初めての人も安心!美容室・美容院デビューマニュアル

初めての人も安心!美容室・美容院デビューマニュアル

美容室に行きたいけど、「気恥ずかしい」「頼み方が不明」という人も多いのでは? そんな人でも大丈夫! 元ヘア&ファッション誌編集が失敗しない利用方法を紹介します。

編集イトウ

2016.01.19

ヘア
ヘアスタイル
ヘアスタイリング剤

そもそも美容室と理容室の違いとは

そもそも美容室と理容室の違いとは

話がやや長いうえに複雑なので、デビューマニュアルだけで十分という方は「ヘアスタイルの検討からカット、会計までの流れ」からご覧ください。

髪を扱うサービス店というのは同じですが、それぞれ何が異なるのかご存じですか? 「美容室=女性用、理容室=男性用」とイメージされる人も多いかと思いますが、それは間違い。

そもそも法的な部分でまったく異なり、美容室・美容院は美容師、美容室・床屋は理容師が施術を行います。必要な免許も異なり、前者は美容師免許、後者は理容師免許がないと施術ができません。

業務内容で大きく異なるのは次の4点です。

1.顔剃りができるかどうか
カミソリで顔剃りを行えるのは理容師で、美容師は顔そりができません。仮に理容師が美容室に入社したとしても、お店が美容室として登録されている場合はできません。


2.美容室と理容室の施術スペース
美容室は前述のように刃物を取り扱わない前提でお店が設計されているため、椅子1台当たりの作業スペースが狭くなっています。


3.パーマができる対象
理容師は男性客の髪をパーマすることはできますが、女性客にパーマをかけることはできません。


4.カットができる対象
美容師は女性客へのカットができますが、男性客の髪をカットすることができません。

話をまとめると以下の通りです。

▼美容師(美容室)
・カット
男性客への単独のカットは不可(パーマに付随する場合は可)
女性客のカットは可
・パーマ
男女ともに可能


▼理容師(理容室)
・カット
男女ともに可能
・パーマ
男性客の仕上げ目的でのパーマは可
女性客のパーマは不可

しかし、実際は美容室での男性客の単独カットも、理容店での女性客へパーマも公然と行われています。


こうした事情もあって、「美容室=女性用、理容室=男性用」のイメージが世間に浸透していますが、男性が美容室に行ってもまったく問題ありません!

ヘアスタイルの検討からカット、会計までの流れ

ヘアスタイルの検討からカット、会計までの流れ

「もっとおしゃれになりたい」「モテたい」「美容室に興味がある」など、美容室に行きたいと思う動機はさまざま。「美容室=おしゃれな人しかいない=おしゃれに疎い人は行ってはいけない」と思い込んでいる人も多くいると思いますが、次の手順で進めれば心配無用です! 大船に乗ったつもりで美容室デビューしてください。

ステップ1. どのようなヘアスタイルにしたいかを検討しよう

ステップ1. どのようなヘアスタイルにしたいかを検討しよう

美容室へ行く前に、まずはどんなヘアスタイルにしたいのかを決めておくとよいでしょう。真似したい芸能人のヘアスタイルや、雑誌などのヘアカタログを見てみましょう。「ヘアスタイル メンズ」と検索してみてください。

「これが似合うのはモデルがイケメンだから……」なんてネガティブな感情は抱かずに、直感的になりたいと思うヘアスタイルを探してみましょう。美容師はなりたいイメージがあると理解しやすく、そのイメージに合ったスタイルを提案してくれます。

また、「なりたいヘアが見つからない」「どのスタイルが似合うのかわからない」「どんなヘアが流行しているのか聞きたい」など美容師と相談して決める手もありですよ。

ステップ2. よいサロン・美容師を探してみよう

ステップ2. よいサロン・美容師を探してみよう

なりたいヘアスタイルをヘアカタログで見つけると、そのヘアスタイルを担当した美容室と美容師が書いてあると思います。記載されている美容室と美容師さんにまずはお願いしてみるのがよいでしょう。

また、服装がおしゃれな友人におすすめの美容室と美容師を聞くのも有効です。口コミを上手に活用しましょう。

ちなみに、料金の安さで美容室を選んだり、指名料をケチって美容師を指名しないというのは失敗するリスクが高まるので、あまりおすすめしません。

ステップ3.料金の目安を把握し、予算を決めよう

ステップ3.料金の目安を把握し、予算を決めよう

美容室の規模や地域などによって価格に差がありますが、カットのみで安いところで1,000円くらい、都心であれば6,000円以上もざらです。さらにパーマやカラーを加えると1万円以上となる場合もあるので、予算感を把握しておきましょう。
ちなみに、美容室によって価格が異なるのは主に以下の4点が異なるからです。

1.家賃:都心部では家賃が高くなりますが、郊外でと安くなるので価格も下がります

2.タイムコスト:一人当たりにかかる施術時間が変わると、コストも変動します

3.担当者数:担当のスタイリストのほか、アシスタントの人数によって異なります

4.材料費:使用するシャンプーやカラー剤・パーマ剤などによって異なります

ステップ4.予約をしてみよう

ステップ4.予約をしてみよう

ステップ3までが完了したら次は予約。飲食店の予約と同じ要領で、以下の3点を伝えれば問題ありません。

1.来店希望日と時間
施術をしてもらう日時を伝えましょう。希望日時が予約で埋まっている場合もありますので、前もって第3希望くらいまで用意しておくとベターです。


2.施術内容
カット、カラー、パーマなど何を希望するか伝えましょう。カットのほかカラーやパーマは相談して決めたい場合は、その旨を伝えておく必要がありますのでご注意を。


3.担当者の氏名
施術を担当してもらいたい人がいる場合は、「○○さんでお願いします」と伝えましょう。

ステップ5.来店時の服装とヘアスタイルはとても重要!

ステップ5.来店時の服装とヘアスタイルはとても重要!

予約まで完了すればあとは来店するのみですが、その前に注意したいのがあなたの服装とヘアスタイルです!

美容師は、あなたがなりたいヘアスタイルのイメージのほか、普段の服装やヘアスタイルなどを見て、似合うスタイルを提案してくれます。必要以上に気合いを入れるのではなく、いつもの服装とヘアスタイルで来店し、普段のあなたのイメージを伝えることが非常に大切なのです! また普段着の中でもパーカーやタートルネックなど、カットをする際に邪魔になるトップスは避けたほうがベターです。

ステップ6.来店からの主な流れ

ステップ6.来店からの主な流れ

ここまできたら、あとはスタッフの方に身をゆだねるだけ。基本的な流れをご紹介しましょう。

1.初めての来店の場合、カルテに名前や連絡先などを記入
名前や住所、連絡先などの個人情報から髪の悩みまで、カルテに沿って書きましょう。


2.上着や荷物を預ける
バッグやコートなどがある場合は、受付の人に預けましょう。


3.施術スペースに美容師が案内してくれる
ついていきましょう。


4.ヘアスタイルについて相談する
ステップ1で検討したヘアスタイルを伝えましょう。また、「ハチ周りが気になる」「前髪のクセが気になっている」など、髪の悩みも合わせて伝えるとそれも考慮して対応してくれます。

5.シャンプーをしてもらう(1回目)
ヘアスタイリング剤などを流すためにシャンプーをしてくれます。相談した担当スタイリストでなく、アシスタントが行う場合が多いので、人が変わってもあわてずに! かゆい部分があればかいてもらいましょう。
※一部美容室では省かれます。


6.カットをしてもらう
相談内容に沿って担当スタイリストがカットを行います。この時スタイリストと二人っきりとなり、なにを話したらいいのかわからない……と不安になる人も多いですが、流行のヘアスタイルや人気のヘアスタイリング剤など、髪に関する相談でもいいですし、世間話でもOKです。話すのが苦手なら、鏡の前にある雑誌を読みましょう。

7.シャンプーをしてもらう(2回目)
カットされた髪はきれいに洗い流してくれます。
※2回目のシャンプーも一部美容室では省かれます。


8.髪を乾かしながらセットしてもらう
ドライヤーで髪を乾かし、ヘアスタイリング剤で髪をセットしてくれます。この時は雑誌を読まず、スタイリストがどのようにセットをしているのかを目に焼きつけておきましょう。また、普段はどのようにセットしたらよいのかをスタイリストに教えてもらいましょう。どんなスタイリング剤を使えばいいのかも合わせて聞いておくと◎。


9.会計
施術料金を支払いましょう。

なお、カラーやパーマを行う場合はカットの前後に行うことが多いです。

知っていると面白い! 美容室雑学

ここからは知らなくてもいいけど知っていると役立つかもしれない、美容室トリビアをご紹介。「へ~」となったらフェイスブックのいいねをお願いします(笑)

雑学1:完成したヘアのイメージと違う時は、無料でやり直してもらえることが多い

雑学1:完成したヘアのイメージと違う時は、無料でやり直してもらえることが多い

仕上がりイメージが思っていたのと違った場合は、お直しをしてくれる美容室が多いです。この場合、1週間以内など期限が決められていることも多いので、もしやり直しをしてもらいたい場合は早めに連絡を入れましょう。

ただし、髪を元の長さに戻してほしいといった無理な要望に応えることはできないのでご注意を。また、変身した自分を鏡で見て「なに頑張っちゃってるの」と思うことがあるかもしれませんが、以前の自分よりもおしゃれになっているハズです。周りの意見も聞いて判断しましょう。

雑学2:多くの美容室で月曜・火曜日休みなのは諸説ある

美容室に限らず理容室も含めて、なぜ月曜日や火曜日定休というお店が多いのか。これには諸説あります。

雑学2:多くの美容室で月曜・火曜日休みなのは諸説ある

1.戦時中の電力事情が影響している説
第二次世界大戦時代の日本は水力発電が主力でした。水力発電は天候に左右されることが多く、安定した電力の供給が行えず、電力供給が停止する休電日も設けられていたのです。


美容室はこの煽りを大きく受けました。というのも昭和10年代、美容室ではパーマが大流行。現代のパーマは薬剤を塗ってロッドを巻いて待つのが基本ですが、当時は髪に何十本も電極を付け、電気で加熱してウェーブを作っていました。

この施術方法には大量の電気を消費することから、休電日には施術ができず、店を閉めざるを得なかったため定休日にしたと言われています。地域によって休電日は異なりますが、関東は火曜日だったことから定休日が火曜日となったようです。


そして戦後には休電日がなくなり、適正化規定として過当競争を避けるため理容組合への加入が促進され、定休日が月曜日に統一されましたが、関東はその当時のままの風習が定休日として残っていると言われています。


2.法律で決められていた時代の名残り説
地域ごとの組合によって料金や営業時間、定休日が決められていた時代の名残りという説。

雑学3:日本は美容室の数はコンビニエンスストアの数より多い

雑学3:日本は美容室の数はコンビニエンスストアの数より多い

都市伝説のように伝わる話ですが、これは事実です。厚生労働省や日本フランチャイズ協会の数値を見ると、以下のようなデータがあります。

美容室:234,089軒(平成26年度3月末 厚生労働省より)
郵便ポスト:181,521本(平成26年度 日本郵政より)
歯科診療所:68,748軒(平成26年度4月末 厚生労働省より)
コンビニエンスストア:51,814店(平成26年度 日本フランチャイズ協会より)

やや集計した月にずれがありますが、コンビニエンスストアの約4倍、過剰な軒数と言われる歯科医院や、郵便ポストなどよりも多いのです! 美容室の競争率の高さがうかがえるデータですね。

雑学4:洗髪時、美容室はあおむけ、床屋は前かがみなのは主な客層の違いによるもの

雑学4:洗髪時、美容室はあおむけ、床屋は前かがみなのは主な客層の違いによるもの

洗髪をする際、前かがみにすると女性の化粧が落ちてしまう可能性があるため、女性客の多い美容室ではあおむけで洗髪するようになりました。戦後すぐは立ったまま洗髪を行うのが主流だったようです。

ちなみに、理容室で前かがみの姿勢で頭を洗うようになったのは、江戸時代に武士が腹を無防備にさらしたくないからだと言われています。

雑学5:美容室専売のシャンプーと市販シャンプーでは目的が異なる

雑学5:美容室専売のシャンプーと市販シャンプーでは目的が異なる

特に界面活性剤・洗浄成分が大きく異なります。

市販のシャンプーは泡立ちがよくて洗浄力も強く、コンディショニング成分をたっぷり配合しています。指どおりがよくて洗いやすいですが、すすぎが悪いと髪や地肌にシャンプー成分が残り、かゆみや汚れの原因になることがあります。

いっぽう、美容室専売のシャンプーは低刺激の洗浄成分が多く配合されているので髪にやさしいですが、しっかり洗い上げることができます。また、pHコントロール、褪色防止、アミノ酸やタンパク質の補給効果など、カラーやパーマをきれいに保つための役割があります。

雑学6:美容師の手荒れを防ぐためにも頭皮のためにも、シャンプーはぬるま湯がベスト

雑学6:美容師の手荒れを防ぐためにも頭皮のためにも、シャンプーはぬるま湯がベスト

美容師の手を見てみてください。個人差はありますが荒れている人が多いことに気がつきます。実はこの手荒れに悩み、美容師を辞めてしまう人も多いくらい大きな問題なのです。

一般的に美容師はお湯やシャンプー、パーマ剤などに触れる機会が多く、特にアシスタントはシャンプーが主な仕事となるため、回数をこなすほど刺激物質に接触する機会が増えて手荒れのリスクが高くなります。お湯で油分を取られて乾燥し、ひび割れ。シャンプーやパーマ剤が傷口に染み込んで手荒れが進みます。

私たちの頭皮や髪も同じで、ぬるま湯が適温です。美容室でシャンプーをしてもらう際は、ぬるま湯でお願いするとお互いに傷つかないのでおすすめです!

雑学7:美容師の愛用するハサミ(シザー)はデリケートかつ非常に高価な商売道具

雑学7:美容師の愛用するハサミ(シザー)はデリケートかつ非常に高価な商売道具

美容師の商売道具と言えるシザーは、一般的なハサミとは見た目の形状や切れ味はもちろん、値段もまったく異なります。利き手や長さによっても異なりますし、ブラントカット用、セニングカット用、スライドカット用など種類も多くあります。また、刃やハンドルにも種類があり、美容師のクセや好みで皆違うシザーを愛用しています。

価格はピンキリですが、手頃なシザーなら1万円台からありますが、私の周りの美容師は10万円前後を愛用している人が多かったです。高額なモノになると100万円オーバーのシザーもあります。

ちなみに、床に落とすだけで切れ味がまったく変わってしまう代物なので、興味本位で触らせてもらうのは止めましょう。

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