありませんか? でも、今回紹介する5つのテクニックさえ実践することができれば、一気に“着崩し”が実践できるはず。定番技から最旬のテクニックまで紹介するので、コーディネートサンプルを見ながら試してみてください!

テクニック1:シャツのボタンを全開にする

「これも着崩し?」と思うかもしれませんが、シャツは本来、ボタンを留めて着用するものなので、全開にするのは立派な着崩しです。カジュアルな印象になりますので、子供っぽく映らないように意識するのがポイント。

ポイントラフ過ぎる印象を避けるために、無地のシャツからはじめよう

ボタンをすべて外したからといって、だらしなく見えてしまっては大人としてNG。上品なシャツを選んで大人な品格を確保しましょう。

基本的には、無地のシャツを選べばOK。ルーズ過ぎないシルエットを選ぶことで、ラフなイメージを緩和することもできます。インナーもシンプルな無地が原則です。

白いシャツは大人に着崩せるアイテムの筆頭。この一枚もディテールに個性があるものの、パッと見は上品です。ややルーズなTシャツを合わせて今季的なムードを演出しても、だらしなく見えることなく大人なムードに。

ネイビーのシャツを用いた着こなし。コンパクトなシルエットのシャツを選んでいるため、ボタンをすべて外してもスマートで品良く仕上がっています。クロップド丈のパンツも適度な抜け感を演出。

今シーズン注目を集めているオリーブカラーをミリタリー調のユーティリティーシャツで取り入れた着こなし。シャツを全開にすることでインナーの白がのぞき、軽快感や清潔感をプラスしています。

グレンチェックやハウンドトゥースといった伝統柄は、無地に匹敵するほど上品なムード。柄を選ぶなら、そんなタイプを選ぶのがおすすめです。たとえばグレーの小柄なグレンチェックなら、加工ジーンズを合わせても大人な雰囲気。

もしもチェック柄が特徴的なシャツを使用する場合は、こんなふうにモノトーンでまとめるのがおすすめ。大人なムードを演出することができます。インナーは無地にして、バランスを整えつつシャツを引き立てるのが鉄則!

テクニック2:シャツの袖をロールアップする

暑さの残る日は自然と袖をまくりたくなりますが、着崩しのそれはもっと計算高く実践すべきです。そうはいっても決して難しくはなく、こなれたムードを簡単に演出することできるので、袖まくりをマスターしておいて損はありません。

ポイント”ざっくり”こそ、こなれ感の演出に効果的

ひとえに袖まくりといっても、実はいろいろなパターンがあります。まずは、カフスに折るだけのラフな袖まくり。

最初に大きく折ってから、さらにそのまま何度かまくり上げるパターン。カフスを半分くらいに折ってまくると印象も変わります。

袖口をざっくりと折っただけの袖まくりですが、着崩し感は抜群。ダークカラーのシャツに、抜け感が加わっています。白いパンツでクリーンな印象も加味すれば、大人が目指したい理想的なバランスに。

カフスを半分くらいに折って、そのままクルクルと袖をロールアップしているのがポイント。袖の長さが微調整しやすい袖まくりです。ブルー基調のコーディネートも、こなれ感が一気にアップしています。

袖先をいったん大きく折り曲げ、さらに先端から細かくまくり上げた袖まくり。ネルシャツの裏地をのぞかせることで、ワントーンに近いスタイリングのアクセントとして活用しています。

ただでさえ、こなれたムードが漂っているバンドカラーシャツ。袖まくりをすれば、いっそうおしゃれ上級者に見えます。手元のアクセサリーや時計を主張する手段としても、袖まくりは有効です。

今秋らしいオリーブカラーのアーミーシャツを袖まくり。白いインナーをチラ見せすることで、軽やかな印象を演出しています。袖まくりに慣れてきたら、こんなさり気ないレイヤードにも挑戦してみましょう!

テクニック3:シャツをフワッとタックイン

女性の間のトレンドとして火がついた着崩しテクニックですが、それを巧みに取り入れた男性も増加中! シャツの裾をパンツの中にふんわりと入れるだけですが、その効果はかなり絶大なんです。

ポイントシャツのサイズ選びは慎重に

“フワッとタックイン”の大きな魅力は、品の良さとリラックス感を兼備した好バランスな着崩しだというところです。タックインならではの品の良さと、フワッとさせたルーズな表情が共存しています。

シャツを着用し、大きくバンザイして裾を適度に出して整えればすぐに完成。裾の長さにある程度の余裕が必要なので、必然的にややオーバーサイズのシャツを選ぶことになります。そのため、無地やそれに近い上品な柄を選ぶのが鉄則です。

ブルーのシャツを白いパンツにタックインして、上品なカジュアルスタイルを構築。ただし、シャツの裾をたるませることで無造作感を演出しています。ベルトなどの小物使いでさり気なく個性も加味。

開放感のあるオープンカラーシャツもタックインするとエレガントな雰囲気に。裾をルーズにすることで、リラックス感も絶妙にキープしています。ホワイト×ブラックの配色も大人な印象の発信源。

ドローコードで絞って裾をシャーリングできる(シワ感を演出ことができる)シャツを使用。あえてタックインして大人っぽくまとめつつ、スニーカー&キャップでスポーツ調もミックス。

トレンドのバンドカラーシャツとワイドパンツを着用。シャツの裾をゆるやかにタックインすることでパンツのシルエットをさり気なく主張するというテクニックを駆使しています。

スニーカー以外はネイビーでまとめたクールなワントーンスタイル。インナーのシャツをタックインすることで、適度なリラックス感を演出しています。シャツのポルカドット柄も適度なスパイスに。

テクニック4:パンツの裾をロールアップ

とりあえずパンツの裾はロールアップ。そんなファッショニスタがいるほど定番の着崩しテクニックです。細い足首をのぞかせることで脚全体をスマートに見せる効果があり、抜け感や軽快感も演出することができます。

ポイントパンツの折り返し部分に合わせてまくり上げるのが基本形

パンツの裾の内側などに縫った元々折り返されている部分に合わせてまくり上げていくのが基本。それとは関係なく、折り返す幅をワイドにすると存在感がアップします。

また、あえてクシャッとさせて無造作にまくり上げるというテクニックもあります。いずれにしても、足元に抜け感が加わり、こなれたコーディネートに仕上がることは確実!!

テーラードジャケットにスキニーなジーンズを合わせた大人なコーディネートは、どう着崩すかがセンスの見せどころ。裾をロールアップすることで抜け感を加味する技がファーストチョイスです。

ネイビー×グレーはメンズコーデの定番カラー。落ち着いたイメージの色なので、ヘビーな印象にならないように、パンツのロールアップで軽やかさを加えています。シンプルな着こなしも、こなれたスタイルに昇華。

旬なカーキのセットアップスタイルをパンツのロールアップで適度に着崩した好例。ボーダー柄のインナーも、クリーンなカジュアルダウンに貢献しています。最近人気の長めのビーズネックレスで、首元にアクセントもプラス!

レングスが長めのコートは、ヘビーな印象になりがち。そこで、オフホワイトのパンツを合わせて軽快なムードに仕上げています。パンツのロールアップで足首をのぞかせ、軽快感をいっそう演出。

あえて裾がクシャッとなるようにロールアップするという手もあります。ていねいにまくる手法よりも数倍ラフ感がアップ! 加工ジーンズのクラッシュ感を強調するのに有効なテクニックです。

テクニック5:カーディガンの肩掛け

大人なカジュアルスタイルを築くのに欠かせないのがシンプルなカーディガン。きちんと着れば上品な印象にまとまりますが、いろいろな着崩しにも活用することができます。差し色としても活用できて非常に便利です。

ポイント半分くらいに折って袖を縛るだけでOK。さらに別バージョンも

カーディガンの肩掛けは、カーディガンを脇の下あたりから半分程度に折って袖を肩に掛け、首の下で軽く結べば完成。カーディガンの向きによって首裏のタグを見せることも隠すこともできます。

また、ボタンを留めるか全開にするかで印象が変わります。袖の片側を脇の下から通すというアレンジも可能ですが、ストリート感が出るので上級者向きです。さらに、大人におすすめの「パターンB」もありますので、着こなし例を最後までチェックしてみてください!

シンプルだけど、それだけじゃないというコーディネートのお手本。白いシャツにネイビーのパンツを合わせただけの着こなしですが、カーディガンを肩掛けすることでポイントを作り、こなれ感を演出しています。

ストライプのシャツにボルドーのパンツを合わせ、オフィスでも通用するスマートカジュアルに。カーディガンを肩に掛けることで、ラフな着崩し感を演出しています。シャツの袖まくりも絶妙!

ボーダーカットソーに白いデニムパンツを合わせただけのシンプルな着こなしも、カーディガンを肩掛けしただけでこなれた雰囲気に。無造作なリラックス感がプラスされています。ちなみにパンツもロールアップ。

カーディガンの肩掛けは、こんなパターンも。腕を袖に通さず、カーディガンの中に入れるだけです。動きづらい面はありますが、着崩し感は絶妙。簡単なのでトライしてみてください。

爽やかで優等生的なイメージのアイテムしか使っていないのに、カーディガンの肩掛け「パターンB」を実行することで、くだけたムードが漂っています。定番的なカーディガンは、本当に着崩しにもってこいです。

“着崩しテク”というと、少し難しそうに思えるかもしれませんが、実例を見たことで簡単だということが理解できたのではないでしょうか? 実はもっとも大切なポイントは、シンプルなアイテムを選ぶということ。そのうえで着崩すからこそ、オシャレな大人のコーディネートに仕上がります。これならできそう! と思ったテクニックから実践し、最終的には5つのテクニックが駆使できるようになってください。

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