夏こそ活用。カラーコーディネート術をマスターしよう

夏こそ活用。カラーコーディネート術をマスターしよう

大人となるとデカデカとしたブランドロゴに頼ったコーデは考えもの。そこで色のチョイスでおしゃれに見せるコーディネート術を探ってみました。

桐田 政隆

2017.06.19

夏の着こなし・コーデ

旬のアイテムでコーデを組んでも、なぜかイマイチ……。それ、配色に問題があるかも

旬のアイテムでコーデを組んでも、なぜかイマイチ……。それ、配色に問題があるかも

トレンドのアイテムを買ってウキウキと着てみたはいいけど、アレ? なんかイマイチだな……。なんていうこと、誰しも一度はあるかと思います。おそらくそれは各アイテムの色使い、コーディネート全体の配色に問題があるのかもしれません。コーディネートの印象はアイテムのカッコよさよりも、色使いの印象が先になります。つまりいくら旬のアイテムで構成しても、配色がよくないと宝の持ち腐れのようになってしまいます。ただアウターもインナーもパンツも靴もすべてを主役にするのはとても難しいので、”1つの旬のアイテムに合わせて、相性のいい色のアイテムを合わせる”、まずはこれを基本とするのがいいと思います。

配色のお話に入る前に、色についての豆知識を少し。色相・明度・彩度とは

コーディネートの配色について説明する前に、色についての豆知識、カラーコーディネートの基本を簡単に押さえておきましょう。これから出てくる画像を見るとなんか小難しそうですが、ちょっとした基本を覚えるだけでも役立つので参考にしてみてください。

▼色相とは

色相は赤、黄色、青といった色合いの違いを示すものです。そしてたとえば水色、青、紺色は青の色相になります。この似た色同士を虹の配列のように、丸く並べたものを色相環といいます。

配色のお話に入る前に、色についての豆知識を少し。色相・明度・彩度とは

ここで言いたいのは色相がどうこうというよりも、この色相環の一部。色相環では向かい合った色同士を補色といい、補色は互いの色を引き立たせる関係にあります。つまり、相性がいいということ。メンズは色相環のある一部、青と黄色近辺が補色関係にあるということだけでも覚えておくべきです。

▼明度とは

明度とは明るさの度合いのことです。白に近い明るい色ほど明度が高く、黒に近い暗い色ほど明度が低くなります。

配色のお話に入る前に、色についての豆知識を少し。色相・明度・彩度とは 2枚目の画像

たとえばパステルカラーは白に近いので明度が高く、ダークなネイビーやモスグリーンは黒に近い色なので明度が低くなります。簡単にいうと明度はコーディネートが軽快な印象になったり、重厚な雰囲気になったりするものとして、頭の片隅に入れておくといいかも。

▼彩度とは

彩度は色の鮮やかさの度合いです。はっきりとしたオレンジなど、華やかさを強く感じる色ほど彩度が高く、ソフトで落ち着いた色は彩度が低いです。また白、黒、グレーに彩度はありません。

配色のお話に入る前に、色についての豆知識を少し。色相・明度・彩度とは 3枚目の画像

また明度と彩度を組み合わせた色の印象をトーン(色調)といいます。たとえば、薄いピンクと薄い黄緑色は色相が違いますが、明度と彩度が近いので“薄い”という同じ印象(トーン)ということになり、チグハグした違和感がありません。

どんな印象を与えたい? 色の持つイメージカラーを理解しておきましょう

どんな印象を与えたい? 色の持つイメージカラーを理解しておきましょう

色にはそれぞれ人に連想させるイメージというものがあります。これは服装の印象にも役立てたりすることもできます。逆にいうと何の気なしに着ていると、悪くとらえられる可能性もあるので、色のイメージをある程度把握しておいて、TPOに合った着こなしをするのがスマートともいえます。

黒:モダンでシャープ。暗い、重い、排他的なイメージもあり。
白:清潔感と清廉なイメージ。マイナス面では味気ない一面も。
黄:明るく健康的で楽しい印象。多用しすぎると派手で安っぽい雰囲気に。
オレンジ:黄色と同様に陽気な印象。ちょっとアカ抜けない雰囲気もあり。
緑:穏やかで調和のとれた印象を与える。ただ明度と彩度が低いと人工的な雰囲気。
青:清潔感があってクールな印象。マイナス面では冷たい雰囲気。
紫:高級感、官能的な印象。マイナス面では下品に見える恐れあり。
赤:明るくバイタリティーのある色。多用すると派手で暑苦しい印象。
ピンク:やさしさとロマンティックな印象を与える。幼く見える恐れもあり。

ここからは実践編。メンズのスタイリングでおすすめの配色パターン5例

ではここからは実践編として、メンズのスタイリングでおすすめの配色パターンをとりあげていきます。メンズコーデの基本となるものから、トレンドを加味したパターンもとりあげてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

パターン1失敗は皆無! 黒・白・グレーで作る、モノトーンコーデ

とにかくまとまりやすいのが黒、白、グレーのモノトーンコーデ。黒、白、グレーは彩度がないというのも関係しているのかもしれません。ただこれ、最近は流行りなので取り入れやすいですが、メンズの基本の色使いではありません。黒はストリートや冠婚葬祭の色ですからね。モノトーンコーデはシャープで都会的な雰囲気を作りたい時に活用しましょう。

黒、白、グレーの3色のみのコーデ。シンプルでもボーダーTやスポサンで軽快な雰囲気を加えており、尖った印象なく着られる巧みなモノトーンコーデだと思います。

アンクルカットのグレーパンツ、白ソックスで軽い雰囲気に。さりげないトリコロールのvモノトーンでもマイルドな印象になっています。

白シャツとグレーパンツをメインに、ブラックのブレスレットでシャープなアクセントを加えた着こなし。このような黒の使い方もありだと思います。

幼く見えがちなショートパンツは、モノトーンでスタイリングすると◎。サングラスとTシャツ、ショートパンツとサンダルと上下で色をまとめることで落ち着いた印象に仕上がっています。

シャツとスラックスでまとめたシンプルなスタイル。そこに合わせるキャップやバックパックなどのスポーティーなアイテムもモノトーンをチョイスするとスタイリッシュにきめることが可能です。

パターン2モノトーンコーデに1色追加し、コーデにアクセントを与えて

黒、白、グレーのモノトーンカラーに1色加えたコーディネートは汎用性が高く、ぜひ覚えておきたい着こなしのひとつといえます。また加える色次第で、さまざまな方向性に印象をアレンジできるのも便利です。たとえば、ネイビーやブラウンなら落ち着きのあるシックな雰囲気に。また明るい色を加えてポップな雰囲気を作り出すことも簡単です。

モノトーンのアイテムにネイビーのジャケット、キャップを組み合わせた爽やかな夏のジャケットスタイル。またブラック×ネイビーのコンビカラーのサンダルも効いています。

白のシャツ、インナーの黒T、グレーパンツのモノトーンアイテムに、鮮やかなブルーの『ナイキ』エアリフトでアクセントをプラス。個性的なエアリフトがより際立っています。

色物をコーデのどこに入れたらいいか迷う場合には、小物で取り入れるのがカンタンです。とくにモノトーンに取り入れた色みは、より色が映えるのでおすすめ。

物足りなくなりがちな夏コーデは、シャツを腰に巻いてアクセントづけても良し。発色の良い色を使っても、全体に占める面積が小さいのでうるさくなりません。スニーカーと色をリンクさせたことでワンランク上の着こなしに。

個性を存分に出したいときは、羽織にぱきっとした色物をもってきても良いでしょう。その場合、モノトーンかつ無地を組み合わせてシンプルにスタイリングすることがポイントです。

パターン3色相環の反対に位置する補色+モノトーンで、メリハリのあるコーデに

パターン2の応用的な着こなしとして覚えておきたいパターン3。モノトーン+2つのカラーのコーディネートです。ただポイントは加える2つのカラーに補色を使うこと。補色とは色相の色相環で見た、相性のいい色の組み合わせです。2色加えてもうるさくならず、バランス良し。

ベストとパンツが補色関係のコーディネート。レンガの様な色みのテラコッタは昨年に続き、今年も注目カラー。青みのグレーパンツと、モノトーンにより、大人の渋さも醸しています。

こちらの補色関係は、オープンカラーシャツのマスタードとデニムのブルー。爽やかな印象に仕上がっています。キャップ、腕時計、サンダルのブラックがコーデの程よい引き締め役に。

ちょっと例外ですが、補色同士でコーディネートしちゃうのもありです。こちらはネイビーのTシャツとベージュのショーツ、そしてエスパドリーユも同じ色使いになっています。

補色関係の2色にトーン差をつけるとコーディネートが簡単に。ピンク×ホワイトの明るい印象のトップスに対して、ぐっと明度を落としたパンツとエスパドリーユを合わせて大人な印象を醸しています。

絶妙な補色対比が目を引くスタイリング。ビビットカラーを用いてもモノトーンを間にはさむことによって、互いの色をじゃましません。色物を取り入れたくなる夏に向けておすすめしたい着こなし。

パターン4同一色・類似色で構築すれば、上級コーデも思いのままに

とくに主張があるわけではないけど、なんかちょっとおしゃれに見える同一色、疑似色で揃えたコーディネート。いわゆるワントーンコーデというものです。モノトーンコーデと似ていますが、こちらのほうが洋服の素材感が引き立つメリットがあり、洋服を上手に着こなしている印象になりやすいかと思います。

ブルー系で統一した着こなし。ブルーはワントーンコーデのなかでも着こなしやすいパターン。ドレスではネイビーやサックスなどの濃淡を取り入れると簡単に絵になります。

ベージュと白は、白とグレーのようにモノトーン感覚で使えます。こちらの方はジャケットからパンツ、靴にかけて滑らかなグラデーション的な配色になっています。

こちらの方はオリーブがキーカラー。このように男らしく、そしてトレンドカラーで構築するのもおしゃれ上手です。インナーは白でもいいですが、グレーのほうが男っぽくなりますね。

ネイビーカラーのワントーンコーデに遊び心を加えたいときは、柄ものを取り入れても良いでしょう。ネイビーは、落ち着いた印象をもったカラーなので、柄のごちゃっと感を抑えてくれます。

こちらもブルー系アイテムのコーディネート。ボトムスに高明度をもってくることで全体的に軽い印象に仕上がっています。色みを合わせた次は、明度差をつけたスタイリングもおすすめ。

パターン5同トーンの色を組み合わせて、センスの高さをアピール

また違う色を組み合わせても、明るさや鮮やかさが同じようなトーンで統一されていればまとまりが生まれ、こちらもおしゃれな印象が増します。たとえば多色使いでもサマになりやすいペールトーンコーデ。また鮮やかなビビッドカラーでトーンを合わせた着こなしなどがあります。

比較的明るいトーンの組み合わせであっても、古着ライクなデニムシャツやパンツのリネン素材が大人の落ち着きを醸しています。同一トーンのときにも補色に近い色を選ぶと、違和感なく簡単にスタイリングが可能。

ミントグリーン×サックスブルーのペールカラーでそろえた爽やかな着こなし。淡い寒色同士の色合わせは好相性。やさしい雰囲気に仕上げています。

発色が抑えられたシャツ×ショートパンツのシンプルなコーディネート。色物が多くなる夏の着こなしは彩度を落としたアイテムを選び、全体に統一感を出すと大人っぽくまとまります。

少しくすみがかったライトグレイリッシュトーンは程よい軽さと落ち着きを醸してくれます。光沢感のあるサテン生地のシャツとスラックスで素材感を合わせ、まとまりづけている点もGOOD。

大人カジュアルをイメージした同トーンコーデ。グリーンとブルーの爽やかな配色が好印象を与えます。比較的色みがはっきりしているときは、ホワイトをはさむことでバランス良い仕上がりに。

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