ダブルスーツ&ジャケット着こなし術:おしゃれな着方

ダブルスーツ&ジャケット着こなし術:おしゃれな着方

大人の面目を保つうえで、夏のカジュアルシーンでもジャケットは頼りになる。アンコンが主流となった今その動きはとりわけ顕著。中でも気になる存在がダブルブレスト型だ。

菊地 亮

2016.06.15

アウター
スーツ

ダブルスーツとは?

正式には、ダブルブレステッドスーツ。ボタンが2列に配備され前立てを大きく重ね合わせながら着るタイプのスーツで、その起源は、英国海軍の軍服説や貴族たちの乗馬服説など諸説ある。そして今、クラシックトレンドとも相まってそのよさが再び見直されているのだ。

ダブルスーツが大人の注目を集める理由

理由1大人としての威厳を最大限に発揮

基本となるフォルムは、スクエア型のショルダーにウエストラインへきつめのシェイプを入れながらチェストを強調させたとことん構築的なもの。伝統を重んじる本場のイギリスのスーツのように、威厳を保ち風格をつくろうことのできる、年を重ねた大人にうれしいアイテム。

重厚な品格漂うデザインが特徴的。以前はバブル期を彷彿とさせるダブルジャケットでしたが、最近はスタイリッシュでおしゃれです。

理由2信頼を得る最上のフォーマル感

イギリスの顔であり、世界的ファッション誌のベストドレッサーにも選ばれるほどの洒落者、チャールズ皇太子。彼が公的行事の席で必ずといっていいほど身につけるのがダブルスーツだ。そんな彼を安心させるほど、ダブルスーツには高い格式が備わっている。

ダブルスーツが大人の注目を集める理由 2枚目の画像

スーツの発祥の地イギリス。イギリス=トラディショナルなイメージをお持ちの方も多いのでは。イギリス風のブリティッシュスタイルがスーツの基本ともいえます。

理由3視覚的効果で体を大きく見せてくれる

コートに似た容姿のため、見た目にもインパクトが増すダブルスーツ。しかも、体を大きく見せる効果もあるため、1970年代には警察官や教師といった職業の人々によく好まれていたのだとか。見た目にも重厚感が漂うため、みずからの印象を強める意味でも効果的とされる。

すっきりとしたシングルジャケットに比べ、ジャケットを重ねてボタンで留めているため、身幅がありボリューム感があります。重厚感もあるので、より体が大きく見える効果もあるのです。

ダブルスーツを着るならこれがおすすめ!

クラシックスーツの代名詞であるジャケットタイプだが、世界的に見ても注目度が高まっていることは事実。そこで、今夏大人が着るべきダブルスーツの筆頭候補を厳選。

アイテム1『タリアトーレ』

全行程を自社ファクトリーで行い、トレンドに縛られない独自性を貫く骨太なイタリアブランド。凹凸感のあるシャドーチェックが印象的なこちらは、同社の定番として知られるモンテカルロ。襟元に光るシルクハットのラペルピンに遊び心が感じられる。

アイテム2『ボリオリ』

これまでに、ドーヴァーをはじめ数々の名作ジャケットを世に送り出してきた、創業120年を数えるイタリアの老舗。確かな仕立てに定評があり、このダブルブレストのジャケットもまた同様。クラシックなデザインだが、小さめのボタンを選びモダンに仕上げている。

アイテム3『ガブリエレ・バジーニ』

2013年に発表された『ラルディーニ』の新コレクション。70年代のイギリススタイルと優雅なイタリアンファブリックの融合を試みることで、新たな概念とスタイルを生み出した。その象徴的なダブルスーツは、チョークストライプをあしらったヴィンテージ気質あふれる趣。

上質を知る大人の服。ラルディーニを着て襟を正す

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アンコン仕立てのジャケットブランドとして、日本はもちろん本国イタリアでも評価の高い『ラルディーニ』。あらためてブランドの魅力についてご紹介しましょう。

池田 やすゆき

アイテム4『ザ・ジジ』

新進気鋭のこちらを手掛けるのは、伝統的なサルトリアーレの手法を継承し続けるブランド、『ボリオリ』の元デザイナーのピエルイジ・ボリオリ。デガスは代表的シリーズで、こちらはそのひとつ。容姿端麗なうえに、伸縮性のある生地感は最高の着用感を演出してくれる。

ダブルスーツのコーデをセンスよく見せるためのヒント集

多くの人はオン・オフの両シーンでシングルを着ているだろう。そんなダブルに馴染みがない、と不安視している人のために、まずはこなしのコツや鉄板ルールを伝授したい。

ヒント@白を差しながら爽やかさをプラスする

重厚さが特徴のアイテムだけに、夏へ採用するならばどこかにヌケ感をプラスして軽快さをアピールしたい。たとえば、白のインナーや足元にのぞくソックスは格好のアイテム。

ジャケットの品のよさをキープしながら、バランスよく力みをとったタートルネックのインナーが絶妙。スラックスにライトグレーを、足元にローファーを合わせた点も好印象。

爽快な白パンとはまさに相思相愛の間柄。技ありは、ジャケットにマリンカラーのストライプをあしらったパイル地のものをチョイスした点。それによりシンクロしやすくなった。

白パンのリラックス感が効果的なのは先に述べたとおり。こちらは、それをさらにグレードアップさせたバージョン。ネイビーとのコンビで、より洗練されたリゾートスタイルを構築。

ヒントAウエストから下で堅苦しさをいなす

もっともクラシックでフォーマルなジャケットだが、そこへ漂うお堅いイメージをどうかわすかがポイントになってくる。ワイドスラックスなどはその筆頭候補にあげられる。

メタルボタンで今っぽさをプラスしたジャケット。そこへ合わせたグレースラックスは、ワイドシルエットのショート丈。それにより品行方正さを保ちながらも適度なヌケも披露。

ジャケットは濃紺の正統派だが、タイにマイルドなストライプを取り入れたメリハリがいい。きわめつけはワイドなスラックスとソックスレスの足元。そのギャップがスマートさを演出する。

フォーマル感の強いアイテムだけに、ショートパンツを合わせて開放感たっぷりに着こなすのもあり。カジュアルなモノもいいが、スラックス風のものであればなおリンクしやすい。

ヒントB意外にもデニムパンツと相性がいい

普段から袖を通す際には、どのようにカジュアルダウンさせるかが最大のキモとなる。その際、効果的なアイテムとなりうるのがデニムパンツ。いつものラフさが“こなれ”を生むのだ。

インナーには白のカットソー、そしてボトムスに色褪せたジーンズと、随所にハズしを加えたことでダブルのジャケットもカジュアル顔に。スニーカーながら黒を選んだ足元も巧。

ベージュのジャケットに白シャツと、ハードル高めのドレスコードをデニムパンツで自分のものに。ダメージ入りでラフさを招き入れ、さらにトップスの緊張感を解いている。

イタリアンクラシコをイメージさせるトップスの印象を、デニムパンツやグレーのランシューがしっかり中和。全体をブルートーンでまとめ統一感を図った点にも好感が持てる。

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