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- 10万円以下で厳選。時計ライターおすすめの腕時計15選
ようこそ。時計の奥深さが楽しめる“入り口”へ
10万円以下といっても、腕時計に支払う額としては大きく感じられるのではないでしょうか? そのため、この5〜10万円クラスは「本格的な時計趣味の入り口」といっても過言ではありません。10万円以下の時計は、機械式でも、クォーツでも、内容がずっと濃くなるのが面白いのです。ムーブメントの機能がしっかりし、仕上げもまずまず。外装の表面の仕上がりも見違えるほどで、自慢できるアイテムのひとつになるでしょう。
とはいえ、10万円以下の腕時計は数多くあります。そこで、3つの視点に分けてこのクラスのなかでおすすめしたい腕時計を厳選しました。
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さっそく、Freeamericanidol読者の皆さまに提案したい15の腕時計をご紹介。「機械式」や「クォーツ」、「ギア系」という3つの視点それぞれ5点ずつ解説します。「時計に興味を持ち始めた」というビギナーの方はもちろん、すでに高級時計を持っている方もぜひ参考にしてください。
▼視点1:機械式ならば、大きな“取り柄”を見逃さずに
5〜10万円の機械式時計でも、一点豪華主義ではないですが、強力な取り柄が見つかるものがあります。たとえば、下のアイテム1で紹介する『セイコー』。この時計は文字盤がほうろう製。焼き物の一種で、金属にうわぐすりを塗って高温で焼くと表面がガラス質になり、ツヤが100年以上保たれます。この時計のような取り柄を、ぜひ見つけたいものです。
アイテム1『セイコー』ブレザージュ プレステージライン ほうろうダイヤル SARX027/69,100円(税込)
乳白色の発色も美しいほうろう文字盤は、ハイエンド時計に用いられる七宝焼やエナメル焼と同じ方法で作られます。そんな美しい文字盤を備え、実用には十分以上の精度を持った機械式ムーブメントを搭載。サファイアガラス風防、10気圧防水まで備え、入門者でなくとも強くオススメできる時計です。
アイテム2『エポス』オープンハート/89,700円(税込)
良心価格で知られる、スイスブランドの一作です。時計を手首に乗せた状態で、文字盤の窓から精度を司る脱進機の動作がうかがえるだけでも、機械好きにはたまりません。そのうえ、文字盤には細やかな装飾。懐中時計時代から使われる名作ムーブメントにも彫金が施され、その姿をシースルー仕様の裏ブタから鑑賞できます。
アイテム3『ティソ』シャミン・ドゥ・トゥレル パワーマティック80/89,640円(税込)
『ティソ』の創業時の工房から現在の社屋に通ずる小路をモデル名に採った新コレクションの一作。80時間の駆動時間を誇るムーブメント、パワーマティック80を搭載し、実用性と精度は申し分なく、破格のコストパフォーマンスを実現しています。クル・ド・パリと呼ばれる高級時計らしい装飾を文字盤外周に施しています。
アイテム4『ハミルトン』カーキ フィールド オートマティック/58,968円(税込)
『ハミルトン』が生んだミリタリーウォッチの永遠の定番、カーキ フィールドの自動巻き版で、シンプルな日付表示付きの堅牢なムーブメントを搭載しています。全体にヴィンテージミリタリーの雰囲気を出そうという配慮がうかがわれ、古びた色合いの文字盤と鋲を打った古典的な仕上げのレザーベルトがマッチしています。
アイテム5『ユンカース』デッサウ1926 W34/64,584円(税込)
かつてドイツの航空業界を支えた同名の航空機メーカーをリスペクトするブランドで、12時位置のエンブレムは航空機ファンを泣かせます。モデル名はかつての『ユンカース』と協調関係にあったバウハウス芸術学校が、1926年にデッサウに移転したことに由来。シンプルな文字盤デザインは、まさにバウハウス調です。
▼視点2:クォーツならば、より洗練されたデザインを楽しんで
クォーツムーブメントは概して薄型で安価ですから、この価格帯の予算があれば、デザインの自由度がずっと高くなります。そのまま薄型に仕立ててよし。より冒険的なフォルムに挑戦してよし。下で紹介する『ユンハンス』の場合、20世紀前半に隆盛を極めた機能主義的デザインの時計を、一段と薄く仕上げ、抜群のエレガンスを発揮しています。
アイテム1『ユンハンス』マックス・ビル バイ ユンハンス クォーツ/76,896円(税込)
モデル名は機能主義を掲げたバウハウスデザインの最後の巨匠と言われるデザイナー、マックス・ビルに由来しています。彼がデザインした壁掛けクロックのデザインを模しています。シンプルこのうえない文字盤の下には、クォーツムーブメントを搭載し、8mmの極薄仕上げ。レトロで、エレガントな佇まいがたまりません。
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アイテム2『ハミルトン』ベンチュラ /98,280円(税込)
1957年に登場した世界初の電動式腕時計を復刻させたモデルです。外装のデザインも時計史上に残る画期性で、左右非対称のトライアングル形状により、エルヴィス・プレスリーが公私を問わず愛用したように、熱狂的ファンの多いモデルです。この時計はクォーツムーブメントで、歴史的名機を超良心価格で提供します。
アイテム3『リップ』ノーティックスキー/79,920円(税込)
1967年のダイバーズを復活させたモデルです。潜水時間の記録を回転ベゼルではなく、2時位置のリューズで操作する文字盤外周のリングで行うスタイルは珍しいスタイルです。シリンダー状のケースはアンティーク風でも、200m防水ですから、クォーツウォッチのコストパフォーマンスのよさを感じられます。
アイテム4『ツェッペリン』100周年記念モデル クロノグラフ/34,800円(税込)
かつての飛行船をリスペクトするドイツブランドで、この時計は1900年のツェッペリン飛行船第1号LZ1の初飛行を記念し、2000年以来ラインアップされているシリーズの一作です。オーセンティックなデザインで、文字盤や風防も緩やかなドーム状の古典的な作り。クロノグラフでありながら、大変に良心的な価格と言えます。
アイテム5『シチズン』アテッサ AT8040-57A/86,400円(税込)
独自の光発電エコ・ドライブと日米欧中の4エリア対応の電波時計が、フルチタンモデルでアンダー10万円ですから、日本製時計のコスパは非常に優秀と言えます。その多機能にも関わらず、厚さは9.2mmに抑え、エッジもシャープで硬質感たっぷりの仕上げがお見事。外装の仕上げの技も傑出した時計です。
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▼視点3:ギア系ならば、至高の一本が楽しめる
ギア系の腕時計では、5〜10万円のクラスはアッパーゾーンと言えます。ですから、機能性もワンランク上の時計が勢ぞろいしています。タフで高い機能性に溢れており、たとえばGショックでも、特殊な状況に応じた上位モデルである、マスターオブGのような力強いモデルに目を向ければ、後悔のない買い物ができます。
アイテム1『カシオ』Gショック スカイコックピット(グラビティマスター) GA-1100FC-4AJF/73,872円(税込)
スカイコックピットは、Gショックの上位シリーズであるマスターオブGに位置づけられ、そのなかでもアッパーのグラビティマスターの名を冠されるようになりました。特にGA-1100系は、耐衝撃・耐振動・耐遠心力のトリプルGレジストに、ハイブリッド電波機能を兼備し、その名にふさわしい高機能です。
アイテム2『カシオ』Gショック ガルフマスター GWN-1000F-2AJF/63,720円(税込)
この時計もGショックの上位シリーズ、マスターオブGの一作で、方位計、気圧計、温度計機能を持つ、トリプルセンサーの最新バージョンを搭載。さらに厳しい船上での作業にも向いたタイドグラフ(潮汐計)も装備。その潮汐計のインデックスを打刻したベゼルをゴールドに装い、デザイン面でも特別なモデルとなっています。
アイテム3『カシオ』プロトレック PRW-6000YT-1BJF/71,700円(税込)
プロトレックの名の通り、方位計、気圧計、温度計機能を持ち、特に、気圧計は気圧傾向を把握し、急激な天候変化の予兆を捉えてアラームで知らせるスグレモノ。高度計としても使え、高度の累積カウントやメモリーも可能で、まさに登山をはじめとするアウトドア活動のツールとして最高のデキ映えを誇っています。
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アイテム4『スント』エレメンタム テラ SS016979000/58,000円(税込)
アウトドアコンピュータと言ってもよいモデルです。ブラックコートされた高品質のステンレススチールケースとダイヤに次ぐ硬度を誇るサファイアクリスタル風防の組み合わせは、高級腕時計並みです。それでいて、方位計、天候予測可能な気圧計、上昇・下降した高度をメモリーできる高度計など、優れた機能でいっぱいです。
アイテム5『ルミノックス』ネイビーシールズ カラーマークス 3182 ブラックアウト/97,200円(税込)
世界最強と評されるアメリカ軍特殊部隊ネイビーシールズとの共同開発で生まれた時計で、自己発光型の夜光システム、ルミノックスライトテクノロジーで、どのような状況でも強力な視認性を発揮する時計です。この時計はカラーバリエーション系の一作で、オールブラックモデルは、ミリ系らしい精悍さに彩られています。
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