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- スタイリング剤を試してみた:ムース・フォーム編
使ってみた! の前に知りたい。ムースってなに? フォームとの違いは?
メンズのスタイリング剤事情といえば、ここ最近は王者のワックスと新定番のグリースが人気。しかし、クセ毛の方やパーマをかけている方には、ムースが断然おすすめです。その理由は、剤質。泡状のため、うねりのある髪の毛にもしっかりとスタイリング剤が行き届きます。
そもそも、ムースとは液化している剤質を、特殊な作りのパッケージによって、泡状に変化させたもの。あらゆるスタイリング剤のなかでも、”水っぽい”ことが特徴です。
ちなみに、フォームと呼ばれている製品も、剤質は同じ。ムースの語源がフランス語であるのに対して、フォームは英語という程度の違いです。
「剤質は同じ」とお伝えしましたが、厳密には違いがあります。そして、その違いにこそ「どんなムースを使ったら良いのか分からない」という皆さまへの回答になるのです。
ここでひとつ、ムースを選ぶ際の基準をお伝えすると、
1、必ず試用する
2、手のひらにのせて、泡の形状がすぐに液化してしまうものは避ける
この2点をチェックしましょう。その理由は、ムースを実際に使うなかで解説します。
ムースの剤質を見比べるために使用したのは、上から順に
■『資生堂』ウーノ スーパーハードムース
■『アリミノ』スパイス フォーム ワックス(美容室専売品)
■『ルベル』ヘアメイク アクア ムース ハード(美容室専売品)
こちらの3種類です。
結論から申し上げると、3製品とも特徴が異なるので、“髪の長さ”と“髪型”によって、使用する製品が違うのかなと。ではさっそく、使用感の違いをチェックしていきましょう!
『資生堂』の“ウーノ スーパーハードムース”を使ってみた
Freeamericanidol世代に最も親しまれているであろうスタイリング剤シリーズのひとつが、こちらの”ウーノ”。2016年にリニューアルし、パッケージも中身も改良が加えられています。当記事で検証した3製品中、唯一コンビニやドラッグストアで購入できる市販品です。
『資生堂』の“ウーノ スーパーハードムース”を手のひらに取ってみました。ノズルからスタイリング剤が出た瞬間に、泡状に膨らみ、ハリのある剤質へと変化しました。
ムースをにぎって、泡をつぶします。「シャリッ」という音とともに、手の中で泡状の剤質が液化しました。
手のひらを合わせてみると、泡状のムースが液化していることがわかります。実は、「ムースは必ず試用しましょう」とお伝えしたのは、この状態を見るため。“ウーノ スーパーハードムース”は、泡状の剤質が残っているので髪にもからみやすいのですが、市販品のなかには”ほぼ液化”してしまうものがあるのです。
手のひらにムースをとり、すぐに液化してしまうものはセット力もムースの良さも減少します。ですから、よほどの理由がなければ購入を見送りましょう。
結論”ウーノ”のムース。リニューアルを実感できる使用感でした
実は、編集Fは”ウーノ”のムースを使用していたことがあります。10年以上前ですが、当時は手に取ると”シャバシャバ”になってしまったので、すぐに使用するのをやめました。当記事では、「どれくらい変わったのかな」という私情をはさみつつ実験したのですが、まいりましたね。コンビニで買える製品だからといって、甘く考えていた自分が情けない……。
“ウーノ スーパーハードムース”は、剤質の面で大きく進化したことが伝わる良品でした。とはいえ、液化することに変わりはなく、髪に塗布する時点で泡状の剤質はほぼ液化していました。使用するのであれば、ベリーショートの方向けかなと。特に、ジェルやワックスで束感を作るのではなく、あくまでも”ナチュラル”に、ツヤ良く髪を立ち上げたい方におすすめです。
『アリミノ』の“スパイス フォーム ワックス”を使ってみた
『アリミノ』の”スパイス”シリーズは、女性を中心に人気のスタイリング剤です。ワックスが人気ですが、クセ毛やパーマヘアの方には“スパイス フォーム ワックス”が◎。その理由を、使用レポートとともに見ていきましょう。
まろやかな質感の泡。これが“スパイス フォーム ワックス”の第一印象です。非常になめらかな剤質で、筆者が使用してきたムースとは異なる質感でした。
手に平で伸ばす前に、ムースをにぎってみます。驚くほどやわらかな泡で、指が吸い込まれるようでした。指に触れても、液化する様子はなかなか見られない点が好印象。最後に手のひらで伸ばしてみます。
手のひらで伸ばしても、泡状の質感は保っていました。ムースを使用すると、基本的にはすぐに液化してしまうのですが“スパイス フォーム ワックス”はそのようなことがありません。もちろん、髪になじませ、もみ込んでいくと泡の形状もなくなるのですが、髪にスタイリング剤が行き届くという点ではとても便利なスタイリング剤だなと。
結論ナチュラルなカールヘアなら、即買いしたいスタイリング剤
扱いやすさの点では、3製品のなかでもズバ抜けているというのが正直な感想です。モチモチとした剤質は手のひらで伸ばしても形状が変わらず、髪の毛1本1本に行き渡るので、誰にでも扱いやすいはず。ただし、弱点もありました。
“スパイス フォーム ワックス”の特徴として、「まとまりやすいワックスの質感」という文言があります。つまり、セット力が高かったり、ツヤを出したりという点を求める人には向いていません。しかし、ナチュラルに髪のクセを楽しみたい、パーマスタイルを自然体に見せたいという方にはおすすめです。
『ルベル』の“ヘアメイク アクア ムース ハード”を使ってみた
『ルベル』といえば、メンズラインの“トリエ オム”シリーズが人気。ミセス向けや若い女性向けなど、性別・世代ごとにスタイリング剤のシリーズを展開しているメーカーです。しかしながら今回選んだのは、“ヘアメイク アクア ムース ハード”。『ルベル』がリリースしている製品のなかでも比較的入手しやすく、仕上がりに定評があるためセレクトしました。
『ルベル』“ヘアメイク アクア ムース ハード”は、『アリミノ』のムースのような弾力がありました。剤を手のひらに出した瞬間に泡がふくらむので、「欲しい分量と、それに対するノズルのプッシュ具合」を見極めるには、慣れが必要かなと思います。
液化しない。というと言い過ぎですが、握っても弾力を失いませんでした。時間を置いてみると、さすがに少しずつ液化している様子が見てとれたのですが、それでも泡の形状を保ち続けている点が見事。
手のひらで伸ばした後の様子ですが、見てのとおり”泡だらけ”です。髪に塗布すると、しっかりと液化し、髪の毛に馴染みます。“バリバリ”ではありませんが、セット力、キープ力ともに3製品のなかではもっとも高いことが印象的でした。
結論セット力もキープ力も◎。”カール感”の強いヘアスタイル向け
扱いやすさもセット力も高い“ヘアメイク アクア ムース ハード”は、多くの男性の方に使っていただきたいムースでした。ただし、どちらかというとハードなパーマをかけている方や、クセを生かしたヘアスタイルを楽しみたい方におすすめしたい製品です。
“ヘアメイク アクア ムース ハード”は、そのセット力の高さのためか男らしい質感に仕上がります。ナチュラルなヘアスタイルを好む方よりは、パーマを強調して男性らしい雰囲気に仕上げたい方に使っていただきたいですね。
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