シンプルイズベスト。タイメックスのキャンパーがやっぱり気になる

シンプルイズベスト。タイメックスのキャンパーがやっぱり気になる

キャンパーとは、アメリカンウォッチブランド『タイメックス』を代表するシンプルなミリタリーウォッチ。大人の男性の気取らない休日に、ぴったりのミリタリーモデルです。

黒野 一刻

2018.06.28

タイメックス(TIMEX)
腕時計

『タイメックス』というブランドについて

『タイメックス』は1854年創業のウォーターベリークロック社を前身とするアメリカンウォッチブランド。ミッキーマウスのキャラクター時計で有名なインガーソル社との合併以降は手が届きやすい腕時計を製造するブランドとなり、1970年代のクォーツショックを生き抜いた数少ないアメリカ発祥のウォッチブランドなのです。機械式時計からクォーツ時計への切り替えに巧みに成功し、今はトライアスロンアスリート向けのモデル、アイアンマンでも知られています。

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『タイメックス』といえば。基幹モデルキャンパーを知る

1970年代に腕時計の大衆化が急速に進むのと平行して、一般将兵向けの軍用時計は壊れてもすぐに取り替えの効くロープライスな腕時計を志向するようになりました。キャンパーは元々1980年代のアメリカ軍に納入されていた軍用モデルで、1980年代の『タイメックス』を代表する時計でした。キャンパーは時計としての最低限の機能のみを持つことで、コストの切り詰めを達成したモデル。それが究極の機能美にもつながっています。

機能性に無駄なし。キャンパーの魅力とは

キャンパーの魅力は軍用由来のミニマリズムに根差しており、腕時計としての最低限の機能を追及した機能美にあります。視認性の良いアラビアインデックスに、装飾性を控えたシンプルな文字盤。“時間がわかる”という当たり前にも聞こえる点に特化したモデルだからこそ、老若男女、時計が好きかいなかに関わらずこんなに惹き付けられるのかも知れません。

魅力1シンプルな機能のみを追求するいさぎよさ

カレンダーやストップウォッチなど、機能の複雑化こそが腕時計の進化。しかし時計の本来のあり方は、いつでも誰でも時間がわかることに尽きます。ほかの機能のせいで時刻が把握できないのは、本末転倒でしょう。時・分・秒の3本の針さえあれば十分であり、時刻を誤解することがないよう表示は見やすくする。このように絞り込まれた機能と見やすいデザインこそ軍用時計の本分であり、目指すべき理想。キャンパーは、まさにその姿を実現しています。

魅力2圧倒的なコストパフォーマンス

一般将兵向けの軍用時計のローコスト化というのは、機械式時計ばかりの1960年代から取り組まれてきたこと。部品数を削り、ケースはプラスチック、ベルトもナイロン製というのは、そんなコスト低減策のなかから生まれてきました。現代のキャンパーは、アンダー1万円が当たり前ですが、そのコストパフォーマンスは時計の歴史が蓄えた試行錯誤の賜物なのです。

魅力3見た目からは伝わりにくい頑丈さ

キャンパーはケースも風防もプラスチック。防水性は、いわゆる生活防水と言われる5気圧です。耐久性に劣る使い捨て時計なのかと言うと、キャンパーは違いました。実は私もキャンパーを所有しており、2年前に1度洗濯機に入れて洗濯してしまったことがあります。当然のことながら、多少の水の侵入を許し、水分で夜光塗料が溶け落ちました。しかし裏蓋を開けてムーブメントを乾燥させたら、今でも問題なく動いてくれています。シンプル=意外なタフネスを発揮してくれるという体験をもたらしてくれたのが、このキャンパーだったのです。

ナイロンベルトレザーストラップ。気分で選択しましょう

20世紀中葉以降のミリタリー時計らしいローコストの象徴、ナイロンベルト。今ではリボンベルトとも呼ばれカジュアルウォッチの良き友となっていますが、キャンパーにはこのナイロンベルトこそがお似合いです。しかし、他人と差をつけたい、カジュアルでも少し大人に装いたい、というあなたには定番をあえてハズすレザーもありでしょう。カーフはビンテージライクな雰囲気を盛り上げます。

アイテム1ナイロンベルト

ローコスト感たっぷりのナイロンベルトこそが、キャンパー本来のデザイン。『タイメックス』のレギュラーモデルのほとんどはナイロンベルトを装備していますが、この定番中の定番モデルのベルトこそ愛好家の心に刺さります。

アイテム2革素材ベルト

回転ベゼル付きで一段とタフ&ミリタリー感を湛えたエクスペディション キャンパーに、ダメージ調のレザーベルトを装備。フィールドウォッチをベースとするモデルだけにワイルドな革の表面が程良くマッチし、ヴィンテージ感が大きくアップします。

メンズカジュアルに例外なくハマるのが、評価の理由です

シンプルで飾り気のないミリタリーというスタイルは、基本はメンズに根差したもの。とはいえキャンパーは武骨一辺倒でなく無難に何にでも合わせられるので、とくにカジュアルなスタイルにワンポイント的なアクセントをつけるのにも適しています。さらに基本のモデルは34mmの小ぶりサイズですから、昨今の小さめウォッチの流れにも即しています。

例えばラフな白スウェットの袖口にも

キャンパーは軍用時計であると同時に、アメリカンブランドです。そのシンプルなスタイルは、典型的なアメリカンカジュアルにぴったり。ホワイトカラーで洗いざらしのスウェットの腕元なんかにも、違和感なくマッチします。

例えばアメカジの定番。チェックシャツにも

もうちょっとパンチを効かせたいのなら、ネイビーケース+ホワイト文字盤のようなタイプを着けるのもいいでしょう。視認性を高める赤の秒針も、いいアクセントになります。レザーアクセなんかもプラスすれば、明るめのカジュアルスタイルでも強い視覚効果を発揮します。

例えば夏らしい半袖短パンスタイルにも

装いが軽くなる春夏には、小型の腕時計が着こなしにフィットするでしょう。Tシャツなどがメインになり少し寂しさを感じる腕元に、34mmケースのキャンパーがいやみを感じさせない程良いアクセントとしてはたらいてくれます。

2015年にはリバイバルしたオリジナルキャンパーが登場

このオリジナル キャンパーは、日本のファンや時計店からの要望で企画が実現した、いわゆるベトナムウォッチ、キャンパーの完全復刻版です。現行のキャンパーはクォーツムーブメントの搭載に合わせて34mmケースでしたが、復刻モデルは元に戻って36mm。手巻きムーブメントの搭載までは無理でしたが、裏蓋のスタイルや斜体のかかった文字盤の社名ロゴなど、当時の細部を再現しています。ベルトの着けはずしが容易なNATOタイプのベルトも雰囲気満点です。

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