ボーナスで手に入れたい、憧れの名作腕時計30選

ボーナスで手に入れたい、憧れの名作腕時計30選

「ボーナスで腕時計を」。そう考える大人にプッシュしたい逸品を、大ボリュームでピックアップ。3つのカテゴリから自分のスタイルに見合う1本を探してみよう。

編集ムタガミ

2017.12.19

腕時計

一生モノ、初めての機械式、オフの相棒をピックアップ

冬のボーナスの使い道は決まっただろうか? まとまった金額が懐に入るタイミングだからこそ、自分のライフスタイルを大きく変えるような買い物をしてみるべきだ。おすすめしたいのが、古くから男に許された唯一のアクセサリーと称されステータスの象徴とされてきた腕時計。当記事では3つのカテゴリに分けて、今購入するべき傑作を10本ずつ紹介していく。各ブランドの特徴やコンセプトを理解して、より良い腕時計ライフを始めよう。

▼カテゴリ1:50万超えの名作腕時計は人生を変える

20代は数万円の腕時計をローテーションすることでこなしていたかもしれないが、30代は身に着ける小物ひとつにもセンスがにじみ出てくる年齢。何本もいたずらに手を出すより、これぞという傑作を1本確保しておきたい。その堅実な姿勢こそがいい大人の生き様であり、最大の倹約でもある。ここに取り上げるのは、ある程度腕時計に触れてきた大人にすすめたい、時代を超えたマスターピース。今手にするべき憧れ時計を見つけてみよう。

アイテム1『オメガ』スピードマスター プロフェッショナル

1948年の登場以降、絶大な人気を誇る『オメガ』の代表的モデル、シーマスター クロノグラフを原型とするスピードマスター。

同モデルを一躍有名にしたのは、アポロ11号の月面着陸。そのとき宇宙飛行士たちが身につけていた腕時計こそがこの1本だ。当時最高峰の堅牢性と精度は現在でも色褪せることはない。当時の手巻き式ムーブメントを現在に残し続けるその姿勢から、『オメガ』がいかにこの歴史的なモデルを大切にしてきたかがわかる。

アイテム2『セイコー』グランドセイコー SBGA279

『セイコー』の最高峰モデルといえばグランドセイコー。きめ細やかな筋目仕上げや、手首に収まりの良い計算し尽くされた大きさと長所をあげれば枚挙に暇がないが、最大の魅力はその機能性だ。『セイコー』が独自に開発した9Rスプリングドライブムーブメントは、機械式とクォーツ式のハイブリッド的存在。ローターが回ることで発生した動力を、電気エネルギーに変換してクォーツを振動させる機構は、圧倒的な精度を実現している。

シンプルで無駄を削ぎ落としたクリエーションの中には、世界最高峰の技術が宿っているのだ。

グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

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国産時計の雄『セイコー』が1960年に生み出したハイエンドコレクションが『グランドセイコー』です。スイス時計を超越する高精度のジャパンブランドに迫ります。

黒野 一刻

機能に一切の妥協なし。プロスペックスの人気モデルを完全網羅

機能に一切の妥協なし。プロスペックスの人気モデルを完全網羅

『セイコー』が世界に誇るリアルスポーツウォッチ、プロスペックス。“陸・海・空・走”の各プロフェッショナルが、その機能と設計を賞賛する数少ない本格派である。

ワダ ソウシ

誰が呼んだか、“ツナ缶”。セイコーダイバーズの名作は色褪せない

誰が呼んだか、“ツナ缶”。セイコーダイバーズの名作は色褪せない

『セイコー』を象徴するスタイルのひとつに、“ツナ缶”がある。1975年誕生の傑作ダイバーズが採用したこの特異なデザインは、時代を経ても色褪せず、新鮮味に満ちている。

ワダ ソウシ

アイテム3『ブライトリング』トランスオーシャン クロノグラフ 38

武骨で男らしいイメージが先行する『ブライトリング』のクロノグラフだが、こちらのモデルはエレガント路線に舵を切った名作。1970年代のヴィンテージクロノグラフに範を取っているが、中でも当初はレディース向けに用意された38mm径モデルが現在男性にも人気を博している。加工の難しいサファイアクリスタルを当時のミネラルクリスタルガラス風のボックスシルエットに仕上げるなど、名作を忠実に復刻しつつも現代の技術を惜しげもなく投入する姿勢はさすが。心臓部にはブライトリングが自社開発したムーブメント、ブライトリング41を搭載している。

ブライトリング10傑。プロフェッショナルのための計器を腕元に

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20世紀初頭、ライト兄弟の有人動力飛行などによって幕を開けた航空史。その時代から『ブライトリング』は大空への挑戦をサポートするべく、優れた航空時計を輩出している。

ワダ ソウシ

アイテム4『IWC』ポルトギーゼ クロノグラフ クラシック

空のパイロット・ウォッチに海のポルトギーゼ。『IWC』の全コレクションの中でも人気を二分する両モデルから、今回は特にスーツスタイルにも相性の良い後者にスポットを当てて紹介しよう。新世界発見に挑んだ船乗りたちが使用していた、精密な航海用計器をデザインソースとするポルトギーゼの中でも、クロノグラフは特に人気の高いモデル。その理由は、インダイヤルの積算計、アラビア数字、リーフ型の赴きある時分針が文字盤上に完璧な調和を保って配置されている美しさにある。男心をくすぐる、スポーツモデルならではの機能美を感じてほしい。

アイテム5『ジャガー・ルクルト』レベルソ クラシック ラージデュオ

1930年代にポロ競技中にケースを反転させて風防を破損から守るという発想から作られた角型時計・レベルソは、昔ながらのデザインに、名門の技術力が融合した『ジャガー・ルクルト』定番中の定番。スマートでシンプル、20世紀前半のアールデコの香りもたっぷりでクラシックの極みともいえるこの1本には、その機能を超えた魅力が詰まっている。なお、このラージデュオは反転した裏面にもブラックダイヤルの2針が控えているワザありなモデル。反転するケースに新たな意味を見出した、ユニークかつセンスが光る逸品だ。

アイテム6『カルティエ』サントス100

グランメゾン『カルティエ』が時計事業への進出を図ったのは19世紀末。3代目のルイ・カルティエ氏が経営参画したことに端を発している。1900年代に入り、後の『ジャガー・ルクルト』代表であるエドモンド・ジャガー氏と出会い、1904年に飛行家アルベルト・サントス=デュモン氏の依頼で世界初の男性用腕時計サントスを開発するに至る。こちらのモデルは、そんなブランドオリジンともなるサントスの100周年を記念して作成されたもの。マニッシュな角型ケースの背景には、長いブランドの歴史があるのだ。

20世紀初頭の革命。カルティエが切り拓いた腕時計の歴史

20世紀初頭の革命。カルティエが切り拓いた腕時計の歴史

トップジュエラーとして君臨する『カルティエ』だが、“世界初の男性用腕時計”を生んだ時計ブランドという顔も持つ。その卓越した技術は継承され、傑作を生み続けている。

ワダ ソウシ

アイテム7『ゼニス』クロノマスター オープン パワーリザーブ

『ゼニス』といえば1969年に登場した草創期の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント、エル・プリメロがあまりにも有名。一時期生産停止の危機もささやかれたが、いまだに3万6000振動という世界最速クラスの超ハイビートを維持しており、その精度には目を見張るものがある。こちらのモデルは、そのムーブメントに自信があるからこそのオープンハート仕様。工業製品の域を超えた、アートピースとしての美しさがある。

機械式時計を語るなら。ゼニスの存在は欠かせない

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時計大国のスイスでも、自社で一貫製造できるメーカーは限られる。それだけ高い技術が必要なのだが、老舗『ゼニス』は古くからその体制を厳守する数少ないブランドである。

ワダ ソウシ

アイテム8『パネライ』ルミノール ベース ロゴ アッチャイオ

第二次世界大戦の頃からイタリア海軍特殊潜水部隊が愛用した門外不出の軍用モデルというミステリアスな歴史と、その大型で分厚いケーススタイルで大人気となった『パネライ』。ひと昔前のデカ厚時計ブームをけん引したトレンドセッターとしての一面も持っており、他の追随を許さない個性的な面持ちからクラシックヨットをたしなむ海の男たちを中心に世界中にファンを持っている。大きなリューズガードを持たないラジオミールもラインアップされているが、このルミノールはラジオミールの進化系として発売されたモデル。よりモダンな表情を求めるなら、こちらが正解だ。

軍との蜜月が作り上げた機能美。パネライが今、欲しい理由

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『パネライ』は前例を見ないダイバーズを作り上げたことで知られている。その存在は長く軍事機密とされたが、90年代に晴れて民間市場に進出し現在の地位へと上り詰めた。

ワダ ソウシ

アイテム9『モンブラン』ニコラ リューセック クロノグラフ

『モンブラン』は名作マイスターシュトックに代表される万年筆メーカーとして1906年に創業した。ステーショナリーからトータルブランドへ発展する過程で、1990年代から時計事業にも参入。スイス国内に時計製造の拠点を持ち、いまや本業である文房具を超える地位を獲得している。2006年に優れたムーブメントの開発で名高い名門ミネルバ社を傘下に収め、2008年にこのニコラ リューセック クロノグラフを開発。同モデルにおいて『モンブラン』は自社ムーブメントを完成させ、堂々たるマニュファクチュールの仲間入りを果たすことになる。以後はレベルの高い複雑モデルも数多く世に放っており、時計業界にしっかり地歩を固めるに至った。

アイテム10『ブランパン』ヴィルレ ウルトラスリム セコンドハン デイト

メカニカルな時計もいいが、超薄型のものを探しているのであれば『ブランパン』のこちらがおすすめ。極厚べセルダイバーズのフィフティファゾムズが有名だが、ヴィルレもまた複雑機構や薄型モデルで高い評価を得ているモデルになる。この時計は超薄型の自動巻きで、100時間連続駆動が可能。世界最古のブランドの名にふさわしい、ただクラシカルなだけではない機構だ。ちなみに、クォーツショックで1970年代に一時ブランド休止に追い込まれた歴史からか、クォーツ時計は作らないと標榜し機械式一本で生産を続けている。

▼カテゴリ2:機械式腕時計初心者なら、10万〜30万円のミドルプライスを

1年間がんばった自分へのご褒美としていい時計は欲しい。でも、まだ自分の人生を預けるべき一生モノに何を買うべきかわからない……、ということであれば、ミドルプライスの比較的お手ごろな名作たちを手に入れてみるのも賢い選択だ。この10本を足がかりとして、来年のボーナスで手に入れるべき腕時計を探す腕時計道を邁進してほしい。

アイテム1『ティソ』シュマン・デ・トゥレル オートマティック

1853年にスイスで操業を開始した老舗。ヨーロッパでは日本でいうところの『セイコー』『シチズン』並みに知名度が高いメジャーブランドだ。

コスパに優れるティソから選ぶおすすめモデル20選

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多くの名門、高級ブランドがしのぎを削る機械式腕時計のメッカ、スイス。なかでも『ティソ』は、機能的で比較的手が届く価格帯の展開がある、注目度の高いブランドだ。

菊地 亮

アイテム2『ハミルトン』スピリット オブ リバティ

かつての海洋クロノメーターにデザインをインスパイアされた、『ハミルトン』の人気作ジャズマスターシリーズからの逸品。

色のグラデーションが美しいパティーヌ加工を施したカーフベルトには重厚感が漂う。クロノグラフに続く2014年からの新作となるこちらの3針は、80時間パワーリザーブのH10を搭載。土日を挟んでも月曜に時刻調整が必要ない、忙しい朝にもうれしい仕様だ。ちなみに、ベルトに刻まれた文字を訳すと「自由なき人生なんて、惨めなものだ」となる。まさに、ビジネスマンにうってつけといえるモデルだ。

アイテム3『ロンジン』フラッグシップ ヘリテージ

1957年発表モデルの復刻。日本人の腕にも馴染む38.5mmのケース径が、色褪せたようなクリームダイヤルとゴールドのインデックスと調和してタイムレスな腕時計に仕上がっている。アンティークウォッチを思わせるドーム型風防は、耐傷加工を施したサファイアクリスタル製。プラ風防と比べると格段に加工が難しく、高級時計ならではのディテールといえる。ムーブメントの駆動時間はフルで42時間。

復刻腕時計好きにはたまらない。ロンジンのヘリテージ・コレクション

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今年創業185年を迎えたスイス腕時計界の重鎮『ロンジン』。数多の賞を獲得し、著名な冒険者たちと積み上げてきた歴史が、ヘリテージ・コレクションには詰まっていた。

編集ムタガミ

アイテム4『オリス』アートリエコンプリケーション

創業100年以上の名門、『オリス』が手がけるドレスウォッチモデル・アートリエの複雑機構モデルがこちら。12時位置の控えめなムーンフェイズがドラマティックな1本は、3つのインダイヤルで日付・曜日まで確認できるデイデイト仕様。『オリス』というとモータースポーツシーンとの蜜月から生まれたスポーティなモデルのイメージが強いが、クラシックな意匠もまた得意とするところ。10年使える時計が欲しいなら、こんなタイムレスなデザインがオススメだ。

手の届く名品。スイスを代表する実用時計ブランド、オリス

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高価な印象のスイス時計。だが、作りは一流にも関わらず手の出しやすい価格帯のブランドも存在する。『オリス』はその代表格。ビギナーにもおすすめしたい魅力を解説する。

ワダ ソウシ

アイテム5『フレデリック・コンスタント』カレ ハートビート&デイト オートマチック

『フレデリック・コンスタント』は“ごく限られた一部の時計愛好家だけでなく、高品質の時計をより多くの方々に楽しんでいただくこと”をブランド理念に掲げ、高品質かつ価格帯を抑えたラインアップを展開し続けている。中の機構が正面から楽しめるハートビート仕様のカレは、レクタンギュラー型ケースのクラシックで端正な顔立ちが腕時計にこだわりのある男を演出してくれる。ホワイトのダイヤルと洗練されたネイビー針のコントラストが美しい。

アイテム6『ジン』556

アドルフ・ランゲ氏に代表されるように、ドイツから輩出された高名な職人は数知れず。それだけ、スイスに負けず劣らず質の高い腕時計を発表してきた国だ。そのドイツの質実剛健な面を体現するブランドが『ジン』。航空飛行の極限状態を想定して作られた精度の高いアイテムが特徴で、ツールとしての腕時計にこだわり続ける一本気な姿勢には根強いファンも多い。556は『ジン』の入門機として名高いモデルで、簡素なブランド名表記や一切の無駄を排したインデックスが特徴的。シースルーバックながら200m防水を実現している点にも注目したい。

アイテム7『ユンハンス』マイスター クロノスコープ

『ジン』と並ぶドイツブランドといえば『ユンハンス』だ。同ブランドはドイツ最大の時計メーカーとして知られ、日本ではシンプルなマックス・ビルシリーズが人気を集めている。マイスターは、1930年代から60年代までのデザインを務めたアントン・ツィーグラー氏によるコレクションをベースとしたクラシックな面持ちのシリーズ。マックス・ビルにも連なる視認性に優れた商業的な美しさと、磨きの異なる精緻な9連ブレスやシースルーバックからのぞくメカの機能美が融合した逸品には、ドイツの誇るバウハウスデザインの粋が感じられる。

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お手頃価格なのに誰が見てもおしゃれで時計マニアも一目置くブランド。『ユンハンス』の圧倒的なデザイン性、ドイツ製ならではの信頼性など、人気の秘密を解剖します。

夏目 文寛

アイテム8『モーリス・ラクロア』ポントス クロノグラフ

時計ブランド各社の時計製造に携わっていた歴史を持つ『モーリス・ラクロア』。メッシュ状のインダイヤル内を秒針が周回するミステリアスセコンドなどの、確かな技術力から発信される複雑機構にも定評があるが、ブランドを一躍世界規模のブランドにしたのはモダンスタイルのベーシック機であるポントスだ。ムーブメント的に信頼が高いだけでなくケースの形成技術も見事で、段差を設けたラグや外装の形に添ったプッシュボタンなど細部までブランドのこだわりが詰まっている。他とかぶりたくない、という人の初の機械式にはぴったりの1本だろう。

アイテム9『タグ・ホイヤー』カレラ キャリバー1887 クロノグラフ

モータースポーツとともに成長を続けてきた、『タグ・ホイヤー』の歴史を象徴するカレラ。高度な自社製ムーブメントの開発は、同社のポジションを高める礎となった。

こちらは、巻き上げ効率を格段にアップさせた改良型の最新型、キャリバー1887を搭載した1本。セラミック製のタキメーターベゼルは利便性だけでなく美しさもあり、時間ではなく分数をあしらった大きめなインデックスがスポーティさを加速させている。

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高級時計の1つに数えられる『タグ・ホイヤー』。なかでも多くの男性から支持される人気モデルのカレラの魅力とともに、同モデルの豊富なバリエーションを公開する。

菊地 亮

アイテム10『ベル&ロス』ヴィンテージ BR123 スポーツ ヘリテージ

フレンチ腕時計ブランドの雄『ベル&ロス』の代名詞といえば、2005年に発表されたBR01。まるで航空機の計器板からそのまま引き抜いてきたかのようなインパクト抜群の角型ケースが話題を呼び、多くの時計ファンが引きつけられた。その『ベル&ロス』近年のヒット作は、腕時計の過去回帰のトレンドともうまく合致したヴィンテージコレクション。メタリック調の薄いベゼル、緩やかなドーム状の風防、オレンジの24時間針などは、1970年代の航空時計やGMT機能付きモデルを丹念に研究しなければなし得ないデザイン。新興ブランドとは思えない、過去の時計への深い理解が表れている。

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フランス生まれの腕時計ブランド、『ベル&ロス』。歴史こそ古くありませんが、優れたデザインとその裏側を支える信頼性は老舗・名門にまったく引けを取りません。

増山 直樹

▼カテゴリ3:5万円で狙いたい、オフの日用にセンスのいいデザインウォッチを

すでにこだわりの一生モノを手に入れているなら、今年新調してほしいのが「デザインウォッチ」だ。自分の趣味と感性で選ぶ腕時計は、平日に着用するデキる男を演出するための1本とはまた異なるもの。ここで紹介するのは、デザインにこめられた歴史的背景やコンセプトがはっきりした秀作ばかり。月曜日からまた気持ちを新たに働くための、気持ちを切り替えるスイッチとなってくれるはずだ。

アイテム1『ジウジアーロ・デザイン×セイコー』PROSPEX DIVER SCUBA by GIUGIARO DESIGN GOLD

2017年に各セレクトショップとのコラボレーションで話題を呼んだ『セイコー』のプロスペックスシリーズと『ジウジアーロ・デザイン』がコラボレート。毎シーズン定期的に発表されている『セイコー』と『ジウジアーロ・デザイン』の競作だが、今回も両社の機能美が形になったプライス以上の1本に仕上がっている。手首に負担のかからないお馴染みのオフセットデザインを継承しつつ、ケースサイドにはベゼルの操作を助けるプロテクターを装備。ストラップにも強化シリコンを使用しており、ポップなデザインをいい意味で裏切る本格派のダイバーズウォッチとなっている。

アイテム2『スウォッチ』システム51 システム・ブラック

デザインウォッチは、このブランド抜きでは語れない。1983年に腕時計とファッションをリンクさせたトレンドを強く反映したコレクションでスタート、以降ハイデザインかつリーズナブルな腕時計をコンスタントに発表し続けている。システム51は、「『スウォッチ』で自動巻き!?」と時計ライターの度肝を抜いた、近年の話題作のひとつだ。一般に機械式時計のパーツは100を超えるともいわれているが、システム51のパーツ数はその2分の1の51個。それらのパーツをオートメーションでくみ上げることで低価格に抑えつつ、90時間ものロングリザーブを実現したウォッチがまさかの2万円以下。気軽に機械式のわびさびを楽しめる、自動巻き時計業界の革命児だ。

アイテム3『ヤコブ・イェンセン』Watch CHRONOGRARH 605

デンマークを代表するデザイナー、ヤコブ・イェンセン氏が自身の名前を冠して主催するデザインウォッチブランドから、マルチカラーが楽しいクロノグラフモデルをピックアップ。メカニカルなイメージの強いクロノグラフも、氏のフィルターを通すことでユニークなカラーリングを有したシンプルで美しい意匠へと昇華される。クロノグラフという機能を腕元のデザインとして捉える現代的な感覚を、巧みに腕時計へと還元した名作だ。

アイテム4『アルネ・ヤコブセン』バンカーズウォッチ

『ヤコブ・イェンセン』に続きこちらもデンマークデザインが感じられるブランド。アルネ・ヤコブセン氏が手がけたものとしては家具や建築も名高いが、近年のものでひとつと言うなら「デンマーク国立銀行」に飾られたウォールクロック、バンカーズクロックが有名だろう。そのクロックを腕時計へと落とし込んだのがバンカーズウォッチ。優美なスパイラルを描くドットの時刻表記やセンターに配されたポイントの赤など、モダンかつミニマリズムを感じさせるプロダクトに仕上がっている。

アイテム5『オリジナルグレイン』The Barrel Whiskey Barrel

アメリカはオレゴン州にルーツを持つ、異色のブランド。100%ナチュラルウッドとステンレススチールを組み合わせたプロダクトにこだわり、木の表情が生きた時計的な腕時計を世に送り出している。ザ・バレルはその名のとおりウイスキーを長年熟成させてきた飴色に輝くオーク樽を世界で初めて使用したモデル。47mm径のビッグフェイスは、しかし穏やかなウッドの表情も相まって落ち着きのあるムードを醸成している。日本製の高精度クォーツを搭載しており、品質的にも申し分ない。

アイテム6『ブラウン』Watch BN0142BKBKG

ドイツ・ブランクフルト発祥のデザイン家電ブランド『ブラウン』。腕時計をはじめとする製品には一貫して、巨匠ディーター・ラムス氏の「より少なく、しかしより良く」という哲学が息づいている。

今作は、『ブラウン』の基本デザインにブルーのGMT針を搭載した2003年の名作AW24を復刻したもの。モノトーンを基調とする同社製品からすると挑戦的な配色だが、デイト、秒針、GMT表示に巧みに割り当てられた原色は、マットなブラックダイヤルの中で視認性を高める効果的なアクセントとして生きている。

シンプルデザインの極み。ブラウンの腕時計が大人に似合う

シンプルデザインの極み。ブラウンの腕時計が大人に似合う

『ブラウン』というとシェーバーのイメージが先に立ちますが、実は腕時計も取り扱っているんです。ミッドセンチュリーモダンの流れを汲むデザインと機能の妙に迫ります。

黒野 一刻

アイテム7『イッセイ ミヤケ』TO

各メンズファッション誌のスナップ特集でも多く目にするようになってきたのが、このTO。内側の円盤が時間、外側の円盤が分を表すユニークなアナログ表示が目を引く。一見すると金属の塊のような武骨な印象を受けるが、彫刻的な造形と独自の時刻表示がスタイリッシュさも演出。腕に着けるアートとでも言うべき1本だ。デザイン、建築分野でも活躍する吉岡徳仁氏ならではのデザインアプローチが光る。

アイテム8『ブリストン』Hms Date トータスシェル

高品質なイタリア製鼈甲アセテートのケースが柔らかな雰囲気の『ブリストン』は、今勢いを増しているフランス発の新興ブランド。海外のハイエンドなセレクトショップからも注目を浴び、日本でもビームスをはじめとした高感度なショップでの取り扱いが始まっている。ミリタリー調のインデックスにブランド名をシンプルに合わせた品のある文字盤に、カジュアルなNATOストラップを取り合わせたバランス感覚は見事のひと言。ユニセックスで使えるデザインのため、ストラップを変えて共有するのも素敵だ。

アイテム9『モンディーン』エヴォ メンズ

スイス国鉄のオフィシャルウォッチとして名高い『モンディーン』。スイス全土の駅全3,000か所でこのデザインを見ることができ、1986年から続くブランドへの変わらぬ信頼がひしひしと感じられる。

そんな定番商品として名高いエヴォは、ミニマルさと遠くからでもひと目で時間を把握できる視認性の高さから、デザイン業界にも広くファンを持つ普遍的なシリーズ。万人に受け入れられる腕時計を探しているなら、まず間違いない選択だ。

唯一無二のルックス。MoMAも認めたスイス時計モンディーン

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高い視認性を約束するスイス国鉄公式時計がモチーフの『モンディーン』。時計好きなら誰もが知るマスターピースの1つですが、その魅力を改めてチェックしてみましょう。

Freeamericanidol編集部

アイテム10『タックス』デイアンドナイト

2010年創業の日本の時計ブランド。「クリーンな心地よい生活」をテーマに、ライフスタイルに寄り添う独創性豊かなデザインウォッチで人気を博している。デイアンドナイトは『タックス』初となるスイス・ロンダ社製の多機能24時間ムーブメントを採用。文字盤の上半分が“デイ(日中)”の太陽、下半分が“ナイト(夜間)”の月を表しており、1日かけてゆっくりと針が回るさまは、時間に追われたくないという現代人の願いが形になったかのようだ。まさに、究極の休日時計だろう。

高級腕時計ブランド30選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

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生涯をともにできるアイテムは意外と少ないもの。そのなかでも腕時計は、最も身近な存在ではないでしょうか。一生モノにふさわしい逸品の選び方と傑作をご紹介しましょう。

夏目 文寛

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